TBSラジオからバービーがお送りする「週末ノオト」(毎週土曜13:00-14:55)
オープニングでは、バービーがこの1週間に起きたこと・考えたことを振り返ります。(毎月3週目のパートナーは、駒田健吾アナウンサー

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出したコト

バービー:今週はめちゃめちゃ忙しかったっていう感じで、「師走ってこうようね」「師走って走るよね」みたいな感じでした。今年の週末ノオトの放送もあと2回ですよ。

総括っていうわけじゃないですけど、ちょっと今年調子に乗ってやりたいことの手を広げすぎてしまったな・・・っていうそんな反省が。それを象徴するような1週間でしたね。

駒田:仕事だけじゃなくて、例えば、年賀状の準備とか?

バービー:いや、そういうことができたら嬉しいんですけどね。そういうことにさえ回らない。自分で言うのもなんですけど、やっていることのジャンルが幅広すぎて頭が追い付かないんですよね。

駒田:挙げられるとしたら、どういうことがあったんですか?

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診...の画像はこちら >>

バービー:お股でペットボトル挟む翌日に講演会があったりとか、表紙の撮影をやった後にECサイトの雑務をやったりとか。あと、モノボケした後に執筆の締切があるとか。もうちょっとね、私の頭の中が長距離移動しすぎてぐったりしているっていうのが今年だったんですよね。

駒田:それは振り幅が大きいですね。

バービー:まさに師走でその締めがぎゅっとここにきているんですよ。そういうことを考えている時にパッて浮かぶのが、「エゴグラム」。急なんですけど、エゴグラムって知ってます?

駒田:知りません。

バービー:一言でいうと、整理分析みたいな、心理判断みたいなことなのかな。今では就職試験なんかでもやるところも多いみたいなんですけどね。私は自分探しをしている大学生の時にやったのが脳裏にこびりついていて、ことあるごとに思い出す瞬間があるんですよ。ちなみに、エコグラムっていうのは、アメリカの精神科医が交流分析理論に基づいて作ったと言われるもので、50の質問に答えて人間の心を5つに分類して、その5つの要素のバランスを見てみよう!というもので。この5つが、支配性、寛容性、論理性、奔放性、順応性。で、もっと詳しく言うと・・・

支配性:CP=クリティカル・ペアレント
寛容性:NC=ナーチャリング・ペアレント
論理性:A=アダルト
奔放性:FC=フリー・チャイルド
順応性:AC=アダプテッド・チャイルド

バービー:「親」「大人」「子ども」みたいな、大きく分けるとこの3つなんですけど、これを今言った順にグラフにするんですね。そのグラフの頂点のところを線で結ぶとM字になるとかW型になるとかそういう形が浮き上がってくるんですけど、その形によって性格判断をしようっていうような分析学なんですよ。

駒田:なるほどね。支配性、寛容性、論理性、奔放性、順応性。

バービー:これを大学生の自分探しをしている時に見て、結構いまだに真に受けている。で、このメソッドを思い出すんです。

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診断」。20年ぶりにやってみたら…

駒田:大学生の時はどういう形になったんですか?

バービー:私は、典型的な日本人M型とかね。

アダルトが低めでチャイルドも低め。で、大人がちょっと高めの「M」だったんですよね。ただ、要所要所で思い出すのは、私はずっと強烈な才能とか個性に憧れていて、才能コンプレックスとかそういうものを大学時代にやっぱり持っていたんですね。だから、なんとかしてアーティスト向き、面白い人間になれるようなグラフを完成させたいんですよ。ということで本で読んでみると、フリーチャイルドが高いっていうことがアーティストにとってはとても必要なことなんだよって書いてあるのを見て、なんとかこのフリーチャイルドを高くしなきゃいけないんだ!っていうのでこの20年ぐらい生きてきているんですよ(笑)

駒田:ええっ。相当引きずっていますね。エゴグラム(笑)

バービー:そう。エゴグラム引きずっていて、「自分たるや、面白くありたい!」みたいな気持ちがあるじゃないですか。だから、このフリーチャイルドを高めるためにいろんな努力をして、常識を捨てるための努力、面白くなるための努力、いろいろやりましたよ。

フリーチャイルドを高めるためにバービーがやったこととは?そして、その結果は・・・?

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診断」。20年ぶりにやってみたら…

バービー:拾った服でずっと過ごしてみたりとか、常識捨てて面白くなるために下の毛を全部剃って面白くなる誓いを立てたりとか。なんかそういうようなことを。

駒田:苦労していますね・・・(笑)

バービー:これが苦労なのかどうかわからないですよ(笑)

駒田:そっか。

本人はそう思わない、努力ですもんね。苦労じゃない。

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診断」。20年ぶりにやってみたら…

バービー:そういうことをして、常識を捨てていく作業というのを面白くなるためにどんどんしていっていたつもりなんですよ。だけどね、最近面白いことをするだけじゃない仕事も増えて、常識人じゃなきゃいけない仕事も増えて。この「大人」の部分とか、「ペアレント」の部分っていうのが高くなっていて、子どもの部分「フリーチャイルド」が低くなっているんじゃないかな?っていう気がどうしてもしてきているんです。なんとなく面白いことを考えられなくて、「~~するべき」とかそういうことばかりに追われていて、どんどんつまらなくなっていくんじゃないかなみたいな感覚があって。私の中のフリーチャイルドがどっかいっちゃったなって思っていたんです。これはもう、私にとっては死活問題なんですよ。創造性やひらめきが枯渇したら、芸人何もできない!アーティストとして何もできない!あっ、アーティストだったの?私(笑)もうこれ自体はとても恐ろしいことで、恐ろしさに震えて夜も眠れぬ日もあるわけです。私にも。

駒田:奔放性、フリーチャイルドがどっかに行っちゃって・・・

バービー:私のフリーチャイルドどこだろう・・・?で、つい今週ですね。パッと目が覚めたので夜な夜な久々にやってみたんです。

エゴグラム。20年ぶりぐらいかな。この20年の努力ですよ。フリーチャイルドを高く、そして批判的であり世話好きであるこの「親」の「ペアレント」をどう低く保つかみたいな。やってみましたよ。

駒田:50の質問に答えて。

バービー:夜な夜な3時ぐらいかな?一人で。エゴグラムやってみたら・・・一番高いの、フリーチャイルドでしたー!

駒田:なんじゃそりゃ(笑)杞憂だったわけですね。心配する必要なかった!

バービー:何この話って感じですよね(笑)

駒田:20年たゆまぬ努力があって、お股にペットボトル挟んだりできるバービーさんも高まっていったわけですね。このフリーチャイルドがね。

バービー:はい。自由な子どもの心が一番高い、この天真爛漫で気まぐれみたいなね。

そのフリーチャイルドが一番高い!やったぞー!って感じですよ、本当に。37歳、既婚女性、都内在住。嬉しい!私としては。

駒田:ということは、「安心した」ということを今この公共の電波でみんなに伝えたかったということで・・・?

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診断」。20年ぶりにやってみたら…

バービー:そう!安心したんです(笑)

駒田:(笑)よかったですね。年の瀬でいいじゃないですか。年の瀬で確認できて。

バービー:そうですね。でも、結局高い状態なんだけど、つまらないなって思っていることは事実なので。つまらないのはもともとなんじゃね?っていうのも・・・

駒田:論理性が高いんじゃないですか?考えすぎちゃっているみたいな。

バービー:それか。そっちかな。

駒田:フリーチャイルドが一番高くて、その次に高かったのは何だったんですか?

バービー:アダルトです。

駒田:ほら、やっぱり!その相反する2つの勢力が。フリーチャイルドとアダルトがバービーさんの中でうろうろしているんじゃないですか?

バービー:アダルトっていろんなものをコントロールするんですよ。だからそれで押さえつけられているのかな?

駒田:そうですよ。アダルトがフリーチャイルドをガッと首根っこ掴んで、たまにパって離す時があったりとかして。

バービー:めちゃめちゃヤバいやつじゃないですか、それ(笑)傍から見たら。

師走の忙しさに追われたバービーがふと思い出した「エゴグラム診断」。20年ぶりにやってみたら…

駒田:エゴグラムか。へえ。そういう本があるんですか?ネットでもできるんですか?

バービー:ネットで「エゴグラム診断」ってやったら、無料でいくらでも出てきます。

駒田:へえ。やってみよう。

バービー:駒田さんは、自分の中ではどういう部分が?

駒田:僕、自身を持って言いますけど、絶対フリーチャイルドが一番高いと思います。

バービー:えっ!

駒田:責任感ないし、論理性ないし、支配性も寛容性もない。あっ、奔放性と順応性は高いと思います。

バービー:じゃあ、単なる子どもっていう・・・?(笑)

駒田:そうそう。そんな感じ。

バービー:ちょっとエゴグラムやってみて、結果がどんな感じだったか知りたいです。私はいろいろスッキリしたんですけど、結局エゴグラムはあまり関係なかったなって思った、20年弱なんだったの!って思ったっていう話です(笑)

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