デヴィッド・ベッカム(45)とヴィクトリア・ベッカム(46)夫妻が、滞在している英コッツウォルズ地方の別荘の庭に湖を建設するという計画を申請した。しかしこれに地域住民が猛反対、地方自治体は「草地の損失が生物種に影響を与える」として計画を阻止したことを『The Sun』などが伝えた。


現在は家族とともにコッツウォルズの別荘で過ごしているデヴィッド・ベッカムとヴィクトリア・ベッカム夫妻が、広い敷地内にある庭に3000平方メートルほどの巨大な湖を建設する計画を立てた。深さが4mという湖の周囲は野草や樹木に囲まれたデザインで設計されており、夫妻は湖を建設するにあたって都市計画許可申請手続き(Planning Application)をウェスト・オックスフォードシャー地区の地方自治体に提出した。

しかしこの計画は「草地の損失が、両生類、爬虫類、哺乳類、地上営巣性の鳥類などの保護種や優先種に影響を与える可能性がある」として阻止されたもよう。『The Sun』は、市議会が生態系に与える影響の報告書を提出したほか、ベッカム一家が住む地域住民2人が湖の建設に反対する手紙を地方自治体に送ったと報じている。

住民のスー・ジョーンズさんは「私は人生の大半をこの場所で過ごしてきましたが、このようなひどい計画には異議を唱えなければと感じています。こんなに醜悪で地域と不調和のものを作る必要性を誰も感じていません。
地元の野生動物が大切な餌場を失うことになります。庭をいじらず、自然の風景を楽しむことはできないのでしょうか?」と明かしており、もう1人の住民シャーロット・ワディントンさんは手紙にこのように綴ったという。

「私達は、以下の理由で計画に反対します。そもそも湖建設の計画を申請するという通知を私達は受けていません。通知はいつ、どこで掲示されたのでしょう。」
「私達は新しい建設地のすぐ近くに住んでいます。その上、また別の場所に巨大な湖を設置することには強く反対します。
すでにソーホー・ファーム・ハウスが、3つの湖を設置しているのです。」
「彼らはどのように湖に貯水するのでしょうか。もしソーホー・ファーム・ハウスがもうひとつ湖を作るなんてことになったら、間違いなく水位に影響を与えるでしょう。」
「私達は何百年もの間、天然の湧き水によって養われてきました。しかし今ではこういった新しい水による影響を受けているのです。水源は減少し、汚染されています。」

ベッカム夫妻が提出した湖の図面には「夏の間ずっと花を咲かせることで、ミツバチやハナアブ、蝶に蜜や花粉を与えることになる」と記されていた。ベッカム邸宅の敷地内には、チェルシー・フラワーショーで金賞受賞歴のあるガーデンデザイナーのマーカス・バーネット氏による“フェアリー・ガーデン(妖精の庭)”をはじめ、母屋から再利用した水による天然のプールや、梅、梨、林檎、山桜、マンサクの木などを植えた果樹園などがあるという。

画像は『David Beckham 2020年5月30日付Instagram「Saturday sunshine walk but someone isn’t overly impressed with my hat I obviously love it」、2020年1月1日付Instagram「Happy New year from the Beckhams .. 2020 here we go , let’s do this」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)