プードルとラブラドール・レトリバーのミックス犬のラブラドゥードルは穏やかで社交的、そのうえ賢いことから介助犬やセラピー犬としても人気である。そんなラブラドゥードルにiPadを与えたところ、全く別の犬のように激しい反応を見せ、注目されている。


「人が変わる」という言葉があるが、カナダのオンタリオ州南部ミシサガで暮らすメスのラブラドゥードルがiPadのゲームに夢中になり、まるで性格が変わってしまったかのような“クレイジー”な反応を見せる動画が『ViralHog』に取り上げられた。

カメラはまず、iPadのタッチパネルとベッドの上に大人しく座るラブラドゥードルを映し出す。タッチパネルにはディズニー映画『101匹わんちゃん』で一躍有名になった“ダルメシアン”と思われる犬が、まるで魚のように動き回るのが見てとれる。

その後、飼い主がiPadをベッドの上に放り投げると、今までじっとしていたラブラドゥードルの態度が一変する。ラブラドゥードルはまるで気が狂ったかのように両足を動かし、穴でも掘るかのようにタッチパネルを叩いているのだ。画面を叩くたびに犬の足跡が映し出され、ダルメシアンが鳴いているのか奇妙な音が鳴り響いている。


そうして叩くこと20秒、ついに画面は真っ黒になってしまい飼い主が「もう終わりよ」と声をかけるが、ラブラドゥードルはそれでも画面を叩くのを止めず、ダルメシアンを探すような素振りを見せている。

飼い主によると、遊んでいるのは「Game For Dogs」という犬のためのアプリで、ラブラドゥードルはこのゲームが大好きなんだという。またiPadは8年物と古いためラブラドゥードル専用になっているが、これほど激しく遊んでもiPadが壊れたことは一度もないとのことだ。

ちなみにオーストリアのウィーン獣医科大学が行った実験では、数独などで人間の脳の活動が活発になると同じように、犬もタッチパネルなどを使ったゲームにより脳が活性化されることが示唆されたという。これにより今後、タッチパネルを使った「脳トレ」が夜泣きや徘徊、トイレの失敗など「犬の認知症の有効な治療法になるのでは?」と期待されているそうだ。



画像は『ViralHog 2020年6月25日付Facebook「Dog Loves Gaming on Tablet」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)