大きなシカを飲み込んでよほど苦しかったのか、それとも人の視線にストレスを感じて吐き出したのか…。南アフリカで4メートルほどのヘビが、腹の中のシカをゆっくりと吐き出す様子を捉えた映像が話題となっている。


非常に貴重な映像が撮影されたのは、南アフリカ北東部のフロブレールスダルのある農場。農場主のジャコ・コッツェさんはその日、草むらで大きな獲物を飲み込んでじっとしている1匹のアフリカニシキヘビを見つけた。

珍しい光景にジャコさんはスネークキャッチャーのアーサー・ローデンさん(32)らを呼び、カメラを回すことにした。近づいてみると、アフリカニシキヘビの口からシカの足が出ていることが確認できた。その後、へビは後ろに這いながら飲み込んだシカを少しずつ吐き出していく。次第にシカの胴体が現れて全てを出し切ると、アーサーさんは素早くそのヘビを捕獲した。
ヘビは体長3メートル90センチもあり、飲み込んだシカは小鹿ではなく大人サイズであったようだ。

アーサーさんは「私は小さな農場で育ち、13歳の頃からヘビを捕まえてきました。アフリカニシキヘビは大きな獲物に巻き付いて絞めつけ、窒息死させてから丸飲みにします。この辺りで人が襲われたというのは聞いたことがありませんが、早い動きをしたり声をあげたりするものに対しては攻撃的になり非常に危険です」と語っている。

またジャコさんは「うちの家畜が何頭かいなくなっていたのは、きっとこのヘビの仕業じゃないかと思います。もう農場に戻ってくることがないように森に放してやりましたよ」と述べている。


昨年、インドでは体長6メートルのニシキヘビがお腹を大きく膨らませたまま動けなくなって死んでいるところを発見され、人々の関心を集めた。このヘビは獲物を飲み込んだ際に消化器粘膜が傷ついて絶命したものと見られているが、お腹から見つかったのは赤ちゃんレイヨウ。ニシキヘビは大型になるとイノシシやヒヒなども食べるというが、ナイジェリアで発見されたヘビはそのお腹に多数の卵を抱えていた。この地方ではヘビの卵は珍味として重宝されており、村人は大変喜んで食したという。



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(TechinsightJapan編集部 A.C.)