お笑い芸人が活躍する場がバラエティ番組のMCやひな壇へと変わりつつある昨今、お笑いファンの声を叶えるかのような企画が登場した。5月30日に放送された土曜プレミアム『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)は、『M-1』や『R-1』、『上方漫才大賞』そして『流行語大賞』、『上半期ブレイクした芸人ランキング1位』といった場を経験した芸人が揃っただけに濃いものとなった。
オードリーやNON STYLE、サンドウィッチマン、パンクブーブーの漫才や、ロバート、ピース、TKOのコントなども久々に楽しめた。また、「なんで、俺たちがここにおるの?」とアウェイ感を押し出して笑わせた矢野・兵動(第44回上方漫才大賞ほか)や、白塗りの朱美ちゃんネタを封印して臨んだ日本エレキテル連合(新語・流行語大賞2014)も健闘したと言えるだろう。
中盤で登場したウーマンラッシュアワーは、村本大輔が早口でまくしたてて中川パラダイスをバカにするネタを披露して笑いを取った。最後に村本が「一番うけた!」と叫んだことについて、MCのナインティナイン・矢部浩之は「何かを残したかったのだろう」と解釈している。一方、岡村隆史は「村本はウロウロするな! カメラさんが嫌そうやったわ」とダメ出しした。
村本は『村本大輔(ウーマンラッシュアワー)(WRHMURAMOTO)ツイッター』で、NMB48・渋谷凪咲の「芸人さんって本当に凄いです。見てるだけで幸せになれるだなんてっ」とのツイートに「オレタチガシアワセニシテイル」と村本流で返し、さらに「一番うけました」と再び宣言している。
ところが、ツイッターでウーマン以上に盛り上がっているのがバカリズムだ。彼は今回、ハイヒールとミニスカートの女装姿で斬新な“女子あるある”ネタを披露した。
矢部浩之はバカリズムのネタを見て、大嫌いな女性のタイプを全部集めたのだろうと感心して「一番ストレス発散できた芸人でしょうね」「今日はめっちゃ寝られると思う」とコメントした。
ツイッターでも「バカリズムのネタがすごすぎたなあ」「バカリズムのネタ酷すぎてくそ笑った」「『女子と女子』めっちゃ面白くて何回も見ちゃう、なんかすっきりする」「升野さん! 最高ですね」といったつぶやきが続いている。
ラストの演者である爆笑問題が漫才を終えると、MCの松岡茉優が「最後のネタを見ている時、この時間が終わっちゃうと思って、切なくて泣きそうになった」と心境を口にしたが、同じように感じた視聴者も多かったのではないだろうか。この『ENGEIグランドスラム』だが、特番として今後も継続していく予定で次回は7月の放送になるという。
※1枚目の画像は『バカリズム bakarhythm Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)