生前のエリザベス女王はヘンリー王子夫妻の王室離脱後に心が傷付き、疲れ果てていたという。新たに発売される王室の暴露本で明らかになった。
女王は2人の王室離脱を許可したものの、ひ孫達に会えなくなったことにより心を痛めたそうだ。

『Vanity Fair』の王室担当記者で王室伝記作家のケイティ・ニコール氏による新たな王室暴露本『The New Royals - Queen Elizabeth’s Legacy and the Future of the Crown』が、英国で10月に出版されることになった。

これに先立ち『Vanity Fair』は、同著からの抜粋を掲載した。文中ではヘンリー王子メーガン妃が2020年に王室離脱した後、エリザベス女王は疲れ果てていたと女王に近い情報筋が主張している。

この人物は「彼女はとても傷付いていました。そして私に『分からない。
もうどうでも良いのです。これ以上、このことを考えたくありません』と言ったのです」と話したそうだ。

ヘンリー王子とメーガン妃が高位王族からの引退を望んだことを受け、エリザベス女王は2020年1月、英ノーフォーク州の邸宅サンドリンガムで家族や秘書を交えた会議を開いた

会議後に女王は声明を発表し「家族としてより自立した生活を送りたいという彼らの希望を尊重し、理解した次第です」と述べ、2人の王室離脱をサポートする意を表していた。

しかし女王の本心は、この決断により大変傷付いていたようだ。

同著では、女王がヘンリー王子とメーガン妃の子供達であるアーチー君(3)リリベットちゃん(1)に頻繁に会えなくなったことに嘆いていたことが明かされている。


エリザベス女王は生前、毎年スコットランドのバルモラル城で夏季休暇を過ごすのが恒例だった。休暇には孫やひ孫を含む王室メンバーも参加するが、ヘンリー王子夫妻と子供達が来なかったことに心を痛めていたという。

関係者の話によると、夫妻が米国に移住したことにより、ひ孫達に会う機会が少なくなったことが女王にとって後悔する結果になってしまったそうだ。

女王は今月8日にバルモラル城で静かに息を引き取った。偶然にもイベントで渡英していたヘンリー王子は、当時メーガン妃とウィンザー城のフロッグモア・コテージに滞在していたが、祖母の最期を看取るのには間に合わなかった

王子はメーガン妃とともに追悼儀式や19日の国葬に参列し、20日には英国を発ち、子供達が待つ米カリフォルニア州に戻ったと報じられている。

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)