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8月22日(火)放送後記

この暑い夏に人気を集めている意外なものがあります。それが「焼きいも」!

真夏に焼きいも!? 背景には「冷やし焼きいも」人気

夏に焼きいも?と驚きますが、人気の背景には「冷やし焼きいも」がありました。さつまいもアンバサダー協会の橋本亜友樹代表のお話です。

さつまいもアンバサダー協会 橋本亜友樹代表

「冷やし焼きいも」コンビニとかスーパーでも売られるようになってきています。ご家庭でも冷凍して保存もしておけるので、人気があるところかなと思います。最近のさつまいもブームは、ねっとりしたものが主流なんですけど、ねっとりしたものは冷やしても美味しいし、冷たい方が甘さを感じやすいので、ねっとりした焼きいもが流行ったことによって、冷やしてもより美味しく食べられる状態になっていることが、冷やし焼きいもが選ばれている理由かなと思います。焼きいもが秋冬の寒い時期に食べるものというのがあって、焼きいも屋さんも夏の売り上げが落ちてしまう欠点があったんですけど、冷やし焼きいもが出てきたので季節性じゃなく周年売れる商品となってきているのが嬉しいなと思っています。

焼きいもは「秋に食べるホクホクしたもの」というイメージでしたが、今は夏に食べる「冷やし焼きいも」が人気を集めているんです。基本的には、焼いた焼きいもを冷蔵庫・冷凍庫で冷やしたものが冷やし焼きいも。飲み物などは、温かい方が甘さを感じやすいですが、果物や焼きいもに含まれる果糖は、温度が低いほど甘みが増すということもあって、それもいいようです。

さつまいもの収穫自体は早いところで8月から11月初旬くらいまでで、1年を通して獲れるものではないんですが、今は技術が進んで長期間十分な品質を保ったまま貯蔵、保存できるそう。1年を通して供給体制が整っていることで、生産者や店側、供給側にとってもこの冷やし焼きいも人気は嬉しい動きだということなんです。

約200種類のさつまいもスイーツずらり!夏のさつまいも博

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そんななか、夏にもさつまいもを楽しんでもらおうというイベント「夏のさつまいも博2023」が今月17日~20日まで、新宿で開かれました。実行委員会の石原健司委員長に開催への思いを伺いました。

夏のさつまいも博2023実行委員会 石原健司委員長

さつまいもスイーツ、お菓子自慢の24店舗、日本全国の美味しいさつまいもスイーツを届けるイベント。2月の冬開催と8月の夏開催、年2回開催しています。

夏としては今回で2回目。夏にさつまいもを食べるというイメージギャップをつけるためには、真夏に開催するしかないと、去年相当な覚悟を持って真夏に開催しました。焼きいも好きな方が、焼きいもって冷やしで食べると美味しいんだよと結構得意げに言っている方が増えてきたなと思っていて。こんなに甘くて美味しいのに栄養もカロリーもとれて、しかも腸活につながるので便通も良くなるんですよね。ラーメンがラーメンとして世界中に知られているように、焼きいもは焼きいもとして世界に発信していったり、日本の文化としての発信をしていきたいなと思っています。

初日の17日に取材に行ったんですが、この日の東京は最高気温34・5度!平均気温も29・9度で、ほぼ一日中30度という猛暑・・・。ただ、焼きいもを求める方々で、屋内に並んださまざまな店舗が賑わっていました。パフェやドリンクなど、およそ200種類!色々なさつまいもスイーツが集まっていたんですが「冷やし焼きいも」だけみても濃厚な甘さの「極密熟成やきいも」や「塩焼きいも」など店によって全く違うので食べ比べも楽しめます。人気店には10分くらい並んでいました。さつまいもにはミネラルやビタミン、あとは食物繊維が多く含まれていることもあって栄養価がとても高いことでも注目されていてお客さんの8割くらいが女性。特に20代~30代の方が多いそうです。

真夏に焼きいも!?秘密は「冷やし焼きいも」人気

「冷やし焼きいも毎日食べます」3万人のさつまいも好きが集結!

イベントに来ていた方に話を聞きました。

●「賑やかで楽しいです。志のもとさんの冷やし焼きいも美味しかったです。」

●「芋ぺちーの(フラペチーノ)とか芋ベイクドチーズとか大学芋、焼きいもとか5、6種類食べています。私わりとホクホク系が好き。みんなが買ってきてくれたのがねっちり系なんですけど、美味しいんだなって思いました。」

●「今日は芋のために横浜から来ました。秋じゃなくて夏にやるのが珍しい。種類も豊富ですし、冷やし焼きいももそうなんですけど、どれを選ぼうかなという選ぶ楽しさもあって最高のイベントです。毎日冷やし焼きいも食べてます。自分で作っていますよ。大きい芋を切り分けて、冷凍庫に入れたやつを解凍して食べたりしています。美容にいいので、毎日食べるようにしているんですけど、お通じとか全然違う。」

真夏に焼きいも!?秘密は「冷やし焼きいも」人気

4日間で約3万人が来場したという夏のさつまいも博。

想像以上に毎日のように冷やし焼きいもを食べているという方がいて驚きました。
炊飯器で焼きいもを作って(芋を蒸して)冷蔵・冷凍しておけば冷やし焼きいもになるということで、手軽に取り入れている方が多いようでした。

冷やし焼きいもを作るには、ねっとりした、紅はるか・シルクスイート・安納芋などがおすすめの品種だそうです。さつまいもは秋の味覚、という概念が消えつつあるようですが、健康のためにも取り入れてみてはいかがでしょうか?

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