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5月21日(日)放送後記

要潤さん(part 1)

1981年、香川県生まれ。高校卒業後に俳優を目指して上京し、2001年に『仮面ライダーアギト』の氷川誠 / 仮面ライダーG3役でデビュー。

その後テレビドラマ、映画、CM、バラエティなど多方面でマルチな活躍を見せています。

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出水:去年の9月、要潤さんの番組「マジックアワー」にジュンコさんがゲスト出演されたのがご縁なんですよね?

要:あの時はお世話になりました。ハイアットリージェンシー東京ベイで公開収録をやりましてね。ジュンコさんの若いころのお話とか、海外での活躍とかいろんな話を聞いて、お客さんもすごく満足していたと思います。

JK:ご丁寧に、お食事の時にご挨拶してくださって。こういうところが違うなと思った!

出水:ラジオなのに、毎回ハイアットリージェンシー東京ベイで公開収録なんですよね?

要:そうなんです、景色のいいところで最高ですね。

JK:環境って大事ですよね。私も暮れにいったんですけど、人がすごい! リゾート地になってるなぁって感じがします。

出水:要さんをお迎えしたからには、劇場版『TOKYO MER 走る緊急救命室』についても訊かないと! TV版に続き、東京都消防庁即応対処部隊の千住幹生役を演じていらっしゃいます。

JK:すっごいですよね! だって危険じゃないですか、火の中を潜っていくっていうか・・・ああいうのは初めてですか? お水をかけてっていうか。

要:水も煙も砂埃もぜんぶかかってますね(笑)勘で動きますね。まぁリハーサルがあるので・・・目の前に火がばぁ~っと広がって。

でも6割CGですね。顔の横でバーン!と爆発はできないんで、それはさすがにCGを使ったりします。

JK:見てる方はびっくりよね、よくあんなことやれるなぁって。消防は練習するわけですか?

要:リハーサルでは消防の方が監修について、災害救助に関する手順をリハーサルしますが、それ以外はわりと本番一発でやりますね。

出水:消防服も重そうですね。

要:重いですね。酸素ボンベとか背負って、ガスマスクもするので、体感は10~15kgありますね。美術さんも一応気を使ってくれて、酸素ボンベの酸素は抜いてくれてるんです。でも空気なんで重さは変わらないんですよ(^^)

出水:確かに(笑)様々なインタビュー記事を読んでいると、どの出演者の方も「過酷な現場だった」と口をそろえていますが、今だから話せる撮影裏話ってありますか?

要:裏話がありすぎて、あんまり言うと皆さん引くと思います(^^;) さっきも言ったように酸素ボンベの酸素は抜かれてるんですけど、酸素を出しながらだとセリフの音が取れないので、酸素を抜いてマスクしてるんです。そうするとマスクが曇るんですよね。そうすると顔が見えないのでNGになっちゃう。だから直前まで息を止めてセリフを言ってたんですけど、それでもどうしてもダメで。

そしたら小道具さんが「ワカメを塗りましょう」って。

JK:えっ?

要:ワカメのエキスをシールドに塗ると曇らないらしいんです。海女さんがそうなんだそうです。眼鏡のところにワカメのエキスを塗ると、潜っても大丈夫。さすがプロだなと面ましたね! めっちゃくちゃにおいましたけど(笑)曇り止めには代えられないんで。

JK:じゃあ眼鏡拭きなんかもワカメで(笑)流行りますね(^^)

体感温度45℃! MER炎の撮影裏話~要潤さん

出水:今回はランドマークが舞台でしたが、時間的な制約は?

要:基本的に僕たちはセットでした。ランドマークの中は遮断されているという設定で、非常階段しか使えないので、群馬の伊勢崎という日本で一番夏は温度が上がる地域で、セットを組んで7月のさなかに、火の中で、体感45℃ぐらいで撮影しましたね!

JK:うわぁ、じゃあ汗ダラダラですね!

要:ダラダラってレベルじゃないですね(^^;) もうマスクつけた瞬間、汗がすごい! 水を誰かが撒いてるような感じ・・・まぁ映画の中ではスプリンクラーで実際に水がかかったりしてましたけど。

出水:非常階段も急ですし、皆さんが逃げ惑うシーンでも足を滑らしたら大変ですし、気が抜けないですよね。

要:実際、本番が始まったらセリフとかじゃなくて、手順や段取りをみんなで確認しないとケガしちゃう。それがリアルでしたね。

出水:そして今年7月にはシリーズ3作目にあたる映画『キングダム 運命の炎』が公開、要さんは原作でも人気を誇る騰役で出演しています。

JK:かっこいいですよね、乗馬姿がなんとも。

乗馬部だったんでしょ?

要:乗馬は趣味で20代のころからやってました。千葉の方に乗馬クラブがあって。諸先輩方に「俳優やるなら刀と馬はやっておけ」と言われてきましたので、その2つは押さえていました。

JK:でも重いでしょ! 甲冑もつけるわけだから。

要:重いですね。中国に発注かけて、本物っぽい甲冑をつけてます。大作はぜんぶ重いんですよ(笑)肩こりますし、手足も動きませんし、そこに馬に乗って、カツラもつけて。

出水:漫画が原作で大人気の作品ですので、原作の世界観を守るのも大変だと思います。騰の役作りで身体もだいぶ作られたとお伺いしましたが?

要:当時は16kgぐらい太りました。半年ぐらいかけてず~っと食べて食べて・・・93kgぐらいになりました。いまは15kgぐらい落ちましたね。

JK:まぁ、出たり入ったりすごいですね!

出水:古代武将を演じる上で工夫された点は?

要:やっぱり見かけのインパクトが一番大事だと思うんですよ。

お芝居に関してはそこまで難しいことではないんですが、出てきた時のインパクトとして肉体作り、体力づくりが一番大変でしたね。

JK:剣の回し方の練習をYouTubeで見たんですけど、あれも危険ですよね!

要:片手で回すだけなのでそんなに難しくはなかったんですけど、騰の一番の見せどころなんでね。でも、殺られる側の人が上手いんですよ。基本映画ってスタントマンがすっごい上手なんです。だから僕らがめちゃくちゃ振ってても、死んでくれる(笑)気持ちいですよ(^^)

出水:殺陣はどのぐらい習ってらっしゃったんですか?

要:馬と同じぐらい、20代から。

JK:すべて蓄えてるのね! 満点じゃない!

要:いえいえ。でも日本人の役者が海外に行くと、やっぱりそういうことを求められますので。侍みたいな。

体感温度45℃! MER炎の撮影裏話~要潤さん

出水:あらためてこの映画の見どころは?

要:今回はpart 3ですが、コミック通り、最大の戦と呼ばれる戦いがあるんですが、そのシーンが本ッ当にすごいです! こないだ見たばかりですが、鳥肌立ちました。コミックを越えたんじゃないかという印象でしたね。

JK:監督の執念ですかね?

要:そうですね。日本と中国での撮影で、日本のカットを撮ってるときもリモートで中国のカットを決めてたんです。

「日本でこういう風に撮ってるから、中国では引きでこう撮ってくれ」と。監督はダブルで見ながらやってました。中国に行かなくてよかったんですか、と監督に訊いたら、「日本でこういうカットが撮れると思わなかったから、逆に良かったです」って手ごたえを感じていらっしゃいましたね。

JK:7月28日公開。楽しみですね!

要:役者さんも新しい人がいっぱい出てくるので、この人がこの役?!っていう楽しみもあると思います。

OA楽曲
M1.Undercooled / 坂本龍一

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