TBSラジオ「ACTION」月~金曜日の15時30分から生放送。火曜パーソナリティはクリープハイプの尾崎世界観さん。
1月14日(火)のゲストは吉本新喜劇座長の小籔千豊さん。尾崎世界観さんは、小藪さんが組まれているバンド、吉本新喜劇ィズに「マドンナ」という楽曲を提供しておりますが、今日は吉本新喜劇についての話をたっぷりと聞いています。
小籔:高校入ってから勉強しなくなったので、付属の大学も上がれなくなり、NSCに入って。そこからもダラダラ過ごして。長いこと付き合っていた彼女がいたんですが、1年同棲して、27歳ぐらいで「結婚しようか」となって家を探しているときに組んでいたコンビの相方が構成作家になるので辞めることになって。
小籔:職を失ったと思ったので、「結婚しよう、お笑いも辞めるから」と言ってたんですけど、内緒にしてたのですがある社員がバラしてしまい、それが広まって「辞めるな」と周りが言ってくれて。「こんな良い人たちに囲まれていたのか、やっぱ残りたい。でも結婚するから手堅く収入を得たい、吉本で公務員っぽいところはどこだ?新喜劇だ!」となったんです。お年寄りになっても金を稼げる確率が高く見えたんです。だから僕は芸人をしている気持ちはなく、新喜劇という企業に勤める気持ちですね。
尾崎:関西に人にとって吉本新喜劇はそれだけ安定感のある大きいものなんですね。
小籔:たとえば漫才師って年取っても15分ずっと漫才しなきゃいけないんですよ。
尾崎:座員志望の人はどんな人が来るんですか?
小籔:様々ですね。たとえば酒井藍ちゃんはもともとはお巡りさんだったのが、新喜劇に憧れて入ったり。僕みたいに漫才師がダメで入ってきたり。僕はいろんな人が必要だと思います。中山美保さんみたいに自分からはボケないけど、台詞はばっちりでお芝居上手。島木譲二さんのように最後ムチャクチャやってはける人、内場勝則さんのように何でもできる人、いろんな人がいるのでサッカーチームに似てますね。ボケがフォワード、ツッコミが中盤、お芝居の人がディフェンダー。ウケて偉そうな顔をしている若手がいたら掴まえて、「お前1人が点取った気になるなよ!」と言いたいですね。キーパーからディフェンダー、中盤とボールが来て、センタリングを上げてもらって頭を合わせただけですから。そりゃ「ゴーーール!」というのはやっていいです(笑)


尾崎:点入ったあとのパフォーマンスは認めると(笑)
小籔:新聞も多分一面ですね。
尾崎:ちゃんとやっている後輩は評価する、明確に分けていく話を聞いてもいいですか?

小籔:新喜劇を強く、大きくしたい。50~60年と続けたい。それで今、僕が担当させてもらっているとするならば、下を強化するのは当然のことで。そこで全員にノックさせる練習のタイプもあるかと思うのですが、僕は智弁和歌山スタイルで、1学年決まった人数しか取らないで、限られた人数でノックし続けて、その人達を育てると。本当は全員を可愛いと思わないといけないんですけど、それで全員に打席を与えるとそのチームは弱くなると思うんです。
2軍で今ひとつ打力がない人に、「お前可愛そうだから明後日、1軍の4番ね」というのは優しいように見えて、全員を潰すことになりますよね。ですので、1軍2軍を決めて、その中でも4番やピッチャーやらに分けるべきだと僕は思います。なのでS、A、B、C、Dに分けてまして、Sはしっかり怒ります。Aは本当にやめてほしいことだけ怒り、Bはとんでもないことをしたときだけ。

尾崎:それは、僕は正しいと思いますね。そこで、Cの人でもちゃんと上がってくることもありますか?
小籔:ありますよ。でも基本的には、新喜劇に関しての「コヤトロダムスの大予言」は外したことないですね。ぱっと見て分かります。
ほかにも、小藪さんの音楽活動についても伺いました!