7月23日午後8時から国立競技場で行われた東京五輪開会式で歌舞伎パフォーマンスを披露した市川海老蔵は、ブログで「バッハさん話長すぎ…笑笑」と綴った。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長によるスピーチがなかなか終わらなかったからである。
Twitter上ではあいさつの長さとともに内容に対する指摘も見受けられるが、和田アキ子冠番組でバッハ会長のスピーチを「当たり前のことなのに長い」と評していた。

25日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で東京五輪開会式を話題に取り上げるなか「バッハ会長のスピーチはおよそ13分間に及んだ」と紹介した。当初は大会組織委員会・橋本聖子会長と合わせて9分間の予定だったというから大幅にオーバーしていたのだ。選手たちの入場シーンは工夫を凝らした衣装などを見て楽しめたという和田アキ子も、バッハ会長の演説は退屈だったようで「長かったからチャンネル変えた」と明かしている。

和田が「どういうことを言うのかと思ったら、当たり前のことなのにちょっと長いな」と感じたバッハ会長のスピーチに関しては、Twitter上でも「bach too long」というツイートが飛びかっており、日本では「バッハの話長い。校長先生のお話かて」というような“校長先生の朝礼の長話”にたとえる声が目立った。
「バッハ会長のお言葉 Solidarityが頭から離れない。連帯」という声も多く、海外ではバッハ会長のスピーチを「なんて退屈で恐ろしいスピーチだ、テンションを下げるために考えたのか?」と揶揄して「彼が『Solidarity(連帯)』と何回言えるかという賭けがあったのかもしれない」と皮肉る声まで見受けられた。

『Eurosport UK』公式Twitterが「私たちはこの瞬間を一緒に共有することで団結しています」とあいさつの一部を紹介して、「バッハ会長は、オリンピック開会式での情熱的なスピーチにより、すべてのアスリートの回復力(レジリエンス)を称賛しました」と報じたように素晴らしい言葉もあった。ただ「連帯はまた、平和への3000年前のオリンピックの取り組みを反映しています。連帯がなければ平和はありません。連帯と平和のこのオリンピック精神で…」という調子で「Solidarity(連帯)」を10回以上も使用していたため、うんざりした人が「何回言えるかという賭けがあったのではないか」と発想したのだろう。


ちなみに橋本聖子会長のあいさつがおよそ6分。バッハ会長のあいさつが13分。天皇陛下による開会宣言は13秒だった。乙武洋匡氏はSNSで「バッハ会長の話がめちゃくちゃ長かったのは、森喜朗さんの『女性は話が長い』を身をもって否定してくれたからですよね。え、違うんですか?」と、女性蔑視発言を巡り2月に東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗元首相を絡めて皮肉っていた。

画像2枚目は『#Tokyo2020 2021年7月23日付Twitter「After more than half a century, the Olympic Games have returned to Tokyo.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)