突然ですがあなたは週に何回髪を洗っていますか?
日本人の多くは就寝前にお風呂に入ったりシャワーを浴びたりして体を綺麗にしてから眠るという方が多く、シャンプーも体を綺麗にする一環と捉えている方も多いのではないでしょうか。一方海外では日本とは異なる驚くべきシャンプー事情がありました。
今回は日本と海外の異なるヘアケア事情についてご紹介します。
日本人の多くが髪を洗いすぎている!?
数年前に実施されたEuromonitorの調査によると、日本人は一週間の平均シャワー回数と平均シャンプー回数が同程度という結果になりました。これは1週間のうち毎日シャワーを浴びれば、ほぼ毎回シャンプーもしているということになります。
同じ調査でアメリカはシャワーの平均回数は週7日、そのうちシャンプーは平均4回以下、スペイン、フランスはシャワーの平均回数はアメリカと同じく週7日程度、そのうちシャンプーは2、3回とさらに低くなりました。ドイツやロシア、中国はシャワーの平均回数は週に5、6回、そのうちシャンプーは3回以下という結果になりました。
別の調査でも、日本人女性の7割以上が毎日シャンプーをすると回答した反面、欧米女性で毎日シャンプーをすると回答したのはわずか23%でした。この結果から、日本人は諸外国と比べても髪を洗いすぎている傾向にあることがわかります。
そもそもシャンプーは毎日必要?様々な考え方
そもそもシャンプーは毎日する必要があるのかという疑問については、様々な見解があります。環境やライフスタイルによって必要なシャンプーの頻度は異なるため、何回洗うのが正しいというのは一概には言いにくいとされています。
例えば毎日外で汗をかく仕事をしている人や空気の悪いところで過ごすことが多い人は、頭皮が汚れやすいので毎日シャンプーをした方がよく、反対にデスクワークや在宅勤務などで室内にいることが多い方は毎日シャンプーをする必要がないなど、その人の生活習慣や毎日の運動量によってシャンプーの必要性は変わってきます。
必要以上にシャンプーをしすぎると頭皮に必要な油分が洗い流されてしまい、抜け毛や薄毛、髪のボリュームダウンにも繋がってしまいます。海外よりもシャンプー頻度の多い日本人は、気づかないうちに髪への負担を増やしているのかもしれません。
シャンプーに代わるヘアケア、「ノー・プー メソッド」とは?
欧米諸国、そして日本でも数年前から新しいヘアケア方法として「ノー・プー メソッド」というのが話題になっています。これはシャンプーに含まれる汚れを落とすための洗浄成分が頭皮に必要な油分までも落としてしまい、さらにはシャンプーを泡立てる際に髪の毛が摩擦で傷んでしまうため、別の方法で頭皮に必要な油脂バランスを保ちながら健康な髪の毛を育てることを意味します。
シャンプーに代わる代替品を使う場合、ネット上で検索するとベーキングソーダやココナッツオイルを使った自宅でDIYできる様々なノープーメソッドが出てきますが、専門家によると「ノー・プー用」に作られたヘアケア製品を使うことが一番髪と頭皮を傷めずにケアができるので、ネットの情報を鵜呑みにしないことが重要のようです。
毎日習慣的にシャンプーをしてしまいがちですが、ライフスタイルによっては日本人の多くが毎日行っているシャンプーは逆に髪へのダメージを増やしているのかもしれません。普段使用しているシャンプーの種類、毎日の運動量、外でどれくらい過ごしているかを総合的に考えて、自分に合った頻度で髪を洗うことが、ツヤのある美しい髪を保つための秘訣のようです。
参考
[The Atlantic: How Often People in Various Countries Shower]
[@Press]
[WebMD]
[Loreal Paris: 6 Hair-Washing Mistakes You Could Be Making ]
[Well Good]
[All Photos by shutterstock.com]
生活習慣の文化ギャップ、以下の記事もぜひあわせてどうぞ。
『フランス人は“うがい”をしない~日本とフランスの風邪予防、対策の違い~』
『フランス人は顔を洗わない~日本とフランスの美容コスメ、6つの違い~』
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