TBSラジオで金曜午後10時00分~11時30分に放送中「武田砂鉄のプレ金ナイト」。
3月29日放送回のゲストは、アンガールズ山根良顕さんでした。

ご出演予定でしたふかわりょうさんは、喉の不調のためお休みに。
ふかわさんから砂鉄さん…否、砂鉄先生宛にメッセージを送っていただきました。

砂鉄先生へ
この度は、私の体調管理の不備により、皆様にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。昨日から声がかすれ、本日、いよいよ声がでなくなってしまいました。お話ししたいことがたくさんあったので、非常に残念です。私の代わりに山根がお邪魔することになったようで、少しだけ肩の荷が降り、また、弊社の層の厚さを実感しました。

ラジオ愛に溢れる彼は、ふかわ愛こそ強いものの、私を褒めるようで貶すきらいがありますので、どうかご注意ください。副鼻腔炎や、連日のプロモーションによる疲労など、さまざまな要因が絡んでいるとは思いますが、根底にあるのは、精神的な不調だと自覚しています。今の私にとって必要なのは、耳鼻咽喉科よりも、身体を休めることよりも、砂鉄先生とお会いし、言葉を交わし、優しい眼差しに包まれる、まさに砂鉄クリニックであることをどうかご理解いただけましたら幸いです。声が出るようになり、よろしければ、海開きよりも前に、お会いする機会を設けていただけると嬉しいです。
追伸 砂鉄コールがまだ届いていないのですが、どのような状況でしょうか。行き違いだったら申し訳ありません。

ふかわりょう

4月2日にはお仕事に復帰されたようで良かったです。またお待ちしています。

「世の中に出れたのはふかわさんのお陰」

「僕、フッ軽なんで(笑)」
急遽お越しいただいたアンガールズの山根さん。昨年12月のふかわさんがゲストの放送を引用してご登場されました。

同じ事務所のワタナベエンターテインメントに所属する山根さんとふかわさん。ふかわさんが可愛がっていた数少ない後輩とのことですが、どんな関係だったのでしょうか。

山根:事務所の大きいイベントみたいなのがあって、それに僕らをふかわさんが出したいっていうことで、出れることになったんですね。

会社の方針としては僕らはまだ出れるようなランクじゃなかったぐらいなんですけど、ふかわさんが見つけてくれて。ふかわさんが面白いって言ってるんだったらっていうのでライブに出れたんで、世の中に出れたのはふかわさんのお陰だと思ってますし。ふかわさんのカッコ良さみたいなのもすごく感じてて。ワタナベエンターテインメントって芸人さんは他所で戦うことがなく、事務所の作ってる番組で、自分たちの枠でやってたような気がしたんですけど、ふかわさんってナインティナインさんとか吉本の所にもしっかり顔を出して、そこでも結果を出してっていう人だと思ってたんですよね、センスで。だから憧れはありましたね。

文化放送『おとなりさん』にふかわさんがゲストでいらした際、「ふかわさんの面白さが世の中に伝わってないんじゃないかっていうことを言った」山根さん。

しかし、露骨に機嫌が悪くなり、変な空気になったそうです。

砂鉄:昔からの長い付き合いで、本当はふかわさんっていうのはこういう人なんですよっていうのを聴いてる人に伝えたわけですよね。

山根:すごい人なんだっていうのを伝えてたつもりなんですけど、なんかちょっと違ってた。

砂鉄:難しいですよね。何を求めてんですかね、あの方は。

山根:多分、世の中に評価されてないと俺が思ってるってことが、ふかわさんに対して切りつけにいってるって感じちゃったんだと思うんですよね。

砂鉄:最初の入りがナイフになっちゃったんですね。

山根:ふかわさんを切っちゃってて。世の中に対するナイフだったんすけど、ふかわさんに当たってたんですよ。」
(中略)
砂鉄:先程の手紙の中にも山根さんについて、“褒めるようで貶すきらいがある”っていうのは、山根さん的には“こういうところが本来のふかわさんなんですよ”って出したところが、貶すとか攻撃しに来たって思うっていうのは…

山根:だから言葉って難しいなっていうのをふかわさんに教えられてる感じがするんですよね。ふかわさんって言葉をすごく慎重に選んでしゃべってらっしゃると思うんで。僕も傷つけたんであれば、やり方が違ったのかなとは思うんですけど。でも、尊敬は根底にあるっていうことだけは伝わって欲しいなと思うんすよ。

砂鉄:流石に聴いてくださってると思うんでね。それが伝わるといいですけどね。本人不在で話をするラジオっていうのもなかなか珍しいですけどね。

「近くに居たんだ」東大和市のお話

広島県がご出身の山根さんは、1999年に上京されました。その地は東京・東村山市。砂鉄さんの出身地・東大和市はお隣です。

砂鉄:明治学院 東村山という高校に通ってたんで、東村山にはかなりの縁があるんですけど、ロケか何かで、東村山のらあめん花月嵐っていう所によく行ってたっていうのを観ました。僕も行ってたんですよね、あの辺り。

山根:えー!駅前のすぐの。志村けんの木があって。

砂鉄:はい。かつて、ハニーマンションっていうマンションに住んでらっしゃったことありますよね?線路がある所ですよね。郵便局越えて、斜め前にBOOK OFFが。僕、あそこで育ってるようなもんなんすよ。

山根:そうなんですか。

砂鉄:週3日ぐらい通ってて。

山根:僕もお金がある時は古本のマンガ買って。安野モヨコさんの『ハッピー・マニア』とかを買って、お金が無くなったら売りに行くっていうことをやってましたね。

東大和のお話は続きます。

山根:ガストでアルバイトしてて、ガストは宅配もやってたんで、弁当箱とか無くなったら東大和店に、“ちょっと足りないんで貸してください”みたいな、取りに行ったりとかしてましたよ。

砂鉄:東大和店のガストって湖の近くのかな。多分ね。遠いっちゃ遠いですよね、あそこからはね。

山根:そうなんですよ。じゃあ会ったこともあんのかな~。

砂鉄:とにかくBOOK OFFにはよく行っていたんで。マックもあったじゃないですか、通り沿いに。(中略)高校時代よく溜まってて。あそこのマックが、しょっちゅう西田ひかるの『人生変えちゃう夏かもね』が春夏秋冬を流れるっていう(笑)いつも、“えっ冬だよ!”みたいな、そういうツッコミをしてたことがありましたけどね。

山根:すごいな。近くに居たんだ。なんか親近感湧くなぁ。

「楽しんでくれてるなっていう感じがする」

山根さんとふかわさんもパーソナリティを担当していた、文化放送『おとなりさん』。残念ながら3月をもって終了になりました。

砂鉄:僕も『ACTION』っていう番組をやってて、これも華々しく始まったんですけど、1年半で終わったっていうことを未だに恨みを持ってて。すごく形状が似てるんすよ。アナウンサーは固定でいて、毎日違う人がパートナーでやるっていう感じで。“3年ぐらいは続くらしいですよ”みたい話を聞いてて、“そっから頑張っていこう”と思ったら、半分で終わるっていう。

最後はラジオのお話です。

砂鉄:『おとなりさん』もそうだし、『ACTION』もそうだと思うんですけど、短い時間で終わってしまうと、リスナーの方たちが“まだこれからだよ!”とか、“ラジオ番組は3年見なきゃダメだよ”みたいな。ほぼ編成みたいな人たちがたくさんいらして。

山根:そういう気持ちすごいありがたいんですよ。

砂鉄:ありがたいじゃないですか。仰ることも分かるし。でも当然ね、会社の中で編成してる人たちが言ってみりゃ、“そりゃ気持ちは分かるけど”ってのはあるんでしょうけど。このなんか…“もうちょっと見てよ”みたいな感じは、確かにそうなのではないかっていうふうに思ったりしますよね。

山根:トライ&エラーを繰り返してるような気がするんすよ。TBSもなんやかんや批判があったりとかしたじゃないですか。でも、次の事を見据えた動きもやってかないと…昔ながらの人が聴いてくれてるのってすごいありがたいし、続けていくことによって、ずっと聴いてくれてるリスナーさんっていうのはいるんだけど、そうじゃない人たちもどんどん取り込んでいかないとっていう動きのような気もするので…難しい。自分もラジオ聴くから、“えーもったいないな”みたいに思ったりもするけど、でもこれはしょうがないのかなとかも感じたりもするし。

砂鉄:僕はTBSラジオが70周年だった時に、記念本みたいなのを編集したことがあったんですね。その時に70年のいろんなラジオの歴史で、タイムテーブルとか昔のを見たりすると、“誰なんだこいつは”みたいな人がものすごく長くやってたりとか。当時の芸能界と比較をしても、多分この人は芸能界の中で何か位置があったっていう人よりも、ここにずっといた人なんだろうなみたいな人が…多分それは文化放送だろうが、どこの放送局だろうが、たくさんいたと思うんですよね。

山根:それでも成立してたんですけど、会社の売り上げもやっぱり上がっていかないと、それも続けられないんですよね、多分ね。僕が売り上げのこととか言っても関係ないんですけど。でも運営していく人たちには、運営していく人たちの大変さっていうのもあるんだろうなっていうのも感じますからね。

砂鉄:今、AM・FMで分ける時代でもないしっていうのはありますけど、所謂AMと言われてるラジオ局っていうのは、どこを目指していけばいいのでしょう。

山根:この間、オードリーがイベントで成功したりとかもね。でもあれが成功したのもオードリーのラジオの歴史があったりとかするから。アンガールズって出始めた頃から、別にしゃべりを見るためのアンガールズじゃなかったし。

砂鉄:入り方というかね。みんなの知り方がそうですよね。

山根:出始めも早かったから、思い入れもそんな無かったんすけど、Podcastをコンビでやらしてもらえるようになって聴いてくれるリスナーさん、それがだんだんと強固になってきたりとかして。僕らもイベントとかやったら…単独ライブとかやってもね、すぐは埋まれなかったんすけど、ラジオイベントだとしっかり来てくれて、チケットも足りませんでしたみたいな形になったりとか。だから、ラジオの楽しさが分かってきたりとかすると、リアルのイベント事に繋がっていったりとかすると、運営もうまくいくようになるんじゃないかなっていう感じが僕はしてるんですけどね。

砂鉄:最近はどの局もイベントをやるっていうことが増えてきましたけど、でもいろんな所に住んでる人もいるし、いろんな状況下で、行ける人・行けない人ってのもいるんで、そこが難しいとこですよね。

山根:聴いてる人たちが全国から集まったりとかっていうのはなかなか出来なかったりするけど、それこそ、南海(キャンディーズ)の山ちゃん(山里亮太)とかは、自分のイベントだけど、ラジオ聴いてる人たちのためもあって全都道府県を回ったりとか。そういう事の動きって偉いなと思うし、それがまたリスナーさんを繋ぎ止めたりとか、楽しみに繋がったりとかするから。そういう事を出来ていったりすると、もっと楽しくもなるんじゃないかなみたいな。自分の青春って、何かに参加してみたいなことをやってなかったんすけど、大人になってラジオイベントに来てくれてる人たちを見ると、生き生きしてたりとか、充実感もあるんじゃないかな。楽しんでくれてるなっていう感じがするから。