TBSラジオで毎週土曜 17:00~17:30まで放送中の『要 潤のMagic Hour』。
今月のゲストは、モデルの亜希さん。
亜希:本当に久しぶり1人の時間を満喫させていただいて。ご飯はルームサービスをいただいて。お風呂はね、10回ぐらい入ったかな(笑)
要:えぇ!(笑)でも、自分のために時間を使えるというのは、最高ですよね。
近藤:自分の贅沢な時間、大切ですよね。
亜希:こんなに近いなんて、また来たいと思います。
そして近藤夏子は学生時代から、亜希さんにお世話になっているということ!4週にわたって、亜希さんのプライベートを伺っていきます!
三面鏡の前で顔を作りながら歌っている子だった
福井県福井市出身の亜希さん。上京のきっかけは、中学3年生の時に受けたミスセブンティーンのオーディションでした。幼い頃から憧れがあったそうで・・・
亜希:小さい頃は、うちにあった三面鏡の前で、ブラシをマイク代わりにして、いつも顔を作りながら歌を歌ってた子だったんです。ただ福井県出身だったので、東京でアイドルなんてできるわけないっておもってて。東京に行くのもパスポートがいるんじゃないかなと(笑)
要:地方にいるとそうですよね。わかります(笑)
亜希:でも必死で。ずっと憧れてました。
オーディションを受けるにあたって、亜希さんはお母さまに『あなたの人生なのだから。』と常に好きな事をさせてもらっていたそう。この経験が、今活きていると振り返っていました。

母と同じように辿っている感じがありますね
東京に出てきた亜希さん。オーディションには惜しくも落ちてしまいましたが、オーディションの中では18万人の応募の中の16人に選ばれました。これがきっかけとなり、アイドルグループを組んだ時期もありましたが、なかなか軌道に乗らず、、、亜希さん曰く『暗黒時代』を支えてくれたのは、お母さまでした。
亜希:なんだか自分が自分ではないような気持ちになっていたんですけど。私、母が大好きで。あの人の子だから、私大丈夫だ!って。(母を思うと)一瞬で何も怖くなくなるんです。
近藤:お母さま、どんな方だったんですか?
亜希:母はもう、その日暮らしのような人で。常に笑っていて。何かつらい環境にあろうよ、あまりそれを見せてこなかったと思います。
要:いつも元気でバイタリティに溢れていてね。
近藤:お母さまに相談はなさっていたんですか?
亜希:なんだか子供心で、心配させちゃいけないっていうのが先に合って。子どもって嘘をついてしまうんですよね。『順調だよ』って、、、。またそこに何か自己嫌悪があったりもするんですけど。でもそこがいいバランスになって何か知恵もついたかな。

自分の中で自信が形になった瞬間が一番いい仕事だった
なかなか目が出なかったという亜希さん。仕事が波に乗ったのは自身の中で意識の変化があったからということ。どのような考えの変化があったのでしょうか。
亜希:モデル時代って大きい仕事がとれたとかじゃなくて、自分の中の自信が形になった瞬間が一番いい仕事だったのかなって今になったら思います。
要:どういうタイミングで、自信が確信に変わったんですか?
亜希:25、6歳の時って、オーディションに受かるため、髪の毛を巻いたり、色っぽくしてみたり。自分という0ではなく付け足した100でオーディションに臨んでいたんですけど。オーディションを見る側って作られた100ではなく、ゼロでも可能性のある人を取りたいんじゃないかなと。
忘れられないお仕事
お仕事をはじめてから、およそ40年のキャリアを持つ亜希さん。多くの仕事の中でも特に忘れられないお仕事について伺いました。一つ目は、ずっと憧れていたという文化出版局から販売されていた『ミセス』という雑誌の表紙を飾ったこと。『カバーを飾りたい』という夢がかなった瞬間、どのような想いだったのでしょうか。
亜希:なんだか、答えがここにあったのかなって思ったりもしました。私の中では、モデルとして生きるって決めた以上は、てっぺん取りたいなっていうのがすごくあったので。その中の、『ミセス』となると、もう何とも言えぬ、急に億万長者なった感じがしましたね。
要:撮影現場はいかがでした?
亜希:暑い夏の手間だったのかな、なんだか冷汗が出たのを覚えています(笑)ミセスってもう廃刊で無いんですけど、、、もう一回やりなおせるなら、歳はとっているけど今の方がいい写真が撮れるんじゃないかなって。自分の中で何かもっと削ぎ落としてできるんじゃないかなと。
近藤:これは完璧!と思うことはあるんですか?
亜希:満足はまだないです。毎回こうすればよかった、って。欲張りなんでしょうね(笑)

面白く料理をする
忘れられない仕事二つ目は、昨年の4月ごろNHKの長寿番組『今日の料理』に出演したこと。
亜希:やっぱり歴史のあるものの、お仕事に携われるっていうことが何よりも。やっぱり簡単にその歴史って積み重なってないじゃないですか、そこに入らせていただいて。忘れられないお仕事ですね。
近藤:今日の料理では、なんの料理を作られたんですか?
亜希:わんぱくちらし寿司っていう。息子たちが小さい頃よく作っていたんですけど、子どもたち、肉がご飯だと思っているから。魚一本勝負だと『え、肉ないの?』って。
要・近藤:あはははは(笑)
亜希:なので、ちょっとちらしずしの下の方に豚肉を隠しちゃおうっていうことで。
要:上の魚を食べていくと、、、
亜希:肉が!みたいな感じで!(笑)
要:これを待っていたんでしょ!と(笑)
亜希:子供の記憶に食事って必ず残ると信じて料理を続けてきているので。
彼らが大人になった時に『ちら寿司の中にお肉入っていたんだよ』ってお友達や子どもに、話せたらいいなって考えながら、面白くやってきましたね。
今週は、ここまで!次回も亜希さんにお話を伺います。
