キャサリン皇太子妃が昨年に引き続き、ウェストミンスター寺院でのクリスマス・キャロル礼拝を主催することが発表された。今年の礼拝は、9月に崩御したエリザベス女王にトリビュートを捧げるものになるという。皇太子妃は昨年のイベントでピアノ演奏の腕を披露したことから、王室ファンの間では「今年も弾いてくれるの?」と期待の声があがっている。

バッキンガム宮殿が現地時間4日、キャサリン皇太子妃が2年連続でクリスマス・キャロル礼拝を主催することを伝えた。

今年の礼拝は12月15日にロンドンのウェストミンスター寺院で開催され、王室メンバーのほか慈善団体のスタッフや地域ボランティア、軍人らが招待される。

宮殿によると、同イベントは英国中の人々やコミュニティによる無私の努力を認め、他者を支援するために団結することが人々にもたらす驚くべき影響を強調するものになるという。

さらに今回は9月に崩御したエリザベス女王に敬意を表し、共感や思いやり、他者へのサポートなど女王が生涯を通じて示した価値観も紹介していく。

ウィリアム皇太子夫妻が運営する慈善財団「ロイヤル・ファウンデーション」の支援により皇太子妃が企画した同イベントは、伝統と現代のテーマを織り交ぜ、宗教の有無に関係なくあらゆる人々を歓迎するものだ。寺院内はクリスマスのデコレーションで装飾され、聖歌隊やゲストによるパフォーマンスや聖書の朗読で温かな雰囲気に包まれることになる。

イベントの様子は録画され、クリスマス・イブとなる12月24日に英ITVで放送される予定だ。

昨年に開催したクリスマス・キャロル礼拝では、キャサリン妃(当時)が英歌手トム・ウォーカーの歌うクリスマスソングに合わせ、幼少期から習っているピアノの腕前を披露していた

そのため、4日にウェールズ公夫妻のSNSが動画を公開して今年もクリスマス・キャロル礼拝を開催することを伝えると、フォロワーからは「皇太子妃が、今回もピアノを弾いてくれるといいな」「今年もピアノ演奏をしてくれるかしら? ぜひお願いします!」「見るのが待ち切れない!」と期待するコメントが相次いだ。


公開された動画は、黒いニットを着た女性の手が、雪が積もる日のウェストミンスター寺院の外観を描いていく様子だ。歩いている人々の絵の中には、女王の愛犬だった2匹のコーギー犬も描かれている。

フォロワーの1人が「これはキャサリンが描いたの?」とコメントすると、「そうとは思えない。彼女は長くて赤い爪にしたことがないから」「そうそう。それにあのような指輪をつけたこともないわね」といった声が届いていた。

なおこの絵を描いたのは、ロンドン在住のフランス人イラストレーター、オーレリー・ボードリー・パーマーさん(Aurelie Baudry Palmer)である。

オーレリーさんは自身のInstagramで完成した絵を投稿し、このイラストは礼拝の招待状に使用するために、依頼されたものだと伝えている。

「ウェストミンスター寺院のクリスマス・キャロル礼拝の招待状を、ウェールズ公夫人に代わってイラスト化するという大変な名誉と特権を頂きました。このような形でこのイベントに参加できることは大変光栄であり、この素晴らしい機会に深く感謝しています。」



画像は『The Prince and Princess of Wales 2021年12月22日付Instagram「I’m so excited to be hosting Together at Christmas here at Westminster Abbey」、2021年12月24日付Instagram「A very special performance of ‘For Those Who Can’t Be Here’ with @IAmTomWalker for #TogetherAtChristmas」』『Aurelie Baudry Palmer - Home-Drawn 2022年11月5日付Instagram「I’ve just had the immense honour and privilege to illustrate the invitation to Westminster Abbey’s Christmas carol service on behalf of @princeandprincessofwales」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)