TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!
9月13日(火)放送後記
杉山アナがスイーツアナウンサーとしてレトロスイーツとその店の魅力を伝え、あなたを甘いノスタルジーに誘いざなうこの企画。
初回は、池袋タカセの「サバラン」をご紹介しましたが、第2回は・・・
「江戸川のほとり・西葛西で愛されて50年。パローレ洋菓子店・たぬきケーキ!」
西葛西駅から徒歩6分。
丁字路の目立つ場所に立つ3階建てのお店が「パローレ洋菓子店」です。

今回のお目当ては、「たぬきケーキ」。パローレでは「ぽんぽこ」という名前で売られています。
「たぬきケーキ」とは・・・

昭和40年から50年ごろに流行った、タヌキをかたどったケーキのこと。
スポンジの上にバタークリームでたぬきの形を作り、チョコレートでコーティングして目、鼻、耳などを付け加えた形が基本。当時は、ほとんどの洋菓子店、ケーキ屋さんにおいてあったそうで、お店によって顔や体の形が違うそうです。チョコレートの色とたぬきの毛の色が似ているということから、たぬきケーキができたという説もありますが、詳しくは不明。
▼たぬきケーキですが、ここ最近、一部でその魅力が再認識されているそうで、
※この日も遠方から、たぬきケーキ10個を買うためにきた方がいたそうです。
たぬきケーキのほかにも、プリン・アラモード、サバラン、昔ながらのモンブランなど、レトロスイーツをたくさん作っているパローレ洋菓子店ですが・・・
創業者で社長の関口行雄さん、そして、娘さんの高田久子さんにお店の創業の経緯や、レトロなケーキへのこだわりを伺いました。

■昭和49年・1974年創業。父たちがやっていた大衆食堂を継いで洋菓子店に。
■ケーキが好きで、親戚の洋菓子店で修行。
■たぬきケーキは、バタークリームの良さが若い人に再認識された。
■生クリームにないフレッシュバターをこだわっている。それが溶けるようなコクになっているのでは。
■地域に根付いて3代で買いに来てくれるお客さんのために味を変えないように昔からのケーキも残しつつ、新しいケーキも取り入れる。
▼もともとその土地で、関口社長のご両親が大衆食堂を営業していたそうですが、関口さんが継ぐ際に洋菓子店にしたそうです。1974年創業当時は、まだ西葛西駅はなく、1979年に駅の開業したことで、団地ができて、お客さんが増えていったそうです。西葛西は、江戸川区でも最も人口が多いエリアと言われていますが、駅ができたことで、集合住宅ができ、人口が増えたそうです。そんな街の人たちに愛されてきたお店なんですね。
そんな「パローレ洋菓子店」の、お店の名前の由来は・・・
■名前の由来は、アランドロンの「パローレパローレ」って言ってるのをノリでつけちゃった。
■普通に関口洋菓子店にすればよかったと後悔している。(笑)
▼こちら1973年に発売された、ダリダとアラン・ドロンの楽曲「あまい囁き」。
「パローレパローレ」というフレーズが耳に残り、日本でも大ヒットしました。そんな「パローレ」から“ノリ”で名前をつけたそうです。ちなみに、「パローレ」はイタリア語・フランス語で「言葉」という意味歌の中では女性ボーカルで、「ほんと、男は口先だけ。いつも言葉だけ。」と歌われているんですが、その意味はわからずに名前をつけたそうです。
たぬきケーキ「ぽんぽこ」は1個・税込み380円。ほかにも30種類以上のケーキがあり、モンブラン(430円)、プリン・アラモード(450円)、パローレのオリジナルロールケーキ「パロール」(470円)などなど。



「パローレ洋菓子店」は、東京メトロ東西線・西葛西駅から徒歩6分。喫茶スペースでイートインもできます。
みなさんも一度味わってみて下さい。
▼「たぬきケーキ」を初めて聞いて気になったパンサー向井さんが、またふらっと食べに来てくれました
