毎週金曜日、皆さんのログ=レビューを集めて、「あーでもない」「こーでもない」と語り合う、ゆる~いトーク番組『金曜ボイスログ』(TBSラジオ・金曜あさ8時30分)。

10月16日の特集テーマは、「ホテル」。


最新テクノロジー満載のホテルが恵比寿にあるらしい【サービスロ...の画像はこちら >>

ゲストには、ホテル評論家・旅行作家の瀧澤信秋さんをお招きしました。
最新テクノロジー満載のホテルが恵比寿にあるらしい【サービスロボット、多言語対応スマートスピーカー】

瀧澤さんは、年間最大372軒のホテルに宿泊!多い時は1日に、4~5回チェックイン。チェックイン、チェックイン、チェックイン……その翌日は、チェックアウト、チェックアウト、チェックアウト……!

今回は、そんなホテルを知り尽くした男、瀧澤さんがいま注目するホテル、業界の最新情報を伺いました。

最新テクノロジー満載のホテルが恵比寿にあるらしい【サービスロボット、多言語対応スマートスピーカー】

臼井:瀧澤さん、年間で最大372軒宿泊されているということは、数えていらっしゃるのかもちょっとあれですけれども、これまでに宿泊したホテルの総数って、何軒くらいになるんですかね?

瀧澤:どうしてもお気に入りはリピートする傾向にあるんですけど、えー、2500軒くらいですかね。

臼井:2500軒!?筒美京平さんのJASRAC登録曲数に肉薄していますよ。2700曲ちょっとですからね。すごいな、2500軒も。

瀧澤:でも、全然追いつかないです。新しいのがどんどんどんどん出来てますからね。

臼井:そんな過去に2500軒くらい泊まっているという、瀧澤さんが選ぶ。情報としてはだから、信憑性が高いっていうか、説得力がすごい高いと思うんですが、〝いま注目のホテル〟を教えていただきたいと思います。1軒目、どちらになりますか?

最新テクノロジー満載のホテルが恵比寿にあるらしい【サービスロボット、多言語対応スマートスピーカー】

瀧澤:『プリンススマートイン恵比寿』!

都内のホテルですね。

スタンダード、ベーシックなホテルです、でも、ちょっと新しい。「プリンスホテル、こんなこと始めたの!」みたいな感じ。

臼井:ホテル自体も実際新しいですよね。10月8日にオープンしたばっかりなんだとか。

瀧澤:最新技術を導入して、スマホのアプリでの予約が可能。スマートフォンがルームキーとして使用できます。

臼井:スマートフォンがルームキーになるんですか!それ、すごくいいですね。

瀧澤:チェックインなんかも、将来的には顔認証チェックインなんかも導入したり。あと、あのビックリするのが、ロビーですね。サービスロボットがゲストと障害物を回避しながら掃除したりね。

臼井:ルンバの巨大版みたい。

瀧澤:あとですね、多言語対応のスマートスピーカーが設置してあって、それが音楽プレイヤーにもなったりとか。

なかなか新しいですね。

臼井:そのいわゆるなんというか、スマート家電的なものであったり、AIの技術がふんだんに取り込まれているようなホテル、っていうことになりますね。今このコロナ禍において、チェックイン時の対面サービスみたいなものを避ける、っていう意味合いでも、すごくいいのかもしれないですね。

さて、もう一軒、ご紹介いただけますか?

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瀧澤:『レフ大宮 by ベッセルホテルズ』!

大宮駅のすぐ近く。こちらも最近出来たばかりのホテルで。ベッセルホテルズさんって、全国に30店舗ぐらいやってるけど、あまり皆さん、ブランド名はお聞きになったことないかも?でも、私がいま一番注目してるホテルブランドで。いろんなことにチャレンジしてるんですよ。たとえば、私、テレビでドラマとか、自分が録画したものをホテルで見たいんで、ブルーレイプレイヤーを持っていくんです。ただ、最近のホテルのテレビって壁に備え付けだから、HDMIの端子が挿さらない。

臼井:なるほど、なるほど。確かにあれ、テレビの横をグッと回してね。「HDMI、どこ?」みたいな。

瀧澤:でもね、びっくりしました。なんと、壁にHDMI端子の入り口があった!

臼井:壁にあるんだ!

瀧澤:ふつう、誰も使わないですよ、そんなの。

臼井:いや、あのね。ちょっと待って、ちょっと待って!ボク、ミュージシャンで。旅生活みたいのあるじゃないですか。AmazonのFire TVのスティックみたいなのを持ってて、それで1日、移動日でホテルで過ごさなきゃいけない時とかに、やっぱり挿すんですけど、あれってケーブルじゃなくて、その筐体に直接、HDMIの端子が付いてるから、余計テレビの裏側とかだと、もう物理的にはまらなかったりするんですよ。だからボク、HDMIの延長ケーブル、持ち歩いてますもん。なんと、それが壁についてる!その痒い所に手が届く感じ。

瀧澤:「それ、すごい」っていう人、我々くらいですよ。(笑)でもこれをね、そんなに使う人もいないだろうに、それでも壁にHDMIの差し込み口を設置する、ホテルの男気!素晴らしいですね。

あと、このホテル。最新なんで、とにかく大浴場とかサウナとかもいい。

無料朝食なんですが、朝食がすごい!何がすごいかというと、朝食バイキングってどんどんお皿に盛って、重くなって。腕がプルプル的なことあるじゃないですか。

臼井:そこまでいっぺんに盛らないかもしれないけど…。瀧澤さん、欲張り紳士。(笑)

瀧澤:で、これそれぞれ食事の取り台に、きちんとトレーを置けるようになってるんですよ!

臼井:注文しながら移動していく食堂みたいに、トレーをちょっと仮置きできる場所がある、ってことですね。

瀧澤:これね、なかなかないんですよ。スペースが足りないし、見た目も悪いんですよ。ホテルを作ったデザイナーは、「ありえない」と言う。それでも、このベッセルホテルズの社長さんはやった、という。

臼井:瀧澤さんの目の付け所がなんかすごいよね。(笑)

瀧澤:あと、高校生以下は添い寝無料!

臼井:あーこれありがたい!中学校1年生とかだったら、まだ全然添い寝しますしね。宿泊料金とかも考えると、これはかなりありがたいですね。

今、「Go To トラベル」とか「都民割」とか、色々ありますけどね。このコロナ禍の最中、ご意見と言うか、賛否両論あるとは思うんですけれども、ひとつのきっかけとして、ホテルを楽しむ入り口になる部分もあるのかもしれませんね。

最後に、超ホテル好きのホテル評論家、ホテルに関して、何か一言伝えたいことがあるとしたら?

瀧澤:ホテルもサービス業ではあるんですが、ホテルを作るのって、「ハード・ソフト。そして、ヒューマン」と言われるんです。ホテルは人があってのホテルで。で、ホテルというのは、「良いスタッフがいれば良いホテル」と言われるんですが、実は、ゲストが作っていくものでもある。

臼井:お客さんが。

瀧澤:そのホテルの格は、実はゲストの人の格でもある。だから、ホテルに入ったらぜひ、人を感じてほしいですね。そのホテルに行く人が魅力である、ということがあると。そう感じてほしいなと思います。

臼井:そのホテルに集う人たちのまたね、これ、人間ドラマみたいなものも。

いろんなドラマがね、やっぱり集まる場所でもありますもんね。

臼井:旅館とかね、色々な形態の宿泊施設ってありますけれども、いろんな部分がクロスオーバーして、また時代に応じてとか、こういうコロナ禍の特殊な状況のなか、いろんな所がいろんな工夫を凝らして、いろんなサービスが始まっている、という。なんかこう、そういう潮目が変わっている最中に、もしかしたら、我々もいるのかもしれないですね。これほどまでにホテルが清潔で消毒した時期って、歴史上ないんでね。(笑)

臼井:そうですよね。(笑)

◆10月16日放送分より 番組名:「金曜ボイスログ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201016100000

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