TBSラジオで毎週金曜夜9時~放送、宮藤官九郎さんが、様々な職業・立場のかたの愚痴を聞く番組「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。
6月25日の放送は、ついに「編集者」の愚痴!
カズアキさん
編集者歴およそ30年
これまで、スポーツ誌「ナンB」や「文藝春J」など、様々な雑誌の編集者として活躍
アイさん
編集者歴、18年
「別冊文藝春J」の編集長。
アイ:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、実は、編集者も24時間、締め切りまみれなんです。
宮藤:あー、そっか!原稿を渡されたらそこから冊子にするまでの締め切りもありますもんね。
アイ:締め切りの種類があまりにたくさんあって。一度、原稿を頂いたら、拝読して何時までには返信しますとか。小説とかだと、世に出すための帯文を書いたり、そういう小さい締め切りが1日に複数あるんです。
宮藤:締め切りすぎてるのに、自宅にウッドデッキを作ってSNSにアップしてる作家さんがいた?笑
アイ:つい最近ですね。文芸誌、小説の場合って、約束してからから5年待ちなんてこともあり得るから、締め切りって概念が崩壊していくんですよね。
宮藤:え!?5年!?
アイ:この場合は、文芸誌だったので、一応、デットがありまして、だいぶ締め切りを過ぎてから、3日ぐらい連絡が取れなくて、心配して夜まで待ってたら、SNSに「出来ました!ウッドデッキが!!」って…。ファンの皆さんは”すごいかっこ良いですね!”とか反応してて、そりゃ私だって来週見てたらそう言えたよ!って。
カズアキ:気分転換も必要ですからね。
宮藤;優しすぎる!!

宮藤:カズアキさんは、月刊ムーを全巻揃えさせられた?
カズアキ:そうです。オウムの事件があった頃、T花隆さんにオウムの記事を書いてもらうってことで、お手伝いさせて貰ってたんです。
宮藤:うちのT花が全巻読みたいって言ってるのに!笑
カズアキ:それで、先輩に相談したら国立国会図書館に全部揃ってるって教えてもらったんですけど、国会図書館って、1日に何枚しかコピーできないんですよ。だから、毎日通って少しずつコピーして、それをT花さんに持ってても、なんで必要なのかはケムに巻かれてたんです。でも、完成した原稿を確認したら、なんで必要だったのか府に落ちたんですよね。
宮藤:えー!
カズアキ:この1行を書くためだったんだなって。それが彼の誠実さだったり、天才性なんだなって思いました。
宮藤:そうなんだ。
◆6月25日放送分より 番組名:「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」
◆https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210625210000