TBSラジオ『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』毎週金曜夜9時から放送中!
1月20日の放送は、縫製業の愚痴!
S:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、服が出来上がるまでの工程をみんな全然わかっていないので、自分の仕事を言ってもちゃんと伝わらないんです。
宮藤:すみません。
S:大体の流れは、企画やデザインをデザイナーが考えて、それをパタンナーって人が服の設計図を作ります。
宮藤:パタンナーって人がいるんだ!確かにデザイナーの書いたものって、現実味があんまりないですもんね。それをパタンナーが現実的なものにするんだ。それで?
S:仮縫いとかを試し生地とかで作ってみて、本当に想像していた感じでできるか確認して、そうしたらようやく生地を決めます。
宮藤: どんな生地が良いか決めるんですね。これは探しにいくんですか?
S:これは管轄街です。
宮藤:これも管轄外!?
S:その後からが仕事で、その生地とパターンをもらって、裁断、合う糸を探して、縫製して、仕上げまでって感じです。
宮藤:でも、服作ってるとデザイナー?とか言われますよね。でも、デザイナーがやってることって、最初だけなんですね!
I:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、縫製にかかるスケジュールと予算を甘く見られがちなんです。
宮藤:出たよ。これ、WEBディレクターも同じこと言ってました。
I:本当に余った時間でやろうとするんですよね。
宮藤:なに?!
I:衣装を作るってなった時に、材料費とかデザイン費にお金をかけるので、利益を得るためには、私たちの働くお金を削りに削って。
宮藤:なに?!確かに、デザインもこだわって、生地もいいものを使おうってなった時に、残るお金って微々たるものですよね。そうなると、お前らはとにかく縫えと。
I:残業するなとも言われますし。納期までもないのに…。

宮藤:「切って縫うだけじゃん」と言われがちって。
I:そうなんですよ。「ちょっと縫っといて」って言われたりするんですけど、そんな訳にはいかないんですよ!
宮藤:そうですよね!生地によって、縫い方とか針の太さも変えるんだ!
I:繊細な生地だと、太い針の針目がついちゃうので、細い針で縫わなきゃいけないんです。
宮藤:縫うまでの工程も大変なんですね。
I:ミシンをかけられる状態になれ早いんですけど、アンミカさんじゃないですけど、本当に赤だけでも何十色もあるので、そこから選ぶっていうのも酷なんです。
S:色味表みたいなものがあって、指定されてるような赤とうちの会社にある赤で、「これは明るすぎる」「これは暗いな」とか見比べてるんです。しかも、糸の会社も違ったりして、その中から決めないといけないんで。
宮藤:演出家とかは、なんとかく赤がいいと思ってるんだろうけど、あんたは、赤って1色しか知らないだろうけど、私は何百色も知ってるんだよ!ってことですね!