TBSラジオで毎週土曜17:00~17:30に放送中の『要 潤のMagic Hour』。
今回は、シンガーソングライターで俳優のKさんをお向かえして、ハイアット リージェンシー 東京ベイの1階にあるレストラン『ザ ガーデン ブラッスリー&バー』で開催した公開収録の模様をお届けします。
盛り上がる!面白いものを貯めていく!!
19歳で日本のオーディションを受けたことが人生のターニングポイントになったというKさん。デビュー以来、数多くの作品を生み出し実践の中で日本語を習得していったことから、こんなエピソードもありました。
K:日本語が得意じゃなかったので、、、セカンドシングル『抱きしめたい』を出したときに、プロモーションで全国を回ったんですけど。今みたいにフリートークができるくらいの日本語じゃなかったので全部丸暗記して。コミュニケーションを取ってる風に見せる(笑)
要:めちゃくちゃ高度なことやってますね(笑)これを振られたら、こうやって答える!みたいな鉄板トークがあったんですか?好きな食べ物なんですか?といわれたら?
K:食べ物は、普通にお寿司とか言ってたんですけど。僕、“銀だら西京焼き”が大好きだったんですよ。そういうと、みんな喜んでくれましたね(笑)
近藤:なかなか最初には出てこないですよね(笑)
K:あとお寿司の好きなネタは、縁側とかカンパチとか、、、。(笑)
要:それは誰かから聞いて??(笑)
K:いやいや(笑)自分で食べに行って美味しいなというものを。やっぱりこれ喋るとウケるじゃないですか(笑)だからこれ使おう!っていうのをどんどん貯めていくって感じで(笑)
どんな時でも使える名言『バランス取れてる』
放送を聴いて頂ければわかるように、Kさんは抜群のコミュニケーション能力を持っていらっしゃいます。初対面の人とお話したり、インタビューの仕事の際などに、特に意識していることはあるのでしょうか?
K:自分がこういうのを喋りたい!ではなく、“何を聞きたいんだ“っていうことを、まず考えるようにはなりましたね。この仕事しながら。
近藤:一歩先をいくような
K:普通に飲みに行って話す時とかも、自分はこうで…と話すのではなく。相手と今どういう会話をしたいのかな?と。
要:好きな食べ物本当はトッポギと言いたいけど、銀だら西京焼き、、、
K:っていうと、そこで話が広がるんですよ!(笑)続けて“韓国料理で好きなものは?”って質問もできるじゃないですか!
要:なるほど!
K:そこでコミュニケーションが生まれていくっていうのを意識しているかもしれないです(笑)
会話のキャッチボールを大事にしているKさん。
K:この前友人とご飯に行ったときに『あの人ってすごい真面目だけど、友達とお酒とか飲んでいるとすごくやんちゃだよね』という話になって。『あの人ってあれでバランスとってるんじゃない?』と盛り上がったんですよ(笑)このバランスとってるよねって名言だと思ってて。どんな時にも使えるな!と(笑)
要:使える!!
近藤:使っていきましょう!私たちも(笑)
要:そうだよね、例えばちょっとシーンってなった時も、、、いや、あの瞬間は俺、バランスとってたから。喋ることが無くなったわけじゃなくて(笑)
K:要さんってすごい、独特な間があるよね。あの人あれでバランスとってるのよ!って(笑)
要・近藤:あはははは(笑)
近藤:使えますね!(笑)
要:いや、バランスが取れてないから!シーンってなっちゃうの!!(笑)

KANさんに貰った言葉、教わったユーモア
Kさんが影響を受けた人は、昨年お亡くなりになった、KANさん。プライベートでもお付き合いがあり、音楽も歌詞もアレンジも歌も、、、そしてなにより人として大好きな人だったとおっしゃっていました。
K:一緒に楽曲の制作もさせてもらっていて、KANさんがいつも“外国から日本にきて音楽で仕事をしている“という事をすごく評価してくださっていて『胸張って生きていいんだぞ!』ってことをいつも仰ってくださったんです。
Kさんは音楽に携わる中で、仕事である音楽とは別の部分が注目されて世の中で評価されることに悩んでおり、KANさんに相談したことがありました。
K:『自分が今までやってきた音楽、これからやっていく音楽に自信があれば、そんなのどうでもいいんだよ。胸張ってどんどんやりたいことをやりなさい』って常に言ってくださってたのが、今でもやっぱ残ってますね。
Kさんはライブでのトークも面白い!と話題ですが。そんなユーモアの部分でもKANさんに影響を受けているそうで、一緒にライブを行った時のエピソードを教えていただきました。
K:KANさんってライブをやりますとなると、セットリストやどんなライブをするか、全く書いてなくて、一枚の台本が送られてくるんですよ
近藤:ライブの台本、、、?
K:ライブ一本分を通して、どうやってボケるのかっていうコントの台本が送られてくるんですよね。(笑)
要:へえ!
K:それがめちゃくちゃ細かくて。コントの中に曲が入るっていうイメージなんですよ。
近藤:Kさんも、ライブをやられるときは、ネタやトークを考えて??
K:僕はそこまでじゃないですけど!(笑)でもやっぱり僕らは演者であって、お客さんがいらっしゃって初めてステージが完成するっていう考え方なので、、、お客さんをどれだけ楽しませるのかっていうのに命かけるっていうのは一緒かもしれないですよね。

父の言葉『とにかく飛び込んで駄目だったらやめる、どんどんチャレンジしなさい』
影響を受けたもう一人が、音楽が好きでアーティストを目指していたというKさんのお父様です。
K:親父も音楽がやりたかったけど、うまくいかずに公務員になったんですけど。僕が音楽を始めるといった時に、特に親父が“大変な道だ”って反対してたんですよ。それで、いざ僕がオーディションに受かって、韓国でデビューし日本にも行くとなった時、言葉もわからないところでどう勝負するかって、、、実はめちゃくちゃ不安な気持ちがあったんですよね
要:それはもう、そうですよ。
K:その時に親父が『後になって俺みたいにあれやっとけばよかったとかあのときチャレンジしとけばよかったとか、それだけはやめてほしい』って言ってて。とにかく飛び込んで駄目だったらやめるっていう、、、そういう年頃だから。“どんどんチャレンジしなさい”っていうことを言ってくれて。
要:やらずに後悔するより、どんどん飛び込んでやれと。
K:その一言でよっしゃ行ってみようっていうのが、きっかけになりましたね。
要:結果的にお父さんが後押しをしてくれたということですよね。
K:はい。でも今はもう、僕よりノリノリで!(笑)実は僕のサインを一番最初に作ったのって親父なんです(笑)
要・近藤:あははは(笑)
K:何度も日本のライブにも来て、楽しんでくれていて。なんかファンの人に手を振ったり(笑)
要:お父さんだよ~って?(笑)ファンの皆さんの間では結構知れ渡ってる話ですか?(笑)
K:いい感じで調子乗ってますね(笑)
今回はここまで。
次回も、Kさんとの公開収録の模様をお届けします!お楽しみに。