プロのひとり芸日本一を決定する『R-1ぐらんぷり』が2020年も開催される。18回目となる同大会での活躍が予想される芸人たち11名が28日、東京渋谷のよしもと∞ホールで開催された会見に出席した。
勝経験者や常連も登場し、それぞれが意気込みや優勝賞金500万円の使い道を語った。

「『R-1ぐらんぷり2020』やります会見」では、まず今年優勝した霜降り明星・粗品が優勝トロフィーを返還した。粗品は2011年の高校生当時に『R-1』予選に出場しており念願叶っての優勝だったが、賞金500万円はほとんどパチンコに使ってしまったことを告白。さらに決勝当日は競馬をしていてタップミスで違う馬を選んでしまい、「ホンマは当たっていたのに外れてしまった。それが1000万円ついたんですよ」と悔しがり、優勝賞金を獲得するも「500万円マイナスだなと思ってました」と当時の心境を明かした。


会見には、第11回大会で優勝した三浦マイルドをはじめ、おいでやす小田、河邑ミククロスバー直撃・前野、紺野ぶるま、ZAZY、だーりんず・松本、天才ピアニスト・ますみ、バイク川崎バイク、マツモトクラブルシファー吉岡が登場。
決勝進出経験を持つ芸人がズラリと並んだ。


なかでも幸せオーラを漂わせていたのが今年4月に結婚した紺野ぶるま(33)だ。会見MCも務めた粗品から「ご結婚おめでとうございます」と声をかけられると、「ああ、そうなんですよー。ありがとうございます」と笑顔で結婚指輪を見せるなど新婚生活は順調な様子。紺野は「すごく上品にロマンチックに出会いまして…。渋谷の居酒屋でナンパされました」と夫との出会いに触れ、「出会ってすぐに『結婚してください』と言われて。
めちゃくちゃ怪しいじゃないですか」とまさに交際0日でのプロポーズだったことを振り返った。ちょっと気になった紺野は「いったん『保険証を見せてください』と言ったらすっと見せてくれて、社保だったんですよ。社保は大事」と保険証が会社員が加入する社会保険だったことで、「いったん話聞いてみましょうか」と少し警戒を解いたという。


紺野と言えば、2018年の同大会決勝で「いい人」と話題になったことがある。同じく出場していた芸人・濱田祐太郎がほぼ全盲なため、紺野がモニターに映る状況を濱田に逐一説明する姿がテレビに映されていたからだ。その濱田と「いい感じだったんですけどね」と粗品から話を振られた紺野。
さらに粗品から「決勝終わって打ち上げの記念写真で濱田の股間を触ってませんでした?」と聞かれると紺野は「そうですね」とあっさり認めた。


また紺野は下ネタを連発する一方で、優勝賞金500万円を獲得したら「有意義なところに全額寄付したい。絶対します」と殊勝な発言をして「自分が結婚して他の人が幸せになることも考えていけるような人間になりたいという気持ちがあるので。いろいろな女性に幸せになっていただきたいという思いでネタをやっています」としながら下ネタを連発した。紺野は「結婚したパワーで優勝狙っていきたいです!」と意気込んでいる。


会見には有名人のそっくり芸人が3名いたが、上沼恵美子のものまねをする天才ピアニスト・ますみが、酒臭いまま登壇したマツモトクラブに「このままインスタライブだけはせんといてな」と釘を刺すと会場は爆笑に包まれた。
優勝したら賞金で大阪城を増築したいという。松岡茉優にそっくりの河邑ミクは、本人に会って「かわいらしくて…。ご公認もいただきました」と話し「もし今年優勝できれば粗品さんの最年少記録をぬけるので頑張ります」とやる気を見せた。川崎麻世にそっくりのだーりんず・松本は、川崎麻世の誕生日会に呼ばれたエピソードを披露し、500万円獲得したら600万円でカツラを新調すると話した。


一番派手に登場したZAZYは松任谷由実やaikoのライブに呼ばれた経験を語り、500万円の使い道は「ZAZYの人数を増やそうかなと。一人でZAZYを背負いきれないので。
オーディションをする」と謎の構想を明かし健闘を誓った。


決勝は2020年春にカンテレ・フジテレビ系全国ネットで生放送する。アマチュア向けには1分以内でとにかく面白いひとり動画のNo1を決める『R-1アマチュア動画ぐらんぷり2020』も開催し、本日から来年2月10日まで応募を受け付ける。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)