平日午後1時から放送中のTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」。
12月2日(水)は、赤江珠緒×博多大吉のコンビでお送りしました。
今シーズン一番の冷え込みとなった、水曜日。
「冬のオペラグラス」で夜の街をのぞきたくなる、今日この頃です。

さて、水曜日の3時台は週替わりのラジオコラム。
毎月1週目は、コラムニスト・ブルボン小林さんによる、『マンガ、ときどき本』の話!

早くも2020年最後のご出演、年末年始のお休み中にもピッタリ(?)のマンガを持ってきてくださいました。
まずは、近年のマンガはタイトルロゴの題字が〝優しくなっている!〟というお話から。

たとえば、田島列島さんの『水は海に向かって流れる』。
阿久井真さんの『青のオーケストラ』や、和山やまさんの『夢中さ、君に』も。
まるで、万年筆でサラーっと書いたようなタイトル文字。

「その流れがなにを表しているのかは僕にもすぐには分からない」けど、総じて、「漫画自体が柔和で、優しい」印象。

そんなトレンドを押さえつつ…
1作目にご紹介いただいたのが、堀道広さんの『おれは短大出』。

題字の力強いこと!笑
いわゆる〝モブキャラ〟の主人公、歩留よしおの青春を描いた作品。

「主人公がフル○ンで走り回ってますけど...?笑」

赤江さんも「めちゃくちゃ面白かった!」と絶賛する1冊!

そんな流れでもう1冊!
2作目は、河原和音さんの『素敵な彼氏』。
これまた、〝The 少女漫画!〟という感じ。
先ほどの「おれは短大出」とはガラリと変わっている印象ですが、2作には共通点があるそうで?

『おれは短大出』は、短大生男子が彼女を欲している「だけ」の話。
『素敵な彼氏』は、高校生女子が「素敵な彼氏」を欲している「だけ」の話。

一見まったく繋がりのみえないチョイスに思えますが、この取り合わせはボンコバさんならでは。さすがっす!

そのほか、少女漫画の常套手段「なっ……////(カァァ)」の描写についても。
いきなりキスされて、「なッ、何すんのよ…!」からの、ほっぺが「カァァ///」と赤くなる。
これを略して、「なっ……////(カァァ)」と呼ぶそうなんですが、『素敵な彼氏』のなかでは、この「なっ……////(カァァ)」を謝罪するシーンが。

ブルボンさん、世間の価値観の移ろいを感じ取ったんだそう。
そのあたりも気にしながら、読んでみるとより楽しめるかも!

ブルボンさんの次回登場は年明け!
ちょっと早いですが言わせてください...ブルボンさん、どうぞよいお年を~。
◆12月2日放送分より 番組名:「たまむすび」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201202130000