ヘンリー王子とメーガン妃が、結婚後にウィンザー城に引っ越しすることを望んでいたことが新たな暴露本で明らかになった。故エリザベス女王の友人によると、2人は城にあるスウィートルームへの転居を希望したものの、女王は代わりにフロッグモア・コテージをプレゼントしたそうだ。


ヘンリー王子メーガン妃は2018年5月に結婚した当初、ケンジントン宮殿にあるノッティンガム・コテージで生活していた。

当時宮殿内のアパートメント1Aでは、ウィリアム王子(当時)とキャサリン妃(当時)が住んでおり、ヘンリー王子夫妻とオフィスやスタッフをシェアしていた。

しかし同年11月には、ヘンリー王子夫妻がケンジントン宮殿を出ることを決意したため、故エリザベス女王が2人への結婚祝いとして、ウィンザーにあるフロッグモア・コテージを贈ったのだ。

『Vanity Fair』誌の王室担当記者で王室伝記作家のケイティ・ニコール氏による新たな暴露本『The New Royals ― Queen Elizabeth’s Legacy and the Future of the Crown』によると、当初ヘンリー王子夫妻は、ウィンザー城のスウィートルームに引っ越すことを希望していたという。

英メディア『Mail On Sunday』が掲載した同著の一部抜粋では、故エリザベス女王と親しく、2020年に他界した故レディ・エリザベス・アンソンが、生前にその事実を語ったと綴られている。

レディ・エリザベスによると、女王は、ヘンリー王子とメーガン妃が希望していたウィンザー城にあるアパートメントのスウィートルームとは異なる、フロッグモア・コテージを贈った。
しかしそれは、「かなり気前の良い行い」であり、女王にとって「大きな決断だった」と表現している。

その理由について、コテージのすぐ隣には女王の隠れ家的な庭園への入り口があるため、ヘンリー王子夫妻に贈ることで、女王はプライベートを手放すことになってしまうからだと説明している。

そのためレディ・エリザベスや周囲の人々は、「女王は思い切った行動をしたわね」と感心したという。女王本人は「彼らが、このことに敬意を抱いてくれると嬉しいですね」と話していたそうだ。

バッキンガム宮殿は2019年3月、ヘンリー王子夫妻が、ウィリアム王子(当時)夫妻と共有していたケンジントン宮殿のオフィスから独立し、バッキンガム宮殿で独自のスタッフによる新たな事務所を設立することを、女王が許可したと発表した

そして翌月4月、ヘンリー夫妻はフロッグモア・コテージに引っ越した


これにより、ヘンリー王子とウィリアム王子(当時)によるジョイント公務が終わることになった。同著の著者ケイティ氏は、このことが「女王を深く失望させた」と指摘している。

画像は『The Royal Family 2018年10月15日付Instagram「The Duke and Duchess of Sussex have today announced that The Duchess of Sussex is expecting a baby, due in Spring 2019.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)