TBSラジオ毎週日曜日の夜8時に開店する「スナックSDGs」!
7月25日(日)の放送へのご来店、ありがとうございました。
地球の未来を話し合うラジオの中の社交場。
「再エネソムリエ」の大石英司とTBSアナウンサーの堀井美香が
毎週、さまざまなお客さまをお迎えします。
先週に続いて今回も、いま注目のキーワード
「サーキュラーエコノミー」について考えました。
一人目のゲストは、新羅慎二さん。
音楽グループ「湘南乃風」のメンバーのひとりで、若旦那として知られています。
自然災害被災地の支援など、幅広く、社会貢献活動もおこなっている新羅さんが、いま、気になっているのは「循環」。
発売されたばかりの本『循環』では、編集長をつとめています。
そして二人目のゲストは、安居昭博さん。
1988年生まれ。肩書は、「サーキュラーエコノミー研究家」です。
オランダと日本の二拠点で活動しながら、「循環する経済」、サーキュラーエコノミーを研究。
出版されたばかりの著書のタイトルは、『サーキュラーエコノミー実践: オランダに探るビジネスモデル』です。
7/25のお品書きは、「ジーンズは買わずにレンタル」!
安居)
ヨーロッパでは建築分野でサーキュラーエコノミーが注目されています。
とりわけ「木造」なんですね。
オランダの「ABN AMRO」というメガバンクが、新たに作った複合施設。
『CIRCL』というんですが、取り壊しになった建物の廃材を再利用しているんですが、建てるときに、分解するときのことを考えています。
接着剤を使わずに、金具とビスだけで建てているので、これを取り壊したときに、再び再利用できる設計になっているんですね。
ぼくが日本に可能性を感じているのは、よくよく考えれば、日本の伝統工法は、金具もビスも使いません。
木と木を組み合わせて作ります。
これは、世界に発信できる日本の素晴らしさだと思います。
オランダは山や森も日本のようにはありません。
日本にはどこの地域にも、それぞれの特産の木材がありますよね。
ポテンシャルを感じるんです。
新羅)
最近、ぼく、代々木八幡に、「THE NUTS EXCHANGE」というお店を作ったんですが、昔の日本家屋の廃材で作ったんですよ。
若い人からはオシャレと言われるんですが、懐かしい、と言って、おばあちゃんが涙を流したりするんですよね。
取り壊されるものを捨てないでレスキューして、リメイクして、新しいものに変えていくことって出来ることたくさんありますよね。
安居)
消費者の修理する権利がヨーロッパでは広がっています。
「FAIR PHONE」っていう携帯電話があるんです。
これは、子供でも、簡単に分解できるように設計されているんですね。
つまり修理できるんです。
そして全てのパーツは返却するとキャッシュバックがあります。
いちど消費者の手に渡ったものを、
どのように企業の手に戻すかということが、いま、課題なんですね。
そこでキャッシュバックということなんですよね。
新しいカメラも欲しくなります。
でも、10万円出して、新しい携帯電話を買うかどうか、ですよね。
「FAIR PHONE」の場合、
6000円出して、カメラだけを買って付け替えることができますよね。
消費者の財布にも優しく、
ビジネスモデルも大きく変わっていくということですよね。
今年に入ってからサーキュラーエコノミーは本当に広がっています。
リサイクルやアップサイクルは広がっています。
でもそれらは、「廃棄」が前提になっているんですよね。
そもそも廃棄しないデザインを導入することが、
サーキュラーエコノミーという「循環」の特徴なんですね。
オランダのマッドジーンズは、「買わずに、借りるジーンズ」です。
これも、そうですよね。
捨てずにアップサイクルするのではなく、捨てない、という形です。
毎月、定額で借りるという仕組みで、
いろいろなところで広がっていくのではないかと思います。
地球に優しい電気を作って、未来を切り拓くチャレンジャー!
今回は、島根県の益田市にある発電所に注目しました。
「高津川風力発電所」。
コチラを運営するのは、益田ウィンドパワ-株式会社。
代表を務める矢口伸二さんにお話を伺いました。

かつて、、、風力発電は、大企業が手がけることが多かった中で、たった4人の会社が、「大きな想い」を持って挑戦して実現させた方!
小さな会社でありながら、「地域の風を使って、電気を作りたい」と思った背景、そこには、どんな想いがあったのかを伺いました。
今夜お届けした楽曲は・・・・
スイカノタネ / 新羅慎二×大沢伸一
◆7月25日放送分より 番組名:「スナックSDGs powered by みんな電力」
◆https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210725200000