TBSラジオ「伊集院光とらじおと」月曜~木曜あさ8時30分から放送中!
こどもでんわそうだんしつと郵便局と2021年3月22日(月)放送
TBSラジオで長年親しまれた名物番組「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)が復活! 子どもたちからはがき・手紙で寄せられた疑問や質問、相談に全力でお答えするコーナーです。
伊集院光が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた専門家の先生を回答者としてお呼びします。
(千葉県・ひかりちゃん 6歳 幼稚園年長)
この質問にお答えいただいた先生は・・・
大東文化大学教授の山口謠司さん
山口謠司(やまぐち・ようじ)さん。大東文化大学文学部中国文学科教授。専門は文献学、書誌学、日本語史など。古い中国の文献や漢字・漢文、大和言葉、サンスクリット語、フランス語、ラテン語など様々な言語・ことばの成り立ちや音に精通しています。『カタカナの正体』『日本語を作った男 上田万年とその時代』『おとなのための1分音読』『文豪の名句名言事典』など著書・監修本は多数。
山口謠司先生
そもそも古い時代の日本には文字がありませんでした。そこで中国の人たちから教わった漢字を使って日本語を書くようになりました。それからカタカナが作られました。そして中国などの外国からやってきたいろいろなものを漢字やカタカナで書くようになりました。そのあとひらがなが作られて、日本のものや日本で作られたものはひらがなで書くようになりました。
そして、日本語にはそもそも「へ」や「り」ではじまることばがありませんでした。「へび」は元々、日本語ではないんです。「りんご」も日本語のように聞こえますけど、中国のことばなんです。日本語の中には「へ」や「り」ではじまることばが全くなかったので、ひらがなの「へ」と「り」は作らなかったんです。
伊集院お兄さん
ひらがなとカタカナの「へ」と「り」が同じ形なのは、そんな理由があったんですね。お兄さんも勉強になりました。
光ちゃんはもうすぐ小学生になるのでドリルで文字を勉強するようになって、「へ」と「り」はひらがなとカタカナの形が同じことに疑問を持ったそうです。質問は、すてきな色の便箋にかわいらしい女の子のイラストを添えて送ってくれました。

◆3月22日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210322083000