「私たちの未来は、私たちで作る!」あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。

今回もリスナーの方からいただいたお便りをご紹介しまinした♪

美容室を 1 人で経営していて、今、本当に困っている事。


ドタキャン、前日、当日キャンセル…皆さんはどの様な対応をしていますか?キャンセルポリシーなど。

理由が「寝坊」や、「ほかに約束が出来て」などなど、泣きそうになります。
どうやって、お客様に理解を得たら良いのでしょうか。うまく伝えられなくて困っています。

小泉:なるほど、ありそうですね。仕方なく、本当に具合が悪いとか、仕事が遅くなっちゃったっていうこともあるでしょうけど。私が予約していくようなマッサージとか美容室とか、キャンセル料とか取られますよね。

大石:そうですか。

小泉:はい。ホテルとかでもソウじゃないですか。〇日前だと〇〇%、当日だと全額。それくらいしてもいいのかな。

だって、この予約を取って自分が生活していくためのお金を作っているわけじゃないですか。

大石:そうですね。

小泉:いつも許してくれちゃうから「もういいか」って甘えちゃってる気もしないですか?

上村:急に体調を崩してしまったとかは、本当に仕方がないと思うんですけど、こうやって「寝坊」「他に約束ができて」っていう理由だとやっぱり「いいですよ」とは言えないですよね。

小泉:傷ついちゃうそうだし。

大石:お寿司屋さんとかでも前日キャンセル料100%とかありますよね。

上村:レストランも、友人がインスタグラムとかで「急に行けなくなっちゃったけど、ここのお店に行ける人いませんか?」って募っている人もたまにいます。

小泉:例えば、そういう有名な美味しいところとかで急にキャンセルとかしたらその後もう予約が取れなくなっちゃうかもとか。コンサートとかでもそうですよね。ファンクラブに入っていたりしてその席が空いていたりすると調べられちゃうから、当選率が低くなっちゃうとかあるみたいだし。

大石:あー。

小泉:レストランも、せっかく取れていた予約だけど、どうしてもっていう時に流しちゃうとなかなか予約が取れなくなっちゃうとか、あるかもね。結構、友達に「明日暇じゃない?」って言われる時あるよね。

上村:でも、どうやって伝えればいいですかね。

小泉:うーん。もう、書いておけばいいんじゃない?「前日キャンセルは〇〇%、当日キャンセルだと〇〇%いただきます。申し訳ございません。」って読みやすいところに書いておけば。

大石:あと、お客さん側を格付けするのはどうですか?ちゃんとどのお店にも行っている人はわかるじゃないですか。ちょっとだけ、割引してあげるとか。

小泉:なんでそんなことしないといけないの?キャンセルした人だけが悪いから。当たり前だから、ご褒美はいらないでしょ。

大石:いらないか。

上村:(笑)

小泉:いつも来ている人は当たり前。でもその人だって「今日急に風邪をひいちゃった」って来られないこともあるから、っていう。だからご褒美は関係ない。

大石:ご褒美はいらない。はい。笑

上村:でも、私、自分へのご褒美でちょっといい旅館を1人で予約したことがあったんですよ。そうしたら前日に大きな仕事の依頼が来て。どうしよう、仕事を優先させたいって思って。それで旅館に「急に仕事が入っちゃって、お金がかかる期間になっていると思うんですけど」って連絡したら「お気になさらず」って言ってもらえて。

小泉:優しい。

上村:そこは、まだ泊まってないですけど、いい口コミ書いてあげたいって思っちゃいました。

小泉:結局まだ泊まってないの?

上村:まだ行けていないんです。沖縄の離島なので、絶対リベンジしようと思います。

小泉:そこはいいところだね。本当、状況によるじゃない。

すごく察してくれたんだと思うし。

上村:リスナーのみなさまも「こうしたらいいんじゃないか」など意見があったら、ぜひ送ってください。

障害や病気のある人向けに、服のお直し♪
「キヤスク」!

番組後半は障害や病気のある人向けに、オンラインで、服のお直しをしているサービス「キヤスク」を紹介。サービスを立ち上げた、前田哲平さんにお話を伺いました。

障害とか病気のある方っていうのは、やっぱりどうしても、素敵な服だなとか、着たい服だなと思っても、着にくいから、着るのにすごく時間がかかりそうだから、という理由で、諦めている方がほとんどなんですね。

一人一人、体の不自由さって違うんですけども、「着たいと思う服」のお直しのご依頼をいただいて、それを合わせたお直しをすることで、着たい服をあきらめずに着ていただくためのお直しサービスをしています。

オンラインで全部提供するサービスになります。
たとえば、被りの T シャツを、前開きにするというメニューがあります。腕の曲げ伸ばしがしにくい方は、袖を通す行為がすごく大変なので、前開きにすることで、腕の曲げ伸ばしをしなくても着やすくするとか。

あとは、ボタン止めが、指先が不自由で大変なので、ボタン止めのシャツを諦めている方がたくさんいるんですが、マジックテープ止めとか、マグネットボタン止めに替えたりとか、そういうお直しをしています。

選んでいただくと、そのお直しをできるスタッフが何人か出てくるんですね。
キャストと呼んでいるんですが、キャストの方、それぞれ、自分はどういうバックグランドがあるのか、どういう想いで参加しているのか、というようなことを、自己紹介でみなさん書いてくださっています。

それを見て、どういう人なのかをちゃんと想像した上で、お客さまには、担当するキャストを選んでいただけるようにしています。

そのあとに、選ばれたキャストとお客さまとで、細かい打ち合わせに入るんですが、キャストの方は、多くの方が、障がいのあるお子さんを育てるお母さんとか、ご家族に身体の不自由な方がいらっしゃる方になるので「2とか3言っただけで、10ちゃんと汲み取ってもらえる」と評価いただいています。

いろいろな方の生活を、豊かにできるサービスなんだなと、本当にやって良かったなと思っています。

小泉:素敵な取り組みですね。

大石:素晴らしいじゃないですか。すごい。

小泉:気がつかないけど、ちょびっと何かを直しただけですごく着やすくなったりするだろうなって思いますね。

大石:言われて初めて気がつきました。Tシャツも、シャツも、そうか、って。

小泉:お友達が腕を骨折してギブスだった時に、日替わりでみんなで行って髪の毛を洗ってあげたり、着替えさせてあげたりやっていたことを思い出しけど。一時的な怪我だけでも、Tシャツとかも着られなかったりするじゃないですか。だから、長い時間自分の身体と向き合っている人は諦めちゃうだろうなって思うから、とてもいい。

あと、キャストの方がご自分も身内に障がいのある方や身体の不自由な方がいて「2か3言うと10わかってくれる」みたいな方がお家で誰かの介護をしながらお家でできる仕事だから一石二鳥じゃないけど、お家にいながらお仕事ができて、自分の知識が役に立つってすごくいいと思いました。

大石:このサービス、よく思い付きましたよね。素晴らしい。

上村:そして、お直しをする服は、新品のものだけではありません。たとえば、「健常児のお兄ちゃんと、障害児の弟さん」のご家族からは、お兄ちゃんが着ていた思い入れのある古着を「弟さんが着られるようにしたい」というような注文があったそうです。他には「制服を着て登校することが難しいために、体操服で学校に通っている」という中学生。 「最後の1年は、みんなと同じ制服が着たい」という注文があったそうです。

小泉:着られたんだね、よかったね。結構、私たちとかでも、1人で着るのが難しい服ってあるじゃないですか。女性だと後ろにファスナーがついたワンピースとか。若い頃ってスーっていけたけど、今すごく大変なんですよ。体が硬くなってるから。手繰り寄せて着たり。

上村:ギリギリまで上げてから着るとか。笑

小泉:そうそう!結構、そういうことがあったりするから。ちょっとしたことでも、大変なんだろうなって思う。

大石:うん。

小泉:ボタンとか。

上村:3 年間、さまざまな「服の困りごと」に向き合ってきた前田さんに、 今後についても伺いました。
いろいろなアパレルブランドが“できることがあるなら、したい”と思っているはず。 だけどみんな、「どういうニーズ」「どういう困り事」があるかわからない。たとえば「前開きの T シャツ」を作ったとしても、「在庫を抱えるのではないか」という不安や、「販売しても、知ってもらえる機会がないんじゃないか」という不安を持っている。自分たちは、「誰にでも着やすい服ってどういうものか」という情報を蓄積してきた。それは、他にないノウハウだと思う。「自分たちもやりたいけどできないというアパレル企業と、協業していきたい。
ということもおっしゃっていました。

小泉:それはいいですね。試しに少し作ってみて、店頭に置いて反応を見るテストみたいなことができたら気がつく人がいっぱいいて、情報が広まっていくかもしれないですよね。

(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)

編集部おすすめ