エリザベス女王の埋葬礼拝が執り行われた聖ジョージ教会で、ウィリアム皇太子がヘンリー王子夫妻に優しい気配りをしていた。皇太子は夫妻に席を譲るため、家族に待つように伝えたという。

現地時間19日、エリザベス女王の国葬がロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた後、女王の棺は葬列で凱旋門“ウェリントン・アーチ”へと運ばれた。

この日、ウィリアム皇太子は軍服姿、ヘンリー王子はモーニングスーツを着て参列し、葬列では王室メンバーとともに棺の後を歩いた。

その後、棺は霊柩車に移動され、女王が埋葬されるウィンザー城へと向かった。車両が城に到着すると、棺は敷地内にある聖ジョージ教会にゆっくりと運ばれた。

教会では埋葬礼拝が執り行われるため、棺の後をチャールズ国王をはじめとする王室メンバーが歩いて入場した

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、息子ジョージ王子(9)と娘シャーロット王女(7)を伴って歩き、その後ろをヘンリー王子とメーガン妃が続いた。

そしてウィリアム皇太子一家とヘンリー王子夫妻は同じ列に着席することになっていたが、先に到着した皇太子一家が待機し、夫妻に席を譲ったのである。

英メディア『Daily Mail Online』によると、リップリーディングの専門家ジャッキー・プレス氏は皇太子が話していた言葉をこのように分析したそうだ。

まずウィリアム皇太子が座席の入り口に立っていると、ヘンリー王子は「僕達が先に入ろうか?」と声をかけた。皇太子は「イエス」と答え、後ろで並んでいたキャサリン皇太子妃に「彼らを先に行かせてあげよう」と伝えた。すると皇太子妃が「オッケー」と言ったそうだ。

皇太子一家が手前で待っていると、ヘンリー王子夫妻は4人の前を通り過ぎて先に座席へと歩いて行った。

メーガン妃とヘンリー王子の隣にはシャーロット王女が座り、続いてキャサリン皇太子妃、ジョージ王子、ウィリアム皇太子が座席した。

この後には、隣同士に座ったヘンリー王子と姪のシャーロット王女が微笑み合う瞬間が目撃されていた。

同メディアが入手した映像によると、女王の棺の前に座るシャーロット王女は、周囲を見回しながら被っていた黒い帽子を片手で整える仕草をしている。

そして王女は、隣に座る叔父ヘンリー王子を一瞬見上げたのだ。すると王子は王女の方を向き、にっこりと微笑んでいた。

一方のジョージ王子は、隣に座る父ウィリアム皇太子と視線を交わしていたという。

厳かな礼拝が最後に近づくと、ウィンザー司教が「キリスト教の魂よ、この世から旅立ちなさい」と唱えた。その間王室メンバーは起立し、女王の棺が礼拝堂地下のロイヤル・ボルト(王室墓廟)に下ろされるのを見守った。



画像は『The Prince and Princess of Wales 2019年9月15日付Instagram「Wishing a very happy birthday to The Duke of Sussex today!」』『Sky News 2022年9月19日付Twitter「The Queen’s casket was seen in public for the final time before being lowered into the Royal Vault at St George’s Chapel.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)