新大陸への港、そして今はヨーロッパ1の貿易港
オランダのロッテルダム。その昔、その港からは多くの移民たちが成功を夢見てアメリカへと旅立ちました。港湾地区に建つホテルニューヨークは当時、移民が船に乗る前に宿泊したホテル。その趣は荘厳です。また常にヨーロッパでもっとも貨物取扱量が多い貿易港でもある世界都市です。
アートがあっちこっちで溢れる都市
(c)Atsushi Ishiguro
この建物、実はマーケットなんです。食料品をメインに、生活に必要なものも手に入ります。このくり抜いたカマボコのような形。周りの部分は住居です。そして内壁は前衛的なペインティングが彩り、外側から見れば、街なみが映りこんだ巨大なガラスの壁もまた、アート作品になります。
また、街を歩けば、様々な屋外アート作品に出会えます。
目を引く建造物がまたすごい
この巨大なブーメランのような建物が、ロッテルダム駅。しかし、かなり斬新ですよね。
そして、こちらの建物が、キューブと呼ばれる住宅。中がどうなっているのか、かなり気になります。
他にも、水に浮かぶ、フローティングパビリオンは、水に浮かぶ真っ白な複数のドームが連結された、まるで未来の宇宙住宅といった印象の建造物で、太陽光発電ですべてを賄います。地球温暖化による水位上昇に対応するもので、このような水に浮かぶ太陽光発電の家を2040年までには、13,000戸建設しようという意気込みだそうですよ。
こんなに前衛的で、アーティスティックな建造物を町中に作るなんて、ロッテルダムの人たちは、どんな人たちなのか、さらに気になってきます。
オープンなライフスタイル
オランダといえば、世界をまたにかけた商業でその名をはせた国。鎖国中の日本でさえ、出島を作り交易を続けていた国です。その昔から、フロンティア精神にあふれていたのですね。
そして、ここ何年か、ロッテルダムでは街を変革するためのアイデアを市民から募りました。その結果採用されたのが、街の中のサーフィン施設。あのマーケットのすぐそばに2017年オープン予定です。これまた、かなり面白そう。ぜひ見てみたいものです。
ロッテルダムへのアクセスは、首都のアムステルダムから電車で1時間ほど、パリから電車で2時間40分。オランダの政治都市ハーグへは、トラムで行くこともできる距離です。
[Photos by Atsushi Ishiguro, and shutterstock.com]



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