世界経済フォーラムが公表した世界男女格差指数ランキングで昨年、日本は120位とG7の中で最下位という結果となった。だが中央アジアに位置するウズベキスタンは、さらに男女平等の格差が深刻のようだ。このほどSNSで拡散された同国で撮影されたとみられる動画には、結婚披露宴の最中に新郎が感情を爆発させて新婦の頭を殴打する様子が捉えられていた。『New York Post』『The Mirror』などが伝えている。

キルギスを拠点に女性と女児の権利を守る活動をしているレイラ・ナズグル・セイトベックさん(Leila Nazgul Seiitbek)が今月12日、Twitterに投稿した動画が150万回以上も視聴されるほど注目を集めている。

動画にはウズベキスタンで執り行われた結婚披露宴の様子が捉えられており、ゲームで競い合う新郎と新婦の姿があった。ゲームは新婦が勝ち、司会者が新婦の勝利を祝福すると会場から歓声があがった。

しかしゲームに負けた新郎は悔しそうな表情を見せたかと思うと、突然新婦の頭を力任せに殴打したのだ。よほど強く殴ったようで、新婦は前のめりになりよろめいていた。会場は一瞬にして静まり返り、新婦の顔からは笑顔が消えてしまった。

その後、新婦は介添人に手を引かれステージを去っていく様子が映っているが、レイラさんは投稿でこのように綴った。

「ウズベキスタンでのこと。結婚式で新郎が新婦を殴ったにもかかわらず、両家の親族や友人らは誰も彼を止めようともしなかったし、彼女を守ろうともしなかった。映像では2人がゲームをした後、新郎が新婦を殴っているのが分かります。」


レイラさんが投稿した動画には、多くの怒りの声が次のように寄せられた。

「周りはなぜ、それが普通のことのようにやり過ごしているのかしら(涙)」
「新婦を一番傷つけているのは、この暴力を目にしてもただ沈黙している結婚式の出席者全員だと思う。」
「すごく悲しいこと。新婦が勇気を出してこの男を告訴し、彼の行動に責任を取らせることを願うわ。」


動画の新郎新婦の身元について詳しいことは分かっていないものの、レイラさんは新郎の行動に対して責任を問うために調査するよう呼びかけている。



画像は『Leila Nazgul Seiitbek 2022年6月12日付Twitter「In Uzbekistan, groom hit the bride right at the wedding in front if guests」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)