TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!

12日7(水)放送のふらトピ前半は『タイパ(=タイムパフォーマンス)』について、学習院大学・非常勤講師で社会学者の塚越健司さんに伺いました!

そして、10時からは『ふらっと向井くんち』!サッカー解説者の松木安太郎さんに日本中で大盛りあがりのW杯について伺いました!

(三田)私タイパなんて言葉知らなかった~。コスパは知ってたけど…

(塚越)タイパとはタイムパフォーマンスの略で時間対効果ですね。

よく言うコストパフォーマンス、コスパっていうのは費用対効果ですが。かけた時間に対する効果、かけた時間に対する満足度がどの程度なのかっていうことで、よく言われるのはZ世代がそういうことを考えていると言われますね。よく聞くZ世代という言葉ですが、これは1996年から2010年頃に生まれた世代ということで、小学校高学年から20代半ばぐらいまでの若者っていうことです。

(向井)スマホとかがもう子供のときからあった世代みたいなところもありますよね。

(塚越)そうなんですよね、1.5倍で見るのが当たり前になっていて、例えばネットフリックスなんかもずっとそういう機能はつけてなかったんですけれども、つけてくれつけてくれという要望があって、数年前かな、1.5倍は見えるようになったんです。

(塚越)最近急激に浸透したこのタイパという言葉、最初はやっぱり世代間の違いみたいなことで言われていて、やっぱり、けしからん!みたいなね…

(向井)そういうこと言い方がありますよね、大人って。

(塚越)最近は若い人はどういうことなのかって分析するようになってきたかなと思うんですけれども、個人的にはですね、若者だけがタイムパフォーマンス気にしているというわけじゃないと思ってるんですね。

(三田)そうですよね。知らないだけで知ってたら「あらこれいいわね」って利用なさる方もいっぱいいるかもしれない。

(塚越)機能としてもYouTubeとか、最近のレコーダーとかにはそういう機能もありますし、TikTok短く見てるって言いますけど、別にタイパはZ世代に限りません。最近はフライヤーという、本を要約してくれるサービスってあるんです。

(三田)えーっ!?

(塚越)これがですね、およそ100万ユーザーいると言われてまして、大体使ってるのは3~40代のビジネスマン。

僕らだって斜め読みっていうんすかね、ざっと読んで内容を理解するって、これも別に要点だけ知りたいっていうことでそういうサービスがあるってことを考えれば、別に大人もみんな使ってるよねっていうことなので。個人的にはですね、情報環境への適応速度、要するに新しい機能をどう使うかっていうことで、やっぱりそうなると若い人は必然的にそういう機会が多いっていうことなので、そう考えれば別に年齢にはあまり関係ないのかなっていうふうにも思うんです。

(三田)私なんか忙しいと逆に自分が倍速で動きたい!そういう機械できないかしら。(向井)ハハハハハハ(笑)

(向井)タイパを求めるのは“フォーモ”だから??…もう~全然わかりません(笑)

(三田)FOMAじゃないんだ、携帯電話の。

(向井)ありましたね、懐かしい(笑)

(塚越)FFOMAではなくて(笑)、FOMO(フォーモ)は、Fear of Missing outという言葉で英語なんですけれども、要するに、見逃したりとか取り残されることに不安を抱えるっていうことで…

(三田)向井さんもラジオとかいっぱいやってるとそういうことありません?取り残されないよにってね?

(向井)取り残されないようにっていうのは思ったことないですけど、やっぱりラジオやってると何か新しいことを発信しなきゃ喋ることがなくなるのでどんどん情報を入れていかないとって。内容を短くどう入れるかはやっぱ考えちゃいますけどね。

(塚越)向井さんみたいにラジオで話す方じゃなくても、最新情報をなんか見なきゃいけないと思って朝起きて意味もなくTwitterをとりあえず開いてトレンド欄を見るって人多いと思うんですよ。私もそうなんですけれども。このフォーモっていうのは、若い方で言うと、インスタとかで友達がどんなことやってるか、1日で投稿が消えちゃったりするんでそういうものをチェックしたりとか、時間がないので圧迫してバンバン見ようということでZ世代は指さばきも非常に得意ですし、とにかく動向を追わなきゃいけない、今の人気はなんだってことで。よくあるのは、YouTube見ながらラジオを聞くとかですね、いっぱいやってるんですよ。

(向井)ほ~~!その場合はどっちの音を?YouTubeは無音見てラジオの音を聴いてる?

(塚越)YouTubeは今全部字幕ついてますよね、しかもあれは息継ぎのところも全部編集してくれるので音なくても見れるんですよ。

(三田)じゃあ人間も進化していくね、こういうふうに訓練してたらね。

(塚越)今、映画とかって人気がかなり二極化してるって言われてるんですね。人気があると言われるものはみんな見ようということで、映画って等倍で、2時間座ってなきゃいけないじゃないですか。タイパ悪いって言われるかもしれないけど、これが人気なんだってことになったらまず見に行く。うちの大学で教えてる学生さんなんかのインスタを見てると、「今日ワンピース4回目です」っていう子がいるんですよ。面白いからハマってる、それだけ人気あるからハマってるっていう部分もあるかもしれないけど、タイパで空いた時間はいろんなものを見ながら、でもこれ人気あるんですよってことがわかると、みんなでそれを集団で見てコミュニケーションするってことも含めて二極化しちゃうっていうね、今流れがそうなってるって感じなんですよね。

(向井)確かに、無駄にしたくないからこそ、面白いってわかんないとなかなか見に行かないみたいな流れもありますよね。

(塚越)だからファスト映画とか、まず解説を聞いて結末も全部聞いて、これが面白いじゃあ確認しようって行ってやっぱり面白かった、じゃあ他のを見るよりこれをもう1回見た方がいいねって何回も見たりね。

(向井)でもつまらないものを見るのも結構大事って思いますけどね。つまんなかったなーこれ!って言うのも。

(向井)松木さんだったら蹴りたいと思います?クロアチア戦で選手でいて、自分があの11人だったら…

(松木)え?嫌ですよ~!

(向井)やっぱり嫌ですか(笑)

(松木)あの、僕は現役時代…キャプテン時代は1番か5番だったんですよ。

(向井)あ、PKの順番が?結構大事ですよね!?

(松木)いや、そりゃ嫌ですよ~!

(向井・三田)あははははははは!」

(三田)どんな感じですか、1番で蹴る時って。

(松木)いや、だからPKって、結構もう本当に思いっきりよく…もうメンタルの部分が強いんで、コースを狙うことよりもなんかもう気迫で勝つみたいなね、そういうところの要素が高くて。

もちろんそのギリギリのところを狙う選手もいるんですけど…いや~!これはね、もう自分の精神的な部分との戦いですよ。

(向井)そうですよね~。PKを止められたり外すなんていうことは、もちろん経験としてはありますよね?

(松木)ありますよ!そりゃあります。

(向井)その時は、ごめん!みたいな感じなんですか。

(松木)いやもう、本当に申し訳ありません!ですよね(笑)

(三田)ベスト8の壁に対してこの4年間、もうそこに集中していっぱい犠牲も払いながら…で、この瞬間!ですもんね~。

(松木)PKはね~。昔オシムさんって、あの…もう残念ながら亡くなってしまいましたけど、日本代表を本当にいい形の方向に持ってきてくれた監督が、PK戦になると帰っちゃってましたから。

(三田)え~!!

(向井)そうなんですか!見れないって?

(松木)いなくなっちゃう。だからそれぐらい…嫌ですね。でもワールドカップも期間が決まってるから決着をつけなきゃいけないんだろうけど、いや~もう何とも言えないですよね。まだクジの方がいいんじゃないかな(笑)

(向井)クジとかじゃんけんとかね(笑)

(松木)まあそのクジ引く人がいますけどね!(笑)

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日本がドイツ戦スペイン戦に勝利した理由は?今後ベスト8にいくためには?松木さんの見解をたくさんお話しいていただきました!

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