ヘンリー王子・メーガン妃夫妻が人権の保護と促進に努めた模範的なリーダーとして表彰されることになった。2人がこのように表彰されることについて「これに値するようなことをしたのだろうか」と各所から疑問の声があがっている。
しかしそんな2人のテーブルに同席するため、チケット代約1億4千万円(100万ドル)で取引をした「ばかげた」富裕層もいたという。英メディア『Daily Mail Online』『The Mirror』などが報じた。

来月12月6日、ニューヨークで開催されるジョン・F・ケネディ元大統領の姪、ケリー・ケネディ氏主催の「リップル・オブ・ホープ賞(Ripple of Hope Award)」授賞式でヘンリー王子メーガン妃夫妻の表彰が予定されている。司会は米俳優アレック・ボールドウィンが務め、今年はウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキー氏も表彰される。

「リップル・オブ・ホープ賞」は、政治、ビジネス、エンターテインメントなどの分野で、社会変革への揺るぎない取り組みを示し、公正、正義、人権の保護と促進に努めた模範的なリーダーを表彰するものだ。

これまでにジョー・バイデン大統領バラク・オバマ元大統領ビル・クリントン元大統領らが受賞。
式典は故ケネディ大統領の弟にちなんで名付けられたロバート・F・ケネディ人権財団によって運営されている。

ヘンリー王子とメーガン妃にバイデン大統領やオバマ元大統領らと同じ賞を与えるという決定に、ケネディ家の歴史を研究してきた者達は困惑を隠さない。ジョン・F・ケネディ元米大統領の父親について書かれた『The Patriarch(家長)』の著者で伝記作家のデヴィッド・ナソー教授(David Nasaw)は「ばかげている」と一蹴し、こう述べた。

「ヘンリー王子とメーガン妃はこの賞に値するどのようなことをしたのだろうか。2人が持つ財産のうち、何パーセントが価値ある目的に使われているのでしょうか。」

王室離脱後、王室からの支援がなくなったヘンリー王子夫妻は収入を得るため「Spotify」や「Netflix」と数十億円とも言われる巨額の契約を結んだ。Netflixとは複数年におよぶ契約を交わし、来月12月から夫妻のドキュメンタリーシリーズを配信する予定だったが、女王の崩御後、番組にも編集を加えたいという夫妻の申し出により配信は来年以降に延期
ヘンリー王子夫妻はNetflixに大きな借りを作った状態である。


ハリウッドのプロデューサーはこう語った。

「ヘンリー王子とメーガン妃がまだ慈善活動の初期段階にある中で、なぜこの賞を受け取ることになったのか、誰もがその理由を探ろうとしていますが、夫妻のNetflixのドキュメンタリーのディレクターとロバート・F・ケネディの娘ロリー・ケネディとが映画会社のパートナーであることは偶然ではないでしょう。」


この授賞式には約1億4千万円(100万ドル)もする最高の“パイオニア”チケットがあり、これはヘンリー王子夫妻も着席すると思われるテーブルの4席が含まれている。その他のチケットは約7千万円(50万ドル)からあり、VIPレセプションへの参加権も含まれている。


ちなみにこの授賞式は、ボストンで開催される「アースショット賞」授賞式にウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が出席した4日後に開催される。皇太子はジョン・F・ケネディの娘キャロライン・ケネディと協力して、招待ゲストのみが参加できるこのイベントで毎年約1億6500万円(100万ポンド)の賞金を5団体(もしくは人物)に授与している。
お金を授与するウィリアム皇太子夫妻と、全てが自らのお金に結びつくヘンリー王子夫妻はまさに対照的である。


あるロサンゼルスの富豪はこのように語っている。

「私達は王室が大好きなんです。両方のチケットを手に入れたいです。メーガン妃の式典のチケットは買えるから問題ありませんが、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の式典は完全に招待制なので、参加するのがかなり難しくなっていますね。」

画像1枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月8日Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)