TBSラジオ『井上貴博 土曜日の「あ」』毎週土曜13時から放送中!
9月2日放送の「あ」の人・ゲストは、NBA好きとして知られる、お笑い芸人で日本語学者のサンキュータツオさん!現在、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開催中ですが、カーボベルデとの大一番に備えて、試合の見どころを伺いました。
漫画みたいな筋書き!
タツオ「ごきげんよう、サンキュータツオです」
井上「これだけ火が付くって、やっぱり嬉しいんじゃないすか?」
タツオ「嬉しいですよ。今、NBAプレイヤーが2人もいるんですよ、日本に。
井上「こんな筋書き、書けますか?」
タツオ「書けないですよ!漫画みたいですもん!ありがてぇ、、って気持ちで毎日過ごしてます」
順位決定戦の初戦でベネズエラに86-77で勝利した日本は、この日、カーボベルデ戦に勝利すれば、パリ五輪出場が決定します。バスケの魅力に憑りつかれているサンキュータツオさんに、日本の強さについて聞いてみると…
バスケットは数学!?
井上「日本はなぜここまで強いんでしょうか?」
タツオ「いやぁ、正直びっくりですけども。ただ全く歯が立たないとは思ってなかったんですよね。もちろん富樫選手や馬場選手もアメリカに渡って挑戦してますし、比江島選手もそうですし。あとは、やっぱり渡邊雄太選手の存在が大きい」
井上「へぇ~」
タツオ「その中で、ホーバスヘッドコーチは、日本のBリーグの試合もちゃんと見に行って。外国人選手の陰に隠れてあんまりプレータイムをもらっていなかった吉井選手とか川真田選手とか、ホーバス監督はそういうのにも目を凝らして、この人使ったらもっと活躍できるんじゃないかっていう選手をピックしてきて。実際僕はホーバスヘッドコーチの仕事というのは、この12人の代表を選ぶというところが一番大きな仕事だったなと思います」
井上「大逆転劇の勝ち方は、ホーバスさんの頭の中で描いてらっしゃる?」
タツオ「いやいや、描いてはないと思います。ホーバスヘッドコーチが言うのは大体、80~90点台の得点で勝たなきゃいけないと。で、バスケットって時間が限られてるので、何回シュート打てるか大体わかるんですよ。そうなると何秒以内にシュートを打たなきゃいけないって、もう数学なんですよね」
井上「どういう戦い方になるんですか?」
タツオ「逆算をすると…、48分の中で100点を決める場合、30秒に1回(=1分に2回)、2ポイントシュートを打たなければいけない。48分×2回=96回打てるんです。
この2ポイントシュートが50%の確率で決まる場合、96回×50%=48回シュートを決められるので、得点的には48回×2ポイント=96点なんです。これが、数学上の計算。なので、3ポイントも含めて90点取れれば、かなり勝利が近いんですよ。
でも80点ってなると、3ポイントも2ポイントもそんなに決まらない状況になるので、相手より点を取らないと勝てない。こういうシンプルなゲームなので、やっぱり、とりあえずは得点を取らなきゃ勝てないよねっていうのが、ホーバスヘッドコーチの考え方です」
「バスケットは算数じゃねぇ」という、漫画『SLAM DUNK』の流川選手の名言へのアンチテーゼ!?「バスケットは数学」とタツオさんが断言。

寄席芸人でパスポートを持ってなかったから沖縄行けず
今大会前に、「取材行きますか?」というお声がけをもらったタツオさん。ところが、取材として沖縄の会場に入るためには「パスポートが必要!」だとか、、、調べたところ、まさかの期限切れ、行けず。自宅で観戦して楽しんでいるそう。今年は八村塁選手のレイカーズも注目ですし、また、是非お越し下さい。
悲願のオリンピック出場権獲得!
そして…、放送終了後に行われたカーボベルデ戦では、日本は80-71で逃げ切り、見事勝利!2024年のパリ五輪の出場権をつかみました。
今回のワールドカップをきっかけに、果たしてバスケ人気は根付くのか?
