チャールズ国王(73)とウィリアム皇太子(40)が、故エリザベス女王の棺へ対面するための行列前にサプライズ登場した。2人が突然現れたことに弔問客は感激し、多くの人々が涙を流しながら握手を交わした。

現地時間14日にロンドンのウェストミンスター・ホールで故エリザベス女王の棺が一般公開されてから弔問客が絶え間なく続き、長蛇の行列が続いている。

行列はウェストミンスター・ホールからテムズ川南岸のサザーク地区まで11キロも続いており、行列の入り口であるサザークパークではさらに4.8キロに及ぶジグザグの行列ができた。

弔問客は夜通し並んでおり、17日には棺へ対面するまでに14時間も待つほどの長い列になっていた。

そんな中、ロンドンの南部ランベス近郊のサウスバンクに並んだ人々の前に突然、チャールズ国王ウィリアム皇太子が現れたのである。

予期せぬ出来事に歓喜した群衆からは大きな拍手が沸き上がり、「ヒップ・ヒップ・フーレイ!」と万歳三唱する声や「ゴッド・セイヴ・ザ・キング!」といった歓声が響き渡った。

国王と皇太子が近づくと人々が押し寄せ、写真を撮ったり握手や会話をするなどして大変感激した様子だった。

英メディア『Daily Mail Online』によると、チャールズ国王と握手をした人々がお悔やみの言葉を述べたり、泣きながら「信じられない」と言って女王の死を悲しむ女性もいたという。

別の王室ファンは女王が「プラチナ・ジュビリー」でパディントンベアと共演したことにちなみ、国王と皇太子にパディントンベアのぬいぐるみをプレゼントしていた。

ウィリアム皇太子は集まった人々と握手をしながら「あなた方がここにいるのは、本当に多くの意味があるんです」と述べ、「女王がこのような状況を見たら本当に驚くでしょう。みなさんはこの場で、生涯の友を作れますよ」と話した。

皇太子は妻のキャサリン皇太子妃ジョージ王子(9)シャーロット王女(7)ルイ王子(4)に言及し「みんな大丈夫ですよ。悲しみの中で結束しています」と語ったという。

そして女王の愛したコーギー犬達に会って感涙したとも言い、「彼らは大切にされています。とても良い家に引き取られて行きましたよ」と話したそうだ。

ウィリアム皇太子と対面した人々は感激した様子で、ある女性は「あなたは将来、素晴らしいキングになるわよ」と伝える場面も見られた。

2人はしばらく群衆と交流した後、警察車両に囲まれた車に乗り込み、チャールズ国王に続いてウィリアム皇太子がその場を後にした。



画像は『The Prince and Princess of Wales 2022年9月17日付Instagram「It means an awful lot that you’re all here」』『The Royal Family 2022年9月17日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)