生後15日の新生児がネズミに噛まれた痕多数、10代両親を逮捕（米）

アメリカから生後間もない赤ちゃんがネズミに噛まれるという痛ましいニュースが飛び込んできた。子供の命を危険にさらした重罪で逮捕されたのは、まだ10代のカップルだった。『Scallywag and Vagabond』や『Metro.co.uk』などが伝えている。

米アーカンソー州に住むエリカ・シャイロック（Erica Shyrock、19）とチャールズ・エリオット（Charles Elliott、18）の若いカップルが、今月14日に逮捕された。2人は2015年から交際を始め、エリカのFacebookには息子の誕生時の写真が投稿されており幸せそうに見えた。このような悲劇が起ころうとは、2人とも思ってみなかったことだろう。

逮捕のきっかけは14日の早朝、赤ちゃんが頭、顔、腕、手、指など100か所ほどを噛まれ病院へ運ばれたことによる。特に頭は重傷で、骨がむき出しとなり形成手術が必要なほどだった。いくつか不審な点があることに気づいた病院側が警察に通報して発覚した。

医師は「ネズミに数時間にわたり噛まれ、かなりの苦しみを味わっていたのではないか。両親に適切な対応をする能力がなかったか、育児放棄をしていたことが考えられます」と警察に語っている。

その後、警察の事情聴取でエリカは「朝5時半に赤ちゃんを寝かしてから2時間後の午前7時半に泣き声に気づいた」と話し、一方でエリオットは「朝の5時頃に泣き叫ぶ我が子に気づいた」と述べ、2人の供述に食い違いがでた。2人のルームメイトは「朝の5時半に泣き声で目を覚ました。赤ちゃんの頭部にネズミが噛んだあとを見つけたが、すでに血は乾いていた」と明かしている。

2人は早くから異変に気づいていたにもかかわらず、息子を病院に連れて行ったのは朝9時を回っていた。これに対して2人は「自分たちのいたらなさが暴かれ、息子を奪われてしまうことを恐れていた」と弁明したが、赤ちゃんは保健福祉局に引き取られている。ちなみに2人の家には度々ネズミによる被害があったものの、何の手だても打たれていなかった。

5月17日の裁判で、2人は12歳以下の子供との接触を一切禁止され、未成年の子供を危険にさらした罪と未成年虐待で起訴された。それぞれに1万5000ドル（約167万円）の保釈保証金が設定されており、身柄はコロンビア郡拘置所に置かれている。

ネズミによる人間への被害はいくつかあるものの、今年初めには南アフリカで巨大ネズミが生後3か月の女児を食い殺す事件が起きていた。

出典：https://scallywagandvagabond.com
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）