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9月1日(木)放送後記
「災害についての認識を深め、備える日」。それが9月1日「防災の日」です。
子どもが3人いる蓮見孝之アナウンサーの家では、市販されている非常持ち出し袋(防災袋)を用意しているだけで、これといって子ども用のものは用意していない状況。子ども用を用意するには何を入れたらいいのか……ということで「子ども用非常持ち出し袋の作り方」のポイントをお伝えしました。
今回参考にさせていただいた本がこちら!!
去年、辰巳出版から発売された 防災士でフリーアナウンサーの奥村奈津美さんの著書『子どもの命と未来を守る! 「防災」新常識』。 コロナ禍の避難の考え方・温暖化で頻発する豪雨など、新しい時代の災害を家族で生き抜くための防災情報が掲載されています。
災害時に親が一緒とは限らない
なぜ子ども用の非常持ち出し袋が必要なのか。それは災害時に親が一緒にいるとは限らないため。子どもだけで留守番しているときに災害が発生して避難することになっても、子どもが持ち出せるように作っておくことが大事です。また避難途中にはぐれる場合もあります。必要最低限のものを持たせられるよう、成長に合わせて子どもの非常持ち出し袋を作る必要があります。
災害発生時はすぐに避難する必要がありますので、「走って逃げられる」程度の重さにするように心がけましょう。
非常持ち出し袋は優先順位を考えよう
非常持ち出し袋は優先順位を考えて入れていく必要があります。
優先順位1位は「体の一部になるもの」。これは、それがないと命をつなぐことが難しくなるものと考えてください。例えばメガネ、医療機器、薬といったものは自治体での備蓄がないため、ご自身で用意しなければなりません。
優先順位2位は「避難時に必要なもの」。 これは夜の避難で必要な照明器具、雨の日のレインウェア、避難先で使う最低限の衣類やスリッパ、夏なら熱中症対策グッズ、冬なら防寒グッズなどになります。 抱っこできるお子さんがいるなら「抱っこ紐」も用意しておきましょう。
優先順位3位は「水や食料」。こちらについては、自治体などから貰うことができるものです。3日分ともいわれますが、背負える重さを考えて入れてみてください。小さいこどもがいるなら離乳食や好きなお菓子なども用意しておくといいでしょう。あとは新型コロナの感染などを防止するために感染症対策のマスクや除菌シートも入れておくと安心です。
子どもにとって欠かせないものを入れよう
ぬいぐるみやタオルなど、その子にとってなくてはならないものがあるものがあると、非常時にも安心するための材料になります。もし、おもちゃなどであれば周囲の迷惑にならないように「音が出ない」ということは意識しましょう。
また万が一、親と離れてしまった場合に「SOSカード」も入れておくようにしましょう。子どもの氏名や名前、親や親せきなどの連絡先のほか、親の顔がわかる写真、アレルギーの有無や薬の服用、障害などについても書いておきましょう。紙は何でもいいと思いますが、防水対策はしておきましょう。
ぜひ、こうした点を意識して子どもと一緒に非常持ち出し袋を作って中身を把握させてることも大事です。今年も「防災の日」をきっかけに改めて「防災」について考えてみてください!