見ず知らずの人の役に立とう。親切が新たな親切を生み、人の心が温かくなればこの世の中は平和と愛情で満ちてくる…そんな精神から生まれたアメリカの名作映画に『ペイ・フォワード 可能の王国』(2000年)がある。このほどフロリダ州で、マクドナルドのある店舗に勤務するマリザベル・フィゲロアさんという女性が「9日の朝、私が担当していたドライブスルーのお客さんたちに素晴らしい“Pay it forward”の精神を見たわ」とFacebookに興奮気味に綴り、大きな注目を浴びたことを『ABC News』が報じた。
そのムーブメントの発端となったのは、レイクランド在住のトリー・キーンさんという客がドライブスルーを利用した際、「後続の車のお客さんが注文した物も私に支払わせて欲しいわ。その際は“メリークリスマス”と伝えてちょうだいね」とフィゲロアさんに告げたことであった。
「“メリークリスマス! この商品は前のお客様からのクリスマス・プレゼントです”と告げると、みなさん呆気にとられた後はとてもにこやかな表情になり、では自分も同じようにと言ってくれます。ある女性など、後続の3台分について負担してくださいました。マクドナルドに勤務してもう12年になりますが、こんなにも素晴らしい一日は初めて。
フィゲロアさんのその日のシフトは午前9時から午後3時まで。仕事が終わる少し前に「そんなことに私は協力したくない」と拒否する客が現れ、そこで“メリークリスマス/ペイフォワード運動”はストップしてしまったが、参加者の数はなんと250人にも上ったそうだ。
※ 画像はabcnews.go.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)