カミラ王妃(75)が大量のパディントンベア(くまのパディントン)のぬいぐるみに囲まれた写真が公開された。ぬいぐるみは故エリザベス女王を偲ぶ弔問客により供えられたもので、今後はチャリティ団体に寄付されるという。
王妃が自然な笑顔を見せる姿に、王室ファンからは「美しい」といった称賛の声が届いている。

バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間15日、大量のパディントンベアのぬいぐるみに囲まれたカミラ王妃の写真を公開した。

写真はパディントンベアの本の初出版から64年目を迎えた13日、クラレンス・ハウスのモーニングルームで撮影された。

カミラ王妃は紺色のドレス姿でパディントンベアを抱いて微笑んでおり、背後には大量のパディントンベアが山積みになっている。

これらはエリザベス女王の崩御後に弔問に訪れた人々が、バッキンガム宮殿やウィンザー城などの門前に供えたうちの約1000体だという。

女王は今年6月、即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を祝うコンサートのオープニングビデオでパディントンベアと共演
女王が9月に崩御した際には、パディントンベアの公式ツイッターが追悼メッセージを投稿していた


その後、宮殿前には連日多くの弔問客が列をなし、献花とともにパディントンベアのぬいぐるみを供える人が後を絶たなかった。それらはグリーンパークとハイドパークに移動されたが後日、王立公園が「花以外のものは置かないように」と警告したほどだった

その後ぬいぐるみは約200人のボランティアによって回収され、子供達を支援する英国のチャリティ団体「Barnardo’s(バーナードス)」に寄付されることが決まった。

すべて最高の状態にクリーニングされており、現在はバッキンガム宮殿とクラレンス・ハウス、ハイドパークにある「ロイヤル・パーク・ナーサリー」で大切に保管されている。

「バーナードス」の最高責任者リン・ペリー氏は「エリザベス女王は30年以上、バーナードスのパトロンでした。
女王を偲び、人々が供えたぬいぐるみに家を与えることができ、光栄です」と述べた。

そして「ぬいぐるみが愛され、我々が支援する子供達に喜びをもたらすことができるよう、世話をすることを約束します」と加えた後、カミラ王妃に感謝を伝えた。

「我々が重要なサービスを通じて彼らを支援し続けるために、英国内の弱い立場の子供達や若者のニーズに対する認識を高める手助けをして下さった、王妃に大変感謝しています。」

王立公園のディレクター、トム・ジャーヴィス氏は英番組『BBC Breakfast』に出演し、「ここ数週間、女王を称えてグリーンパークとハイドパークに残された何百ものぬいぐるみの適切な使用方法を探していました」と話した。

同氏によると、ぬいぐるみは屋外に放置され続けたという問題に直面したが、天候に恵まれたためすべて回収できたそうだ。

カミラ王妃とパディントンベアの写真が公開されると、フォロワーからは「これまで見た写真の中で、最も素敵で息を呑むような自然な姿ね。クリスマスカードにしてほしい」「王妃はとても可愛い」「美しくて、心に突き刺さる写真」と称賛の声があがった。


この他、ぬいぐるみが寄付されることについて「女王を称えるための、素晴らしい方法!」「彼らが幸運な人々に引き取られ、愛あふれる家庭が見つかりますように」「ひとつはウィンザーで、エリザベス女王と一緒にいるべき」「ルイ王子とシャーロット王女、ジョージ王子の分は残しておくのかな?」といったコメントも届いていた。

画像は『Clarence House 2022年7月27日付Instagram「Blooming marvellous!」』『The Royal Family 2022年6月4日付Instagram「Ma’amalade sandwich Your Majesty?」、2022年10月15日付Instagram「Please look after this bear」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)