陸上と同じように海上でも乗り物の電動化が進んでいる。その多くがヨットなどの小型船や、ジェットスキーのようなレジャーの乗り物だが、このほど世界最大のプラグインハイブリッド船「Color Hybrid」がノルウェーとスウェーデンを結ぶ航路に就航した。
Tesla車50台分に相当するバッテリーパックを積載し、ここに蓄えた電気を使ってクリーンに航行する。
・クリーンな電気を使用
ノルウェーの造船会社Ulstein Verftが建造したColor Hybridは同じノルウェー企業Color Lineが運航する客と貨物を運ぶフェリーで、全長160メートルある大型船。プラグインハイブリッドとしては世界最大となり、客2000人と車500台を運ぶことが可能だ。Color Hybridにはバッテリーが搭載され、拠点港となるサンネフヨルでクリーン発電された電気で充電する。バッテリーの容量は5MWhと、これはTesla Model S50台分に相当するという。
・騒音も低減

2017年に発注されたColor Hybridは夏のピークシーズンに合わせてこのほど進水し、ノルウェー・サンネフヨルとスウェーデン・ストレムスタードを結ぶ航路で運航されている。
また、進水に先立ち、Color Hybridは6月に「シップ・オブ・ザ・イヤー2019」にも選ばれている。
Color Line
(文・Mizoguchi)