TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!
毎月最初の月曜日は、天気が好きすぎる気象予報士・増田雅昭さんがご出演!新年一発目の1月4日は「2021年の天気はどうなる?!」と題して解説いただきました。「丑年だけに、白黒はっきりした予報!!」を抱負に今年も頑張ります!という増田さん。
先月もお伝えしましたが、「ラニーニャ現象」とは、太平洋東部の赤道付近の海面水温が平年より低くなって、その状態が1年程度続く現象です。海水温が例年と違うことで、上空の大気の流れ、風の流れが例年とは違ってきます。その周辺の大気の動きが変わり、さらにその周辺に伝わって、また流れが変わり…と、世界各地でいつもと違う天候や異常気象が起きやすくなるわけです。冬の日本は、シベリア方面から寒気が来やすくなります。まさにこの冬は、12月後半から、強い寒波が次々に来ていますよね。1月以降も、まだまだ寒波が来きます。さらに、寒気が来ているタイミングで、低気圧がくると、関東の平野部でも、ドカっと雪が降ることが考えられます。
土日・祝日に雪が増える?特に今年は、コロナの影響が、雪にも出るかもしれないんです。
この冬は、例年より街中の人出が少なくなっていますよね。もともと東京とか都市部は、人が減る土日・祝日に気温が下がるという調査があります。東京都心では、土日・祝日の気温が、平日に比べて、平均して0.2℃ほど低く、特に冬に顕著になる傾向があるそうです。たった0.何度と思うかもしれませんが、雨か雪は、0.何度が結果を大きく左右します。
つまり、この冬、人出が減ることで、例年よりほんのわずかに気温が下がった場合、例年だとぎりぎり雨でザーザー降りだったのが、この冬は雪になってドカドカ積もる、という可能性もあるわけです。
去年の3月末、桜が咲いているところに、東京で雪が積もったのを覚えてますか?去年は大暖冬でぜんぜん雪が降りませんでしたが、春になって初めて積もったんです。あれは、ちょうどコロナの感染拡大の影響で、外出自粛が呼びかけられた初めての週末でした。可能性の話にはなってしまいますが、街から人がいなくなって、ほんのわずか気温が下がったことが影響したという面があるのかもしれません。
昨年は関東でドカ雪がなかったから「今年も大丈夫でしょ」ではなく、積もっても慌てない備えをしておきたいところです。先月、大雪のため関越道で車の立ち往生が発生しましたが・・・。雪が予想されている時は、スタッドレスタイヤやチェーンの準備は当然で、あとは念のため、車の中に、暖が取れる服や毛布、食べ物・飲み物を入れておく。さらに、ガソリンを満タンにして、雪かき用のスコップもあると安心ですね。
恒例の新年最初のお天気ジンクス毎年はじめの放送で、西暦の下一桁の数字に注目して、天気をお伝えしています。去年は、『西暦の下1桁が「0」の年は近年、猛暑』とお伝えしましたが、8月に静岡県の浜松で、国内史上最高気温に並ぶ41.1℃が…。
2年前は、西暦下一桁「9」の年は暖冬とお伝えしました。…2019年・2009年・1999年…ずっと冬は暖冬です。
3年前は、西暦下一桁「8」の年は東京都心で雪がしっかり積もったり、大雪が降ったりしているとお伝えし、1月に東京都心で23cmの大雪となりました。ちなみに、この3年前はラニーニャ現象の起こっていた年です。
ただ、今年2021年、西暦の下一桁「1」の年は、これといったジンクスが見当たらないんです。そこで、今年は方法を変えて、「丑年」の天気!牛だけに「モ~暑」になるかと思いきや、冷夏・不順な夏になっているんですね。
丑年だった、2009年・1997年・1985年・1973年は、関東から西の各地で、夏に気温が低い時期が目立ちました。特に2009年や1997年は、7月に大規模な豪雨被害があって、不順な夏でした。あと、丑年だった、前回2009年、前々回1997年は、春がとても暖かかった!今年も、3月頃には、寒い冬から一気に暖かくなるかも!答え合わせは二ヶ月後に!
1月の天気は?今週後半、7日(木)の夜から10日(日)頃まで、また寒波が来ます。年末年始よりもう少し強い寒波。全国的に寒く、日本海側や北関東の山沿いは大雪。
○ただ、1月中旬は、そんなに強烈な寒波はなく、いったん厳しい寒さはお休みに。
○そして、1月下旬…また寒波が来て寒くなるはずだけど、あまり寒くないかもという予報データもあって、まだどっちかよくわからない。全然白黒つけられてない~増田さんの天気ですが、まぁ、1年で一番寒い時期なので、寒さに備えておけば間違いない!
◆1月4日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
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