TBSラジオ毎週土曜夜10時からお送りしている『TALK ABOUT』。パーソナリティは、Da-iCEの工藤大輝。

みんなで「いろいろな性のあり方」について考えてみる!

ゲストは、ウチら3姉妹のとうあさん&ライター・松岡宗嗣さん
ジェンダーやセクシュアリティ。いろいろな性のあり方って何?ゲ...の画像はこちら >>
2週間前の放送で「自分の性別について悩んでいる」というリスナーさんと電話を繋ぎましたが、その後も番組にはたくさんの反響が!そこで、改めていろんな性についてみんなで考えてみよう!ということで、今回は「ジェンダーやセクシュアリティ。いろいろな性のあり方って何?」というテーマでお届けしました!ゲストは、YouTubeチャンネル「ウチら3姉妹」のメンバーで、性別にとらわれない自由なビジュアル・考え方を持つ19歳のとうあさんと、同性愛者であることをオープンにしながら、政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信しているライターの松岡宗嗣さん。お二人の考えや経験談も交えつつ、みんなからの声を聞いていきました。ゆなさん学校の授業で「ジェンダーレス制服」の話が出て、実際に女子がズボンの制服を着て歩いていたら、周りからの目線がすごく気になったという話がありました。ジェンダーレス制服を増やしてくのは大事だと思うけど、周りの理解や、「男子=ズボン」「女子=スカート」っていう概念を無くしていくのがまず大事なのかなって思いました。みーさん私は心も体も女子だと思っています。でも最近、髪の毛が長いのが嫌になってショートにしたくて仕方ありません。また、制服のスカートもあまり履きたくないなと思ってきました。一応、高校ではセーラー服と学ラン両方選べて、学ランを着たい気持ちはありますが、着ている女子がいないです。工藤:この他にも、学生からの「制服の疑問」というのが届いていました。ちなみに、松岡さんは制服の意見に関してはどういうふうに思いますか?松岡:「ジェンダーレス制服」って性別にとらわれず自由に選択できるよっていう学校が結構増えてきていて。とある調査だと、4割ぐらいの都道府県立の高校とか全日制の高校で選べたり、長野県は一番多くて8割以上の学校で選べたりしています。で、選べるのは「女子のスラックス」なんですよね。
まさに、ゆなさんがおっしゃっていたとおり、まずは女子がスラックスを履けるっていうのはある種女性がパンツスタイルっていうのは当然当たり前のように私服でいうとみんなできるから、それは制服でも全然できてもいいよねっていう。トランスジェンダーの子とかだとそれでありがたいっていう子もいれば、トランスジェンダーじゃなくても「寒いし」とか「ちょっと傷があって隠したいし」とか、いろんな理由からスラックスが着れるっていうことですごくいいなと思っているんですけど。
ジェンダーやセクシュアリティ。いろいろな性のあり方って何?ゲストはウチら3姉妹のとうあ&ライター・松岡宗嗣
松岡:じゃあ実際に周りはどうかっていうと、この方みたいになんかちょっとシラってした目で見られちゃうという課題もあるし、あとは、もし男の子でスカートを履きたい人、または、トランスジェンダーの女の子で生まれた時は男の子だったけど、今は女の子として生きているよっていう子がスカートを履けるかっていうとやっぱりそれはまたひとつのハードルがあったりするかなと思っていて。制服の自由度が高くなることはすごくいいんだけれども、ゆなさんの言うとおり、周りの目線を変えていかないといけないなっていうのはすごく感じますね。工藤:とうあちゃんは、去年まで高校生だったんだもんね。その時の制服についてはどう思っていましたか?
ジェンダーやセクシュアリティ。いろいろな性のあり方って何?ゲストはウチら3姉妹のとうあ&ライター・松岡宗嗣
とうあ:私の学校も選べたんですけど、それこそ女子がスラックス。けど、男子は別に「選ぶ」とかはなくて。私も高校1年生の時に制服を選んだから男の子の制服を着ていたんですけど、やっぱり徐々に大きくなっていくにつれて・・・。私は高校3年生ぐらいから髪の毛を伸ばし始めたので、他校の人と会う時に「あれ、髪の毛長いのに男の子の制服着てる」っていうふうに見られたりとかそういうのがあって。でもそれこそ周りのどの学校でも、先ほどおっしゃっていたように男の子が制服を選べる学校っていうのがどこにも聞いたことないから、そこはどうなのかなとは思います。
ジェンダーやセクシュアリティ。いろいろな性のあり方って何?ゲストはウチら3姉妹のとうあ&ライター・松岡宗嗣
工藤:なんか俺、2種類っていうことが問題な気がしていて。パンツかスカートじゃないですか。
パンツも、スキニーみたいなのとワイドとかあって、ぐちゃぐちゃになっていたらより複雑化するからわからなくなりそうな気がするんですけど、もう二択じゃないですか。どっちかしかないから否が応にも目がいくよなってすごい思ったんですよね。とうあ:うんうん。確かに。工藤:それはやっぱり学校が変わらないと難しいのかなっていうふうには思うんですけど。

「日本におけるセクシュアリティに対する考え方」について

「研究しているという高校生からのメッセージも。のあさん去年、学校で、自分でテーマを設定して行う課題研究があって、私は「日本におけるセクシュアリティに対する考え方」について研究し、資料を作ったり論文を書いたりしました。研究していると、文部省が発行した資料の中に「同性愛は健全な異性愛の発達を阻害する恐れがある、社会道徳に反し性の秩序を乱す行為となり得るもので、是認されるものではない」とか、「専門機関による治療が望まれる」とまで表記されていたことを知りました。それをきっかけに周囲にアンケートをとったところ、同性愛についての偏見が根強くあることも、多様なセクシュアリティについて知らない人が多いことがわかって、言葉では表せないようなすごくやるせない気持ちになりました。このあと、のあさんと電話を繋ぎ、この研究を始めたきっかけや勉強をしてみて感じたことなど、詳しくお話を聞いていきました。
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