TBSラジオ「GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~」毎週日曜お昼12時から放送中!
9月17日(日) 放送後記
今週のゲストは、先週に引き続き、バイオレンス映画の巨匠とも呼ばれる、映画監督の三池崇史さん。先週は愛車の話、奥様に鼻で笑われた意外なエピソードが満載でしたが、今週も更に三池監督のイメージが変わる(?)お話が続きました!
<三池監督がビビった世界>
誰もが想像し得ないバイオレンスの世界を描く三池監督。
ですがその実はかなりの慎重派?
ラグビーが好きで、中学時代は副キャプテンでガンガンチームを引っ張った三池さんが選んだのは、ラグビー屈指の強豪校の大阪工業大学高等学校。
花園で2連覇を成し遂げたチームということで、全国からのツワモノが集結したそうです。
そのラグビー部の練習初日で感じたこと。「次元が違う」
それはフィジカル面だけではなくメンタル面でも。
怪我や痛みを恐れないヤツラに囲まれて「コイツらはオカシイ!」と、早速、ラグビーを諦めてしまったんだとか。
そして次に目指したのはバイクレーサー。
そこでサーキットライセンスを取得するための講習を受けたそうですが、サーキット1周走ったところで「これはヤバイ」と。
普段の道はガードレールに守られているけど、サーキット場にはそんなものは無い(当たり前ですが…)
そんな中、マシンを限界まで引っ張って前のバイクを抜こうとするなんて、そんなヤツの気がしれね~!って、こちらも速攻で断念。
ぼろぼろな体になっても走り続けるレーサー。
彼らは一体、何を求めているんだろうか?と、不思議でならなかったんだとか。
でも、そんな命をかけて何かを求める姿に憧れる一面も。
そして今は、映画監督として、そんな命をかける役者をバックアップしている三池監督は、やっぱりカッコいいです!
<助監督時代のエピソード>
三池監督が助監督時代、それは今から40年ほど前。
その頃の自動車文化は、MT車も当たり前でした。
映画で使われるマシンの多くもMT。
軽トラからラリーカー仕様まで、様々な車が映画では使われますが、それを移動させるのは助監督の仕事ということで、そこで絶対に許されないのが「エンスト」。
人前でエンストなんぞしようものなら、人格さえ否定される時代(笑)
どんなにクセのあるマシンも、一発でクラッチを繋ぐのがステイタスへの道。
ということで「助監督、クラッチを選ばず」などの言葉もあったとか。
そんな助監督時代、一緒にお仕事していた「スタントマン」は本当にカッコよかったと振り返ります。
命を掛けたカースタントの直前、研ぎ澄まされた精神に湧き上がるフェロモン。
彼らの目を見ていると、本当にカッコよかったと。
スタントマンの仕事を見ているのはスタッフだけ。
観客に見せるわけではない、本当の裏の仕事だけど、それに命を賭ける彼らを、今も三池監督は尊敬していると語ります。
<父親と車>
三池監督曰く「車とはお父さん」。
昨年の夏に他界した父親の運転に、幼少期から憧れていたと語ります。
「父親にとって車とは戦うための道具だったのでは?」と。
常に何かと戦い、そして挑戦していたような父。
そんな姿を幼少期から眺めていた三池監督は、今でも「車といえば、当時の父親」との思いを抱いているそうです。
<来週はサッカー解説者の松木安太郎さん登場!>
来週はサッカー解説者としてもお馴染みの松木安太郎さん!
車に憧れた海外での経験、そしてマニアックな車愛を存分に紹介します。