TBSラジオ「松岡茉優 マチネのまえに」毎週日曜おひる12時から放送中!
1月3日・日曜お昼12時から放送された、第40回放送。
松岡:あけましておめでとうございます。
私は12月末まで舞台に立っておりました。全29公演ありましたので、このご時世だから全公演はできないかもしれないなぁなんていう空気も少しだけありました。諦めとは違うんだけど、覚悟ですね。もしかしたら途中で止まっちゃうかもしれないだから最後までどの公演も一つ一つ最後だと思ってやるぞみたいな空気があったように私は思います。皆様のご協力のおかげで2020・・・あ違う違う、2029公演ってヤバい(笑)森光子さんみたいになっちゃう。29公演、完走ができました。
でも隣人というか、同時期にやっていた公演されてた方でも止まっちゃった公演はあったと思うし、中止になった公演もあると思います。だから29回やれだぜイエーイ!ってことでは本当に全然ないです。もちろん、スタッフ、キャストは一度感染しないように、本当にね、舞台上でしかマスク外してなかったんですよ。声出しももちろんだし、ちょっと立ち話する時だってみんなマスクしてて。だからスタッフさんのお顔なんてほとんど知らないまま終わっちゃいましたよ。
寂しい。寂しかったけど、でもまあその努力もあって最後まで出来たのかなと思うけど、こればかりは誰が悪いってわけじゃ本当にないから。どこかの公演では最後まで駆け抜けられなかったんだなって思うと、奇跡だなと思うし、
ラッキーだったとは思わないです。たまたま何かがあったんだと思います。
私はモーニング娘。さんの大ファンだったので毎年、年に4回以上はライブに行ってました。
サイリウムを振って、応援して、目の前で踊ってくれてて。雄叫びをあげて「うぉー最高!」って。
ロックのファンの方はもっとそうですよね。
でも、昨年末ですね、モーニング娘の姉妹グループっていっていいのかな、同じ会社のグループのアンジュルムさんから「船木結さん」というメンバーが卒業されたんですね。その時のコンサートで忘れられないことがあって。
通常、アイドル、もしかしたらハロプロに限るなのかもしれないけど、歌っていて、その一人の子がソロで歌うところがあった時に、例えば名前、モーニング娘の佐藤優樹ちゃんが一人で歌う所があったら「まーちゃん!まーちゃん!」てなこと言うんですよ。どんな曲調でもしっとりの曲でもアゲアゲな曲でも。時によって違うんだけど、コールってやつですね。きっとAKBさんとか坂道さんにもあるんじゃないかな。それで「まーちゃん!」とか「さーくら!」とか言うわけですよ。愛称で呼んだりとかね。でもそれができないでしょ、今回。
どうするんだろうって思ってたらライブが始まってコロナ禍でライブに行くの、私、初めてだったんですけど、そしたらね、手拍子でやるんです!みんなで!「まーちゃん!」だったところを手拍子でやるの。今は一人でやってるからパチパチパチって感じだけど、武道館の、半分だから6000で8000人くらいいたのかな。
こんな方法があったんだ、こんな方法をいつの間にみんな生み出していたんだよって、すっごい誇らしくて嬉しくて優しくてあったかくて。泣きました。もちろん船木結ちゃんの卒業が寂しかったのもあったけど、それだけじゃなかったな。皆さんの愛情に胸打たれて。他にもコールで歌ってるところでこちらが、例えば一緒に歌ったりするとこもあるわけですよ、間奏で歌ったりね。♪愛されたい愛されたい と、みんなで言ったりするんですよ、コールの部分ですよね。それも、それに当たる部分も手でやってるの。
あれ、誰が考えたんですか!?いつからあるの!?私、コロナ禍で初めてのハロコンだったから初めて知ったんだけど。
あれ凄すぎ!愛情ありすぎ!勇気をもらいました。
前置きが長くなりましたけど。
2021年私の抱負は「誰かのためにやさしくありたい」
優しさの極限だと思ったんです、愛情の極限だと思いました。コールを手拍子でやるなんて。
生で聞いたらすごかったですよ!みんなにも聞いて欲しいけど、みんなはあっち側の人だから聞けないけど。だから私もあれを考えた人みたいに、そして舞台に来て下さった方、もしくは今回はご高齢の同居者の方がいらっしゃったりして遠慮なさった方、見送った方に向けて最高のエンタメを届けられる、また一つのパーツになれるように「誰かのために優しくある一年でありたい」なと思ってます。
ラジオネーム「編みかけのマフラー」さん(高3、18歳女子)
2021年、私の抱負は「自立」です。4月から「大学生」になり初の一人暮らし、東京生活が始まります。勉強も大変だと思いますが、お母さん任せだった家事(食事、掃除、洗濯)など身の回りのことも全部一人でやることになります。いろいろと不安ですけど何事もチャレンジ精神で乗り切りたいと思います!「マチネのまえに」はお料理の話がたくさん出てくるので参考になります。
松岡:そうですね、18歳ぐらいの頃、私も「自立」っていう言葉がすごくつきまとっていたように思います。自立したい、自立した人になりたいという思いが、私ありましたね。私ほど力んではないと思うんですけども(笑)
不安だと思います。何もかも自分でやらなきゃってことでね、不安だと思うけど。
戸締り!戸締りは本当に気をつけてほしいのと、掃除しなきゃとか掃除しなさいって言われてた頃より自分で掃除しなきゃいけない環境になるとできる気がする。足の裏の感覚、裸足で歩いてて「なんか埃がついてヤだもう、掃除しよう」とか。お家にいてお母さんやお父さんに「ほら、これ片付けなよ」と言われるより片付けられるんじゃないかな、一人だと。
そうね、でも楽しい東京生活になったら嬉しいなと思います。きっと、いろんなやりたいこととか行きたい場所ってあると思うので。まぁこのご時世なので大手を振って言えないかもしれないけど、でもいい東京生活になることを祈っております。学生生活エンジョイしてください。
ラジオネーム「豊島区のトオル」さん
若いリスナーに混じって40過ぎのおじさんが抱負や夢を語るのもどうかと思ったのですがよろしいでしょうか。去年、仕事が在宅勤務になって自分の時間が増えたのでWEB上にエッセイみたいなことを書き始めてみたところ「文章を書く仕事をもらう」ようなことがありました。また趣味でやってる「コーヒーの焙煎」が評判を呼ぶようになってコーヒー豆の輸入業者さんとお話をする機会を持つことができました。なので私の今年の抱負は「自分の可能性を広げる」です!これまで自分を平凡と思ってましたが、コロナ禍をきっかけに自分自身の価値や可能性に気付くことができました!
松岡:すご~い!(拍手)もちろん大変な状況に置かれた方の方が多いコロナ禍でありますけれども、こういったこともあるんですね。
文章を書くこと、そしてコーヒーの焙煎。全然違うことのように思えるけど、突き詰めるっていう部分では似てますよね。綺麗って書いちゃえば文章はいつでも書けるものなのに、それをお仕事をもらうぐらい突き詰められた。文章なんて書きたかったら誰だってかけるんだけど、それを第三者が見たときに良い文だなぁとか、しかもそれをちょっとお金の話にしましょうよって言ってくださる方ができるって言うのは本当に素晴らしいことだと思う。コーヒーだってね、ちゃって入れちゃえば、私だってね、3日に1回ぐらい入れてますけど、そんなのだってね、素人でもできるのにコーヒー豆の輸入業者さんとお話がしたいって思えるほど突き詰められた。私なんかは家で飲むコーヒーなんかこんなもんかと思いながら飲んでますけど、そうじゃなくて「もっともっと」って思った結果なのできっと何事も突き詰められる、止めない方なんだなって思いました。
素晴らしい40代の男性ですね、素晴らしいメールありがとうございます、勇気づけられました。
「お餅が大好きなので、お雑煮が大手を振って食べられるお正月が大好き」松岡:そして新年早々、年末年始も駆け抜けるようにお仕事をされ続けている方々、本当にお疲れ様です。もしこの30分感がホッと一息つける時間であればとても嬉しいです。
働くというのは、お仕事のこともそうだけど、おうちのことやお子さんのことやおじいちゃんおばあちゃんの事など、なかなか年末年始ダラダラと過ごせる人はそんなに実は多くないんじゃないかなと私は思っています。
本当に様々なことで自分の時間がなかなか作れなかった皆様、この30分間、ゆっくり自分のために何かをしながらその側に『マチネのまえに』があったらとても嬉しいなと思います。
2021年ということでなんだかそうですね、私は1995年生まれなので2000年になった時、そして2001年になった時に「へえ~20になるんだ」って思いましたね、5、6歳ですからね(笑)なので2000年になった時よりも、大人達は99年で“滅亡論”!?みたいのがあったんですよね(笑)だから2000年の時に熱気っていうのがあったんでしょうけど、子供の時の私としては2001年の時の方が、「0が1になったぞ!」って数字が分かり始めたのもあって、2001年の方がピンと来たような記憶があります。
それから20年、私も今年は26歳になる年ででございます。私は“いのしし年”なので、シルエットにしたら大体同じようですけども、私のいのししまでまだまだありますね。
今年、年女年男の皆様、どんな抱負が終わりですか?
もしよかったら、いくら年女年男っていっても上でも下でも“12歳差”が生じていきますからね。ぜひぜひ、年女年男の皆様、年女年男だからならではの何かありましたら、ぜひ、メールください。抱負や、こう言われるなど、ぜひぜひ待っていますね、よろしくお願いいたします。
そして、お正月三が日、いかが過ごされていますか?
今日までお休みという方、そして今週から仕事が始まるよという方、休みなく働いてらっしゃる方も多いかと思います。なかなか例年通りとはいかなかったのかなと想像しますが、何か美味しいものは食べられましたか?やっぱお正月って美味しいものを食べたいよねっていう気持ちになりますよね。私は「お餅」が大大大好きで、お餅は通年、我が家にありまして、今もお腹が空いたらお餅を食べてます。一年中、夏でも冬でも。小腹が空いたらお餅なので。お雑煮が大手を振って食べられるお正月は私は大好きで、お雑煮が好きですね。私のお雑煮はとてもシンプルで、鶏やお醤油ベースのお出汁に、小松菜と椎茸、人参が転がってるぐらいですかね、あと鶏か、わりとシンプルめなお雑煮かなと思います。
皆様はどんなお正月を過ごされておりますでしょうか。ぜひぜひ、来週以降を紹介していきたいなと思いますのでメールでご報告いただけたら嬉しいです。
そして、私は2021年と2020年のまたぎでBSテレ東さんの『宇宙の初日の出2021』という番組に出させていただいておりました。年またぎのお仕事をさせていただくのは久しぶりだったので緊張していたと思いますが見て下さった方いらっしゃいますでしょうか。もし面白い番組がたくさんある中で一緒に日の出が見れた方がいらっしゃったら嬉しいなと思います。
「2020年おすすめの一冊」ラジオネーム「ケバブサイダー」さん
2020年のイチオシだった本は、原田マハさんの「さいはての彼女」です。脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて沖縄ヴァカンスの旅をする予定が...、信頼していた秘書が手配したチケットは行き先違いで?北海道・女満別(めまんべつ)に行き...女性と旅と再生をテーマにした爽やかに泣ける短篇集です。自粛、自粛で、なにかとストレスが溜まる現状において、家の中でも旅行気分が味わえ、人生を見つめ直すことができる良書です。
松岡:原田マハさんについて少しご紹介します。代表作が『カフーを待ちわびて』『楽園のカンヴァス』『キネマの神様』などなど。
私も読んだことある本がありますが、『さいはての彼女』はまだ読んだことがなかったので読んでみたいなと思いました
2008年に発表された短編集で少し時間が経ってますね。今日ちょっと印象的で私も見たことありました。読んでみたいなぁ。2008年の本だけれども今の時代の雰囲気にマッチするということです、ぜひぜひ読んでみてください。
ラジオネーム「パンタグラフ」さん
2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの『そしてバトンは渡された』。笑えるんだけど泣けて、泣けるんだけど笑える、読み終わった後に本のタイトルを見てまた・・・
松岡:こちらもかなりベストセラーになっている本ですね。私もちょっと前に拝読させていただきました。とても読みやすいし、ホントにいい本なのでぜひ皆さんも読んでみてもらいたいなと思います。
ラジオネーム「たんぽぽ丸」さん
私のおすすめの一冊は「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」です。多様性という言葉の意味を初めて理解できたような気がしました。
松岡:こちらもさっきから表紙の話ばっかりしてるけど、これもすごい印象的なので見たことある方も多いと思います。私も拝読しました。こちらもぜひ皆さんに読んでもらいたいなと思う一冊です。
ラジオネーム「豚バラ串」さん
「女の園の星」というマンガなんですが、小さいギャグの数々がジャブのようにジワジワ効いてくるので、1ページ1ページめくるのが楽しいです!
松岡:これも知ってる!けどまだ読んでない!1巻持ってる!けどまだ読んでない!ああ読みたい。マンガからの1票も嬉しいですね。
松岡茉優の2020年のおすすめの1冊!私からも1冊、ご紹介したいと思います。せっかくなので2020年に発表されたものと思いまして。
『料理と利他』中島岳志さんと土井善晴先生。
土井善晴先生は前に私がレシピを紹介させていただいた有名な料理家の先生です。
お二方で環境問題をまな板から考えられるという。緊急事態宣言後、外出自粛になっていた頃に中島岳志さんと土井先生がオンラインで『一汁三菜と利他』という対談をされていたんです。その対談をミシマ社さんが本にしてくださいました。
ほんとに素敵な触り心地で、中の紙もほんとに素敵です。対談の様子を詰め込まれてるので、小説ではないです。新書でもないです。
まさにまな板から考える、いつまでもいつまでも食い尽くしていくわけにはいかないので、持続可能、サステイナブルという言葉が耳に新しくなくなってきて、よく聞くようになってきた感じですけど。身の回りの食べ物からその先の「利他」を考えていくという、素敵な対談です。ほんとに勉強になるので。すぐにやらなくてもいいんです。
もちろん生きていくので精いっぱい、生きるだけで精いっぱいだけど、1つ考え方が増える1冊なんじゃないかなと思います。ぜひ、読んでみてください。
2020年のマイブームや趣味ラジオネーム「りな」さん
私の2020年のマイブームは「アニメ鑑賞」です!茉優ちゃんの「劇場」や「誰かが、見ている」が見たくてAmazonプライムに入ってからアニメをたくさん見るようになりました!私が今、特に好きなアニメは「ハイキュー!!」「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」です!!
松岡:アニメが好きですというと、萌え系ですかなんて今2000何年だと思ってんだって萌えアニメ=アニメの言葉のイメージになってるみたいで。萌えアニメだってめっちゃ面白いのがあるんだぞと思いながら。
でもほんとにアニメーションがおもしろいものが多いし、アニメはちょっととかわからないという方もいらっしゃると思うんですけど、自分の好きな題材からでいいのでぜひアニメを見て欲しいなと思います。
ラジオネーム「お煎餅」さん(64歳、女性)
私は60歳を過ぎてから自己流ですが「立体刺繍」を始めました。元々アパレルの仕事をしていて洋服などたくさん作って来ましたが、洋裁ではなくて「手芸」をしたくて始めました。まだ2年には届いていませんが、家事の合間を見てはコサージュやリースなどを沢山作りました。まだまだあまり上手くは有りませんが友人にプレゼントをして喜ばれています。
松岡:立体刺繍、初めて見ました。刺繍というと平面のものをイメージしますけど、立体もあるんですね。素敵だなあ。
元々のお仕事を生かされてということで、私もなにかこの仕事を生かして趣味ができるかしらというのも考えました。手作りのプレゼントってほんとに嬉しいですよね。お友達に喜ばれる気持ちもよくわかります。
◆1月3日放送分より 番組名:「松岡茉優 マチネのまえに」
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