大人の目が届く場所にいても「まさか、そんなことを」ということを平気でやってのける2歳児。個人差はあるにしても、ヒヤッとした経験は親なら誰にでもあるであろう。
中国・安徽省阜陽市で今月初旬、椅子から落ちた2歳児の頭にハサミが突き刺さるという“まさかの事故”が発生したことを『The Sun』などが伝えている。

事故が起きたのは今月9日のことで、2歳男児が丸椅子の上に立ち、背が高いタンスの上におもちゃを置いて遊んでいた。しかしひょんなことからバランスを崩して転倒し、片手に持っていた糸切りばさみが左こめかみに約45度の角度で突き刺さったのだ。

事故当時、家族は居間でテレビを見ており、男児は大人の目の届く場所で遊んでいたが、家族は男児がはさみを手にしていたことを知らずにいたようだ。男児の祖母は『The Sun』のインタビューに次のように語っている。

「こめかみに刺さったはさみを見て、酷くショックを受けました。
私はすぐそばにいましたからね。その場ではさみを抜くこともできましたが、とにかく孫を抱きあげてそのままの状態で安徽医科大学附属阜陽医院へと連れて行ったのです。医師には『はさみを抜かなくて正解だった。お孫さんは非常に運が良かった』と言われました。」

なお男児を担当した神経外科医のWang Shaohua氏は、「はさみは、左こめかみの1.5センチの深さに到達し、頭蓋骨と髄膜に突き刺さっていました。しかしはさみの先が脳の組織まで届かなかったことが幸いだったようです。はさみを抜く手術は2時間をかけて慎重に行いました」と明かしている。
男児は今も入院中ではあるものの、後遺症などもなく順調に回復しているという。

ちなみに2019年にはインドで、ビル3階から落下した3歳児の身体に180センチの鉄棒が貫通したが、幸いにも一命を取り留めている。また2018年にはアメリカで、バーベキューで使う先が尖った焼き串が、顔面から後頭部に突き刺さった10歳少年が奇跡的に助かっていた

画像は『The Sun 2020年4月24日付「LUCKY TO BE ALIVE Toddler, 2, gets scissors stuck in his HEAD after falling on them… but survives in miracle escape」(Credit: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)