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10月30日(日放送後記
江上栄子さん(Part 1)
江上料理学院院長。佐賀県有田市生まれ。
JK:先日終わったばっかりね、神楽坂女声合唱! 私が団長で、江上さんが副団長。このコンビで長年やっております(^^)
江上:そうです。みんな働く意欲もりもりのレディースが集まってますから、吹っ飛ばされそうですよ(笑)
JK:みんな個性的ですから(笑) それから私たちの合唱団は「歌を見せる」。歌を聴くだけじゃなくて「見てください!」ってね。
江上:ジュンコさんのドレスがもうパッ!と印象的なんです。
JK:みんな同じ洋服を着ると、一つの気持ちになれる。不思議ですよね。
江上:難しいだろうなといつも思うんだけど、スマートな方もいれば貫禄がドーンという方もいるでしょう。皆さんに似合わなきゃいけないわけよ。
JK:今回はよかったですね、オペラシティで初めて! 私たち27年間、練習はオペラシティでやってたけど、やっとまともにコンサートできたわね(^^) 今までディナーショウだったから、みなさん身内というか・・・
江上:少々酔っ払ってるしね。
JK:そう、先に食事してワイン飲んでて、その後私たちが歌うから、気楽だったんですよ! 今回は一切食べ物なし。キチーンと見ていただいて・・・相当緊張しましたね。裏では歌の練習だけじゃなくて、歩く練習もやったの。洋服をどうやったら美しく見えるかって。
江上:袖を引っ張って、ふわっと動くように。彼女がモデルさんでやって見せてくれるの。「こんな感じ?」「それは腕が出すぎ、ダメ」「このぐらい?」「もう少し」って(笑)頑張ったんですよ!
出水:今回は平原綾香さんの「Jupiter」という難しい曲にも挑戦しましたね!
JK:難しかったわね~。私たちメゾなんだけど、江上さん私のお隣なんですよ。
江上:また指導して下さる先生がお優しいんだけど、真剣な方なんです。だからいつもビリビリ。
JK:でも今日は江上さん、私のお洋服でびしっと決めてくださって。嬉しい!
江上:あなたのお洋服はね、私の変なところを上手にカバーしてくれるの。
JK:わかりません(笑) でもまたお似合いなんですよ。学院長の貫禄も出るわけよ。
江上:これ迷彩でしょ? 私、自衛隊の女性部隊の会長もしてるんだけど、こないだ迷彩柄をほめてくださった男性がいたの。「防衛庁と一緒ですね」って。だから防衛庁にも広めちゃった(^^)
出水:今回のコンサートではウクライナに寄付をしたんですよね。
JK:私たちチャリティコンサートなんですよ。今までは動物とかね。でも今はまずウクライナ。もっと大事。
江上:子どもたちがかわいそうな状況でしょう。
JK: 心配してたんですけど、なんとか寄付集まったりましたね! ポーランド大使もいらしてたんだけど、ポーランドにもウクライナから何百万人って来てるじゃないですか。日本にも、こんなに遠いのにたくさんの方がいらして。やっぱりロシア語って難しいでしょう? 仕事するには大変ですよね。なじむまで時間がかかると思う。
江上:だから何かしら私たちがお手伝いできれば、っていう気持ちがあふれ出たのがあの音楽会だったわね。
JK:小林カツ代さんの団歌もぴったりだったわね、「戦をやめて」って歌なんですよ。あれを暗譜で歌いました。最初とアンコール。2回も歌うなんて初めてよね。
江上:でも覚えていてくださるの、だんだん。戦をやめて、愛しておくれ。
出水:江上料理学院なんですけど、今現在生徒さんは何人?
江上:それが難しいんです。このごろは全部電話だとか、ぱちぱちパソコンで申し込んでいらして、こちらの受け入れ態勢が万全のときはOKとお返事する。そういうような毎日なので、Welcome Welcome Everybodyでございます(^^)
JK:だけど学校だから、1クラスは何人ぐらい?
江上:1クラスは6台として4人ずつで、それにデコボコがありますから、だいたい30人ぐらいですね。
JK:その中でお料理のよく分かる人と、初めての人、ばらばらじゃないですか?
江上:そうです。ある時は子ども連れの時もあるし。男性のクラスなんて大変ですよ。最初に始めたのが「男性グルメ教室」。ネーミングがよかったみたいで、まぁたくさんの方が詰めかけて、大変でございました! じゃあ仕方がありません、もうひとつクラスを作りましょうということで「男の基本」にしたんです。初期からベテランまで受け入れることになって、それは楽しくもあり、苦労でした。
JK:男の人は家庭料理っていうより、プロになるのが目的だから。料理人ってだいたい男の人でしょう?
江上:でもね、基礎からやりたい人は服部先生のところにあげちゃう(笑) 楽しみたい、エンジョイしたいっていう趣味の人はエブリバディ・カムカム! ワインとか片手に持っていらっしゃる。
JK:ワインに合うお料理とかも?
江上:やりました、やりました。お料理っていうのは愛を表現するものなんですよ。男の人はとくにあふれる愛をお持ちだから! とてもいい味になるんです。息子たちに食べさせたいとか、ダーリンにも食べさせたいとか。
JK:それとちょっといい顔したい。褒められたい(^^)
江上:世界のお料理をしましたよ、メキシコのお料理、あちらのお料理・・・みんなやりました。それが人気を煽る結果になりました。
JK:何料理が一番人気ですか? 日本料理以外で。
江上:やっぱりスパイスの効いた東南アジアあたりのお料理、よかったですよ。わざわざ東南アジアに行って、スパイスの葉っぱをちぎって噛んでみたり、身をすりつぶしてみたり・・・私ね、実をすりつぶす石板を手帳に書いて写真に撮って、日本で作ってもらうのにどこに頼んだと思う? 墓石屋さん!
JK:そうだと思った!
江上:墓石屋さんでしか請け負ってくれないの。
JK:私たちの合唱団にも料理研究家の方が多いから、「スパゲッティ・ペスカトーレ」の歌があるのよね。それを聞いた人が身震いしたって。面白くって!
出水:レシピを歌う歌なんですね?
江上:だってよくできてるもの! 元気になるわよね。
出水:江上料理学院は「家庭料理の大切さを教える」ということで、創設者の江上トミさんが広めたそうですが、なぜ「家庭料理」とカテゴライズしたんでしょう?
江上:そうですね、食べ物っていうのはまずお腹をいっぱいにして、その次はもりもりっと元気にして、それから計画的なことに発展させて・・・段階があるじゃないですか。それまでのお料理は作って、どうにか食べて、おしまい、だったんですよ。さらにそれを研究して、4人、8人、10人って広めていくことはその頃は少なかったんですよね。
JK:日本っておうちに呼ばないじゃないですか。8人も10人も呼ぶって少ないと思うんですよ。フランスなら、家がどこだろうと呼んでくれる。お皿が揃わなくても、それがいいのよって。
江上:だから母の場合も「いろんなものをお互いに作り合って食べましょう」って。そうやってだんだん広まっていったのが現実。たとえば、鯖のぬか味噌煮も、ぬか味噌を一生懸命手入れをしているからこそ、それを入れた魚の料理が多いわけ。
出水:初めて聞きました! 鯖をぬか味噌でに就けるんですか??
江上:しょうゆとかみりんとか入れた中に、ぬか床をね、溶きこんで煮るんです。そうすると山椒や唐辛子の香りもするし、昆布も入ってるし、いろいろ美味しいものが入ってるから、より美味しくなる。鯖、いわし、アジ、青魚ならなんでも合います!
OA曲
M.恋人よ/五輪真弓