ヘンリー王子が米カリフォルニア州の自宅からビデオ通話を行い、「ウェルチャイルド・アワード(WellChild Awards)」の受賞者達と交流した。受賞した子供達と対話した王子は、息子アーチー君(3)とリリベットちゃん(1)の最近の様子や、家族として一緒に暮らす3匹の愛犬達との生活について語った。

ヘンリー王子は2007年から、重篤な病気の子供達と家族を支援する英国のチャリティ団体「ウェルチャイルド(WellChild)」のパトロンを務めている。

同団体が毎年開催する「ウェルチャイルド・アワード」は、重病の子供達や若者達、彼らの健康と幸せを守るために並々ならぬ努力を続ける人々を称えるものだ。

ヘンリー王子とメーガン妃は現地時間9月8日に開催した授賞式に出席する予定だったが、当日はエリザベス女王の健康状態が悪化して崩御したため、出場を辞退した。

そのため王子は現地時間10月10日、米カリフォルニア州の自宅からビデオ通話で受賞者達に祝福の言葉を伝えたのである。

王子はまず、4歳から6歳の部門で「インスピレーショナル・チャイルド賞」を受賞したヘンリー・ウェインズ君(Henry Waines、4)と対面した。ヘンリー君は生まれつき深刻な健康問題を抱え、気管切開術を受けている。

王子は「とてもクールな賞だね。僕が直接手渡すはずだったのに、残念なことに出席できなかった。会えなくてごめんね、ヘンリー」と言うと、ヘンリー君は「大丈夫です」と返答した。

ヘンリー君の両親が息子の名前は王子にちなんで付けたと明かすと、王子は「僕の名前はヘンリーだよ。どういうわけか、みんなは『ハリー』って呼ぶけどね」と言い、こう語りかけた。

「君は僕の息子アーチーにそっくりだ。同じように小さなしゃがれ声をしている。そこが大好きなんだよ。」

その後、ヘンリー君の両親がアーチー君とリリベットちゃんのことを尋ねると、王子は「とても元気です。アーチーは非常に活発で、リリは声を使う練習をしている。素晴らしいことです」と答えた。

そして「このような経験を乗り越えた親であるあなた方に、改めて大きな敬意を表したい。このチャリティに参加してきて、それがどんなに大変なことか理解している。だが、あなた達は笑顔を絶やさない」と述べた。


続いて王子は、「インスピレーショナル・ヤングパーソン賞」を受賞したイザベル・ディレニーさん(Isabelle Delaney、13)と対話し、彼女の補助犬であるラブラドールの“ホープ(Hope)”を称賛した。複数の健康上の問題を抱えるイザベルさんは学校でのいじめを経験し、精神的な苦痛をホープの支援で乗り越えてきたという。

王子は「僕達は気持ちを落ち着かせてくれる犬が必要なんだ。我が家には3匹の犬達がいて、基本的に5人の子供がいるようなものだよ」と話し、カリフォルニア州の自宅では黒いラブラドール犬の“プラ(Pula)”、保護犬だったビーグル犬の“ガイ(Guy)”、“ミア(Mia)”と一緒に暮らしていると説明した。

そんな愛犬達について、王子は「3匹でリスを追い回して、毎日いろんな問題を起こしている。でもお行儀の良い時は100パーセント心強いサポート犬なんだよ」と語りかけた。



画像は『WellChild 2021年12月13日付Instagram「If you know an inspirational child,」、2022年9月26日付Instagram「Four year old Henry is a 2022 #WellChildAwards winner!」、2022年9月28日付Instagram「13 year old Isabelle has multiple health conditions,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)