米カリフォルニア州サンタバーバラ近郊のアイラビスタで、現地時間の23日夜に起きた無差別殺人事件。6名の若者が尊い命を奪われたが、拳銃自殺を図った被疑者がステップマザーと異母弟に対しても強い恨みを抱いていたことが判明。
ステップファミリー構築の難しさが浮き彫りになったような事件だと話題になっている。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校にも近いカリフォルニア州アイラビスタで23日夜、22歳のエリオット・ロジャーという男がYouTube動画で報復行動を予告した後、刃物や銃で6名の若者を無差別に殺害し、7人に怪我を負わせる事件が発生。自身も乗っていたBMW車の中で拳銃自殺を図って死亡した。これまでに、男が童貞で女性に好かれないことへの苛立ちを募らせ、無差別殺人および自殺というゆがんだ行動に出たと伝えられてきたが、エリオットが遺していたその殺人予告において、新たに自分の家族に関しても強い不満を抱いていたことが判明した。

エリオットの父親は大ヒット映画『ハンガー・ゲーム』の助監督を務めたピーター・ロジャー氏。同氏はエリオットの産みの母であるマレーシア人女性と離婚し、チョイ役の女優と再婚したが、エリオットはメルセデス・ベンツやBMWを乗り回す何不自由ない暮らしでありながら、サンタモニカ北のウッドランド・ヒルズで父とともに豪邸に暮らしている義母と6歳の異母弟に強い恨みを抱き、ナイフで首を刺そうと企んでいたというのだ。
原因はその異母弟が昨年の秋、TVコマーシャルで子役デビューが決まったこと。嬉しそうに自慢する義母と口論になったという。父親がハリウッドで働いていることを思えば自然の成り行きとも言えるが、自分にはそのようなチャンスすら与えられなかったというエリオットは、「この弟はいずれ女の子にキャーキャーと騒がれるような人生を歩むのだろう。そんなことは絶対に許さないと感じた」とみられている。

ちなみにエリオットが女性に対しての自信を喪失する原因となったのは、中学校の同級生で大変キュートなブロンド嬢、モネット・モーイオさんへの決して口に出すことのない片思いであった。モネットさんはエリオットにはまったく目もくれず、気味の悪いタイプの生徒、負け犬という目で見ていたとのこと。
それが一生忘れられない屈辱となったとしている。

※画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)