毎週金曜日、『金曜ボイスログ』の11時30分頃からお送りしているTBSラジオ「新米記者・松本穂香の研修ログ」。

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新米記者の松本穂香が1人前を目指すべく、様々な分野のプロから知識をインプットする研修を行っていきます。
4月の月間テーマは『恋愛』!講師は、臨床心理士・公認心理士の塚越友子先生です。
「恋=いかに錯覚を起こさせるか」。松本穂香、塚越友子に誰でもできる恋愛テクニックを学ぶ!

塚越友子先生は、東京女子大学大学院卒業後、コミュニケーション論の研究から興味を持った編集プロダクション、大手企業の広報を経て、銀座で人気ナンバーワンのホステスになります。その後、心理カウンセラーとして独立。現在は、東北大学大学院博士過程で臨床心理の研究をされています。

第2回のテーマは、"色気"

松本:色気ってなんなんですかね?

塚越:気にしたりします?松本さん。

松本:やっぱりまだ24になったばかりなので、まだそんなに自分に対しては思わないんですけど、「あの人色気すごいな」とかそういうのは結構敏感に見てるかもしれないですね。うん。やっぱこう思い浮かぶ人とか最近だったら内田有紀さんとご一緒したりしてなんかもう身にまとってる色気。あと若い俳優さんでも清水尋也さんとか、なんか色気って、特に年齢とかあんまり関係ないのかもなって思ったりもしてます。

塚越:なるほど。松本さんが思っている色気のイメージって多分現代的なイメージなんですよ。それで合ってるんですけど、一応色気ってどういうことかっていう定義を言っときますね。

生物学的に性的な魅力を評価する際に男性が使ってきた
言葉というか、色気っていうのは。そこが意味があって、生物学的に、性的に魅力的なっていうところで、男性の評価基準なんですよね。男性が女性を評価するっていう。

松本:そうなんだ。

塚越:最近は「魅力」というような意味合いで広く、「オーラ」とかね、内田有紀さんの例がそうだと思うんですけど、なんかまとってるオーラが違うっていう、ああいうところで広くポジティブに使われ始めてきているっていう変化があるんですよね。

松本:元々は違ったんですね。

塚越:元々は単純に性的な評価基準だったんです。

松本:なんかちょっとそれ聞くと、あんまり使いたくない言葉だなっていうふうになっちゃうな…。色気かぁ。

「恋=いかに錯覚を起こさせるか」。松本穂香、塚越友子に誰でもできる恋愛テクニックを学ぶ!

塚越:色気っていうのは魅力って意味で使われていて、幅広くはなってきてるんですけど、やっぱり恋愛始めるときって最初にどうしても魅力的に見えないと始まらないっていうのがあるんですよね。でも、魅力って基本的に外見がいいってこととイコールになってしまってる。研究だと残酷なことしか証明されてないんですけど、そんな中、別にかっこよくなくてもかわいくなくてもモテるテクニックがあるんですよ。

松本:嬉しい!!知りたい!

塚越:知ってる方もいるかもしれないんですけど「ビアゴーグル効果」って言って。

松本:初めて聞きました。

塚越:お酒を飲めばいいんです

要は。松本:えぇ~!そんなこと!?

塚越:お酒を飲むと、異性の魅力が勝手に上がる。あ~…でもわかるような気もしなくもないです。

塚越:その生理的にお酒を飲むとワーッと楽しくなるじゃないですか。その楽しくなっているときに目の前にいる相手っていうのの魅力が上がってくる。

松本:じゃあそれで考えると、カップルでお酒を飲む頻度が高いカップルの方が長続きするんですか?

塚越:長続きするところまでは証明されてないんですけど、お互い何かそこで魅力が高まってるかもしれないですよね。で、酔っ払うとね、その理由の一つとしてアルコールでドキドキしたりとか楽しくなる報酬回路が活性化するから魅力が上がるっていう話と、もう1個は人間って左右対称のものが美しいって思うようにできてるんですよ。だけどその非対象性っていうのの検知がお酒を飲むことによって鈍くなるので、美しく見えるようになるっていう…。

「恋=いかに錯覚を起こさせるか」。松本穂香、塚越友子に誰でもできる恋愛テクニックを学ぶ!

松本:なんかもう、それは本当にもう錯覚、みたいな。

塚越:でも「恋は錯覚」って言って、ほとんど錯覚で始まるので。

松本:なんか名言出た!!確かに恋は錯覚かー。

塚越:錯覚させた者勝ちなんですよ。

松本:錯覚させたもの勝ちかー。

塚越:吊り橋効果ってあるじゃないですか。あれも使うとき要注意で、ドキドキするジェットコースター乗ったりお化け屋敷行ったりすると、その相手のことを好きになるって言われてるんですけど、あれそもそも美しい人とか、この人のことが魅力的だなとか好きだなって思ってる人とドキドキすれば、このとき、ここで感じたドキドキはこの人が好きだからだとかこの人が魅力的だからだっていうふうに錯誤貴族って言って間違いすり替えて、自分で原因を見つけてしまうんですけど、美しくない人とか嫌いな人とか魅力的でない人と、もしもジェットコースターに乗ったりお化け屋敷にいくと、このドキドキした不快な気分は、「一緒にいる人が不快だ」ってなっちゃうんですよ。

松本:相当リスキーな。。。

塚越:吊り橋効果は使わない方がいいんです。

松本:そうですね、ちょっと残酷ですね(笑)

塚越:ただ、サスペンスだけは効果があるらしいです。もしも吊り橋効果を使いたいんだったらサスペンス物を見ましょう。

松本:難しい。

。。

塚越:ホラーは駄目です。

松本:ホラー的な怖さだったら駄目なんですね?

塚越:ホラーもコメディも駄目らしいですよ。

松本:一緒に映画見るって難しいですね。そもそもしない方がしない方がいいですね。恋は錯覚。

塚越:いかに錯覚を起こさせるか。

松本:いいこと聞きました!

研修を終えて、「いかに錯覚させられるか、これから頑張っていきたい!」と語った松本記者。

◆4月16日放送分より 番組名:「新米記者・松本穂香の研修ログ(金曜ボイスログ 内)」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210416113458

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