英ウィリアム王子とバカンスを楽しんでいた、キャサリン妃のトップレス写真が14日にフランスの芸能誌『Closer』の表紙を飾り、夫妻が訴訟に踏み切ったことは皆さんご存じの通り。しかし写真を掲載したのはフランスのメディアだけではなかったようだ。


キャサリン妃のトップレス写真に対するフランス人の反応はというと、「プリンセスの肩書を忘れ、おおいに楽しんでいたのでしょう。リラックスできる素晴らしいバケーションとなったのであれば、どうかあまり怒らず、また来てください」などという声が多いとか。さすがはヌーディストビーチのメッカ、いたって悠長に写真を眺めている様子だ。

南仏のビーチでトップレスになること自体、もはや奔放でも大胆でもなくなっている今の時代、写真が流出して激怒するくらいなら、キャサリン妃もブラを外すべきではなかったか。訴訟問題に発展したにもかかわらず、アイルランドとイタリアでも、メディアが同様のトップレス写真紹介を決断していたことが分かった。

まずはアイルランドのタブロイド紙『Irish Daily Star』。
こちらは『Closer』誌の掲載した写真にボカシを入れて15日に紹介したが、さっそく英王室からクレームを受けた。これに編集長は「キャサリン妃はアイルランド国家とは関係がないのだから、とやかく言う筋合いもないでしょうに」と涼しい顔である。

続いてイタリアのタブロイド紙『Chi』。先日アルフォンソ・シニョリーニ編集長が発表したとおり、イタリアの17日に発売された同紙では、王子夫妻のバカンス写真を26ページにもわたって紹介している。『Chi』誌を発行しているのは、欧州で手広くビジネスを展開している大手出版社の「モンダドーリ・グループ」。問題の『Closer』誌の親会社でもある。
同誌の編集長が「うちを訴えても他にまだ写真が存在する」とあっさり言ってのけたのは、そういう意味だったのかもしれない。

ちなみに本国であるイギリスのメディアはというと、英大衆紙『Sun』、英大衆紙『News Of The World』など普段からとんでもないスクープ写真を掲載することで悪名高いメディアが、報道規制が敷かれたかのように大人しくなっている。最近流出したヘンリー王子のヤンチャなヌード写真は“公の場でありながら”という言葉を添えられるが、盗撮となると性質が大きく異なるからであろう。それとも、我が国の愛すべきプリンセス、やはり大事に守ってあげたいといった道徳心からか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)