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9月19日(火)放送後記
コロナ禍で働き方や学校の授業など、生活にさまざまな変化がありましたが、この5年間でおよそ2割の人に「平日の朝食」に変化があった事が分かりました。
朝食に求める「タイパ」と「栄養」約2割が平日の朝食に変化
調査を行った朝日大学マーケティング研究所 中畑千弘所長のお話です。
朝日大学マーケティング研究所 中畑千弘所長
「シリアル」とか「ヨーグルト」とか「牛乳」とかの割合が増えて、一方で「パン」がちょっと減ったということ。
調査は関東在住の18歳~59歳の男女およそ400人を対象に行ったもので、最近5年間でおよそ2割が「朝食の内容に変化があった」と答えました。依然として「パンを食べる」という人が一番多い状況ではありますが、増減で見ると、「シリアル」や「ヨーグルト」を食べるようになった人が増えて、パンを食べる人が減ったそうです。
元々朝食は時間との戦いですが、コロナで在宅勤務に慣れてしまった方が、再び出勤となった時に、ますます時間を惜しむようになった、要するに、ますますタイパ=タイムパフォーマンスを求めるようになったのと、でも栄養はしっかりとりたいと、パンを食べていた一部の方が、手軽でバランスもいいシリアルなどに変えたのでは、ということでした。
朝食、何をどれくらいの時間で食べていますか?
ではみなさんは、どんな朝食をとっているのか、気をつけていることや朝食にかける時間などを街で聞いてみました。
「鮭とか和食系。2、3分のときもあるし、卵かけごはんのときもあるし。」
「食パン、毎朝。スプーン1杯、ハチミツつけて食べています。10分とかすか。どんだけ時間なくても何か食べます。」
「プロテインだけ。30秒ぐらい。何もとっていないと、身体に悪いと思って、とりあえず。」
「自分でバナナとオートミールのパンケーキ作って。
「朝は自分で作ったスムージー。うちにある野菜とフルーツがメインで、安いときにばっと買って、切って冷凍しておくんです。準備してあるから、時間もかからないですし。」
「朝ごはんですか?仕事の時は本当にちょっとスムージーみたいなのを作って。年齢的にもそろそろ健康も気をつけなきゃいけないので、豆乳と手作りの甘酒とか麹を入れて、冷凍のバナナとか。一応それで健康を保っている的な自己満足もあります。今日朝、健康を整えたかもみたいな感じで。スムージーだったら1分半?」
私が取材した中では「食べない」という方はいなかったのが意外でした。時間がない中でも、冒頭の調査結果のように健康のことを考えている人が多く、シリアルではないですが、スムージーとか、オートミールなどが出てきました。
健康のためにも朝食は必須!おすすめは朝ジュース
では、忙しい日々の中でも、街のみなさんも気にしていた「健康面」から考えておすすめの朝食はどういったものなのか、生活習慣病などに詳しい池谷医院の池谷敏郎院長に伺いました。
池谷医院 池谷敏郎院長
朝食は必ず食べたほうがいいんですよ。朝、不足しやすい食物繊維、ビタミン、タンパク質をしっかりとっておくことが大事かなと思います。私がずっと実践しているのは「朝ジュースの習慣」です。
池谷先生の話では、生活習慣病、ダイエットなどの面から見ても「朝食を抜くということはおすすめできない」ということ。まずは朝りんご、りんご1個というのも、かなり効果的なようです。健康を考えると朝食は必要、でもタイパも重要、朝食はまだ変化しそうですね。