2010年から始まり昨年やっと放送が終了となった、美少女たちによる大人気サスペンスドラマシリーズ『プリティ・リトル・ライアーズ』。しかし、主要キャストの“ハンナ・マリン”役を演じた女優アシュレイ・ベンソンが少しばかり迷走していることが気になる。
インスタグラムにピンク色に染めたボサボサの髪とすっぴんを晒し、その疲れ切った表情はファンを驚かせている。

ダンスが好きで、幼い頃からモデルや子役として活躍していた女優のアシュレイ・ベンソン(28)。『プリティ・リトル・ライアーズ(以下、PLL)』で彼女が演じた“ハンナ”はその美しいブロンドヘア、青い瞳、ボリューム感のあるボディラインで常に男子の憧れの的であった。ところが今のアシュレイは、いわゆる“次々とオファーが舞い込む引っ張りだこの女優”というわけではない。PLLは2010年から2017年まで計7シーズンにもおよぶサスペンスドラマにしては非常に長い番組で、アシュレイには“ハンナ”のイメージがすっかり染み込んでいるせいであろう。たまに話題になったと思えば「太りやすい体質にどう対処しているのか」「肉食派のアシュレイ・ベンソン最新の恋人は?」といった内容ばかりで何か寂しいのだ。


このたび彼女がインスタグラムにアップした、やや荒廃を感じさせる写真。こうなってくると心配なのが“リンジー・ローハン化”である。たとえばある時期のマイリー・サイラスについて、彼女の両親が第二のリンジー・ローハン化を心配する様子がたびたび報じられていた。理由はハリウッドで活躍する人気者というカリスマ性と、稼ぎ出すお金の高さ。マイリーの両親は「娘はとてもいい子。でもすっかり派手になり親の言うことをきかなくなった。
懸命にしつけようとしても、ちやほやされるばかりで娘にノーと言える者がいない」とこぼしていたのだ。

誰もが「反面教師」と捉えてしまうリンジー・ローハン。彼女は3歳でモデルになり、ディズニーの子役として大活躍しながら多くのCMに出演した。しかし20代になるとパーティ三昧の日々でゴシップ誌を騒がせ、アルコールや薬物への依存が進むとリハビリ施設に入所。ジュエリーの万引きや道路交通法違反など数々の事件を起こして裁判所の出廷に追われ、ハリウッドの仕事は激減した。さらにお金欲しさに2011年にはプレイボーイ誌で全裸に…ここまでが「ゴシップまみれの汚れたセレブ」として鳴らした20代までのリンジーの姿である。


しかし幼い子の側にしてみれば、大人揃いの華やかな世界に生きることは強いストレスであり、名声と引き換えに同世代の友達ができない芸能人生活は辛かったはずだ。アシュレイもリンジーやマイリーと同様のストレスを心に抱えて来たであろうし、「きれいなうちに女優としてもっと活躍したい、出演オファーが欲しい」という焦りも当然あるだろう。プレッシャーは人により意外な形で現れるもの。このインスタグラムにアップされた自虐的な仰天写真が、彼女の内面が発する黄信号でないことを祈るのみだ。

ちなみに多くの人々のアドバイスを得て華やかなハリウッドを離れたリンジーは、ロンドンでシリア難民の救援活動に携わるなど真面目な生き方をするように。そして、実はあの完璧といわれた美貌を取り戻していた。
現在31歳のリンジーは愛する人、家族、友人と一緒の時間を大切にしながら女優としてのキャリアを再構築すべく頑張っている。

画像は『Ashley Benson 2018年4月3日付Instagram「Dazed and confused 」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)