TBSラジオ『要潤のMagicHour』毎週土曜17時から放送中!(4月16日(土)放送分)

ゲストは先週に引き続き、映画コメンテーターのLiLiCoさん。

最上階10階にあり、東京湾の一望できる『エグゼクティブオーシャンビューテラススイート1007号室』でお話伺っています。

人生を変えた、忘れられない仕事!

映画コメンテーターとして活躍するLiLiCoさんは、スウェーデンの出身。
18歳で歌手を目指し単身で来日、語りきれないほどの経験をされてきました。

仕事が軌道に乗り出したきっかけは、アメリカのコメディアニメ『サウスパーク』の声優オーディションでの仕事オファーでした。

LiLiCoさんが頼まれたのは、オーディション参加者たちの相手役。
それでも断る理由もなく二つ返事で承諾し、さまざまな役を1日で担当されたそう。
そのオーディション終了後に、意地悪なキャラクター”エリック・カートマン"役に適任だと言われ、見事、人気アニメの声優という仕事を獲得されました。

LiLiCo「そこから、新しいシーズンが始まるたびに、声優としてのコラムを書くんだけどその時に、”好きな映画を3本”紹介する、というのがあって...せっかくなら思いつきではなくて、本気で紹介しようと思ってコメディ映画、アニメ映画、官能的な大人の恋愛映画を選びました。そしたら、その記事を見たっていう王様のブランチのスタッフから電話かかってきて!よっしゃー!って(笑)だけど...私はそこから映画を勉強しました。」

こうして、2001年、テレビ番組『王様のブランチ』の映画コメンテーターに抜擢!
そこから、日本で昔から人気のアニメや小説、黒澤明監督の映画、子役から活躍する俳優さんの情報まで...さまざまな日本映画界に関する知識を猛勉強されました。

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『敬語って何?』今でも感じる、日本語の難しさ

映画コメンテーターを務めるようになったばかりの頃は敬語も分からず、タメ口でインタビューしてしまった経験もあったとか。

LiLiCo「インタビュー始まる直前にディレクターが『ここは敬語の方がいいよ』って言われて、え?じゃあ私は今まで何を喋ってたの?って...。全く分からないから、語尾を上げれば良いと思って、『どうだったの~?↑』って(笑)」

要潤「それは、余計失礼!!(笑)」

LiLiCo「ですよね(笑)私、語学学校行ってなくて、日本語はテレビやラジオを聴いて覚えたから...そこから丁寧語を覚えて。そこから2年くらいかけて、色んな俳優さんに、前回タメ口だったかもしれません、ごめんなさい!て謝って歩いてました。でも『それがLiLiCoらしくて、全然なんとも思わなかったよ』って言ってくれて!申し訳ないけど、なんで誰も、それタメ口だよって言ってくれなかったのかな?謎!」

要潤「じゃあ、LiLiCoさんはタメ口キャラのはしりなんだ(笑)どこかで、外国出身だからタメ口OKで、自然に見えてたんですかね~」

LiLiCo「日本語って難しいよ~?似てる言葉も多いし、音が一緒なのに意味違うとか」

最近では、このインタビュー相手によって、タメ口なのか敬語なのか、敬称をどうするべきなのか...など考えてインタビューするようにしているのだそう。

さらに、監督、出演者、視聴者、全員の思いを組めているのか不安になっていた当時、LiLiCoさんは、新しい担当ディレクターと出会います。

そのディレクターの的確なダメ出しに凹みながらも、着実にステップアップしている自分を感じていたのだとか。

LiLiCo「タレントって皆んな困ってると思うんですけど、誰も何も言ってくれなくなるんですよね。でも、そのディレクターさんと出会って、明確に人生を変えてもらいました。それから、俳優さんから舞台挨拶の司会の指名が来るようになって...。そのディレクターさんに感謝を伝えようと電話したら、『それは、LiLiCoの努力だよ』って言ってくれました。」

LiLiCo、猛勉強で勝ち取った映画コメンテーターの道

50歳での、念願のミュージカル出演!

忘れられない仕事の1つに、50歳になったらやりたかったというミュージカルでデビューしたことをあげてくださいました。

もともとミュージカル出演を夢見ていたものの、知名度を上げてからでも遅くない、と思い、まずは、40歳ごろから出演を始めたバラエティ番組に邁進。

その後、ちょうど50歳の時に、LiLiCoさんの夢を聞いていたプロデューサーから、念願だったミュージカルオーディションの話を頂いたのだとか。

要潤「オーディションですか!」

LiLiCo「そうです。ブロードウェイ作品で日本初上陸だったから、向こうの方にも認めてもらわないといけないので、オーディションに参加しました。結果受かったんですけど、本場のスタッフってすごいですね...。私が歌ってるオーディションの映像で『この人、喉に何かあるかもしれない』って。それで初めて声帯の病院に行ったら、声帯がボロボロだったの。

もうね、わかめ!その後、手術して、ミュージカルに出演したの」

要潤「すごいなそれ!」

LiLiCo「夏に手術して、その次の年の1月から稽古だったの。術後は、全く声が出なくて本当焦った!声帯は筋肉だからって言われてトレーニングを重ねて、裏声も出るようになって。稽古の時、歌っているだけでも奇跡って言われました。」

近藤「その声帯に何かあるって言ってくださった方、恩人ですね」

LiLiCo「子供のころ、家族が何を言うかで人格形成ってされるけど、大人になると、社会で出会ったいろんな人が、いろんなこと言うけど、特に悪く言われたことを忘れないで直していく、ようにしていく。そういうので、自分が出来上がっているんだなぁ~って思ってる。今、またオーディション中で、またミュージカルやりたい!」

来週もLiLiCoさんをお迎えします。お楽しみに♪

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